2021年に見た映画を振り返る
来年は映画をここまで見ることはないと言ったな。あれは嘘だ。
というわけで明けましておめでとうございます。ノスタルジーです。2020年から映画鑑賞にドはまりし、私としては珍しくこういう記事を書いちゃったりしたのですが、2021年はそれを上回るペースで映画を見てました。年に何本見たか数えるのが怖くて確認してません。た、多分100本は下回っている、はず…おそらく…。というわけで私が見た映画を振り返ってみましょう。年明けてからこういうの書くのどうなの？とは思うんですけど、寒すぎてやる気でなかったので…
シン・エヴァンゲリオン劇場版
21年の映画といえばこれを欠かさずに語ることは不可能でしょう。TVアニメ版から現在へ至るまでの全てのエヴァンゲリオンを総括した、まさに究極の一作です。私はシンエヴァを見るために金曜ロードショーで新劇シリーズを見た程度の知識だったのですが、上映が終わった時には不思議な達成感や寂寥感を味わいました。21年序盤の映画ながら、他の映画全てを食ってしまうポテンシャルすらある傑作です。これどう考えても庵野の趣味だよね？みたいな珍妙なところがちょくちょくあるのも面白いです。
騙し絵の牙
あなたは騙されている！騙しあいバトル！いや気になるから見るけど地雷臭ぷんぷんするよなあ…→めちゃくちゃよかったわ…。とにかくこの映画、登場人物のかけあいや舌戦といったセリフ回しが非常に緻密かつ濃密に構成されており、セリフだけで迫力が伝わってくるすごい映画でした。画作り自体は邦画の域を出ないものの、陰謀が渦巻くような展開が好きな人にはとてもお勧めです。こうして予告を振り返ると、実はこの予告結構完成度高いよなあ…と思ったり。
モータルコンバット(2021)
だから俺グロは苦手だってミッドサマーの時言ったでしょ！！！！！！！！！！！！！！！！！！なんで見たんですか！！！！！！！！！！！！！！！！！映画自体はめちゃくちゃ面白かったです。世界の支配権を賭けた武術大会って何？？？
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
列車は必ず次の駅へ―では舞台は？あなたたちは？レヴュースタァライト本編の後日談として完璧な(そして破天荒な)ものを出してきた一作。あまり言葉を重ねると喋りすぎだよ…と言われながら皆殺しにされちゃうので、ぜひテレビ本編と合わせて視聴してもらいたい作品です。
夏への扉 ―キミのいる未来へ―
あの名作(と言っても僕は読んだことないけど)「夏への扉」の日本向けリメイク作。普通であればそこまで印象に残るものではないのですが…。「人工知能搭載人型ロボット」「タイムトラベル」「敵に嵌められる天才科学者」「元号を発表する小渕恵三」「シンギュラリティ」…お前たちの平成って続きすぎじゃないか？？？？なぜか様々な要素がことごとく近年の仮面ライダーと妙な事故を引き起こしてしまっていて、ニチアサオタクの自分は笑いをこらえるのが大変でした。重要人物の名前が佐藤太郎はどう考えても擁護できないでしょこれ。
「ロン 僕のポンコツ・ボット」&「アイの歌声を聴かせて」
同じ時代に今出逢えた仲間たちよ 我ら思う、故に我ら在り
ニチアサといえば(ニチアサといえば？)この二作は外せません。ほぼ同時期にポンコツAIとの青春という限りなく近い題材で作られた奇跡の二作です。人工知能搭載人型ロボット「ヒューマギア」が様々な仕事をサポートする新時代…AIテクノロジー企業の若き社長が、人々の夢を護る為、今飛び立つ――！かはともかく。このふたつ、少し心に抱えるものがある学生の主人公がポンコツAIに出会うことで変わっていくという大筋まで共通しているものの、日本とアメリカというお国柄の違いもあって総合的には違う映画に仕上がっているのが印象的でした。どちらも仮面ライダーゼロワンを履修しているととても楽しい作品なのでニチアサ好きにはお勧めです。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
100日間生きたワニ
インターネットであることないこと書かれてた一作ですが、個人的な評価はとても高いです。原作のリアルな質感を持つ湿っぽい雰囲気をアニメに上手く落とし込みながら、後半のオリジナルパートで与えられる世界への救済は感動的でした。映画の感想は人それぞれなので賛否両論あるのは当然ですが、炎上目当てで好き勝手にあることないこと言うのは気持ち悪いなあと感じた一作。スタッフロールが全て手書きで書かれてる映画が手抜きなわけないでしょ。
サイダーのように言葉が湧き上がる
私はよほどのことがない限りパンフレット以外の映画グッズを買うことはないのですが、パンフレットに加えてサントラを衝動買いしてしまった作品はこれが初めてです。動くシーンではあえて中抜きを少なくして動きの躍動感を高め、色彩は明るくポップに仕上げ青春の甘酸っぱさを強調し、それを上質な音楽が包んでいく、まさにサイダーのような爽やかな作品に仕上がっていました。市川染五郎の演技は少し拙いところもあるものの、その拙さが口下手設定の主人公と上手くマッチしており、本職の声優ではないからこそのよさが光るという面もありました。
劇場版 Free!-the Final Stroke- 前編
こんな終わり方で〆てファンに半年待たせるってどういうこと？？？？？？？？？？？京アニはファンが苦しむ様を見て愉悦に浸る異常性癖企業なの？？？？？？？？？？？(全部誉め言葉です)
竜とそばかすの姫
ここから先は微妙だった映画集。この映画音楽"だけ"は本当によかったんですけど、ひたすらストレスのたまる展開やあまりにも安直すぎる美女と野獣の雑なリスペクト、児童虐待やインターネットに対する違和感のある展開や偏見など、全方面が雑すぎてしんどい映画になっていました。細田守、そろそろインターネットに詳しい映画監督名乗るのやめた方がいいと思う。
ジャングル・クルーズ
近年のディズニーの映画では大なり小なりポリコレ的考慮がされていることがファンの間でも話題ですが、ここまでポリコレのせいでグチャグチャになった映画もそうそうないだろうという意味ではある意味珍作とも呼べる作品。もはやタイトルもジャングル・クルーズじゃなくてポリティカル・コレクトだった気がする。どこがどう酷かったという詳細な感想は、当時あまりにもキレすぎた僕が書いた愚痴ブログに書かれています。ぜひどうぞ。(ネタバレを多く含んでいます)
都会のトム&ソーヤ
ポリティカル・コレクトを超えて2021年に見た中で一番面白くなかった映画。画面の豪華さ、俳優の演技、全体のストーリー、全てが低レベルすぎてもはや学芸会レベルの悲惨な作品に仕上がってました。全てが低レベルなので逆にバランスが取れています。そもそもゲームのギミック自体が主題であり何かしらのテーマを語る作品ではなさそうなのでそもそも映画に向いていない題材かもしれない、というのはあるかもしれませんがそれにしても面白くなさすぎて悲しくなりました。トホホ～！これじゃあ都会の虚無&ソーヤだよ～～～！！
ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
映画館で見た作品ではないのでカウントはしていませんが、この映画は語らずにはいられません。ふとした時にtwitterのフォロワーに数作の映画をお勧めされてレンタルで視聴したのですが、この映画は本当に面白かったです。余命わずかな男二人が海を目指して旅に出るロードムービーで、コメディ感漂う道中から、旅の終わりに向かうまでどんどん重くなっていく雰囲気は言葉には言い表せないなんとも言えない感情に襲われました。本当に傑作だと思います。この映画がきっかけで僕はロードムービーが好きだと気付く新たな発見も。
映画大好きポンポさん
個人的2021年映画最高傑作。一番最初から最後まで緻密に練り上げられたストーリー、デスクワークの映画とは思えないほどの躍動的な作画、絶妙なテンポ感で魅せる演出など、何もかもがパーフェクトなハイパー娯楽作品に仕上がっています。私ごときの陳腐な言葉では魅力は伝わらないでしょう。ぜひ見てほしい作品です。そしてこの作品の一番すごいところは、上映時間が90分だということだ。
映画クレヨンしんちゃん 謎メキ！花の天カス学園
個人的2021年映画最高傑作。えっさっきも言ったじゃん。いいんだよ最高傑作が何作あったって！！当初見る予定はなかったもののあまりの評判の良さに重い腰を上げて見に行きましたが、まさかクレヨンしんちゃんで号泣してしまうとは…。青春とは何か？というテーマから真っ向に向き合い、その良いところ、悪いところ全てを包み上げた最高の青春映画です。オリジナルキャラも濃い活躍を魅せる粒ぞろいで、僕の一押しは野々原茜(野々原茜ではない)でした。まあ僕一応野々原茜担当だしね…。
あとがき
というわけで2021年映画の振り返りでした。今年は本当にアニメ映画が名作揃いで、まさにアニメ映画戦国時代だったと思います。勿論邦画や洋画も私が見てない中でもいい作品がたくさんあったようですね(ドライブ・マイ・カーとか見れなかったんですけどかなり評判が良かったとか)。もうここまで来ると映画が生活の一部になり始めて、2022年ももしかしたらかなり映画を見るかもしれません。スパイダーマンという注目作もさっそく上映されますしね。というわけで、最後に21年に映画館で観た映画をリストアップして終わりになります。最後までありがとうございました！余談ですが、イオンシネマでも市松模様席が終了してしまって僕は悲しいです。ずっとやっててほしかった…。
2021年に映画館で視聴した映画一覧
・おとなの事情 スマホを覗いたら
・映画 えんとつ町のプペル
・名も無き世界のエンドロール
・ファースト・ラヴ
・劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編 ※2回目
・名探偵コナン 緋色の不在証明
・スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021
・太陽は動かない
・ラーヤと龍の王国
・NO CALL NO LIFE
・ブレイブ -群青戦記-
・シン・エヴァンゲリオン劇場版
・モンスターハンター
・トムとジェリー
・砕け散るところを見せてあげる
・ゾッキ
・名探偵コナン 緋色の弾丸
・Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram
・騙し絵の牙
・カムバック・トゥ・ハリウッド！！
・映画大好きポンポさん
・BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束
・クルエラ
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
・漁港の肉子ちゃん
・モータルコンバット(2021)
・キャラクター
・映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ
・劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
・ピーターラビット2／バーナバスの誘惑
・ゴジラvsコング
・夏への扉 ―キミのいる未来へ―
・100日間生きたワニ
・竜とそばかすの姫
・東京リベンジャーズ
・ブラック・ウィドウ
・セイバー＋ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記
・サイダーのように言葉が湧き上がる
・ジャングル・クルーズ
・Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-
・フリー・ガイ
・都会のトム＆ソーヤ
・僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション
・きんいろモザイク Thank you!!
・Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女
・スペース・プレイヤーズ
・岬のマヨイガ
・鳩の撃退法
・シャン・チー／テン・リングスの伝説
・モンタナの目撃者
・アーヤと魔女
・リョーマ！ The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様
・映画クレヨンしんちゃん 謎メキ！花の天カス学園
・『劇場版 Free!–the Final Stroke–』前編
・レミニセンス
・マスカレード・ナイト
・僕と彼女とラリーと
・DUNE/デューン 砂の惑星
・007／ノー・タイム・トゥ・ダイ
・神在月の子供
・CUBE 一度入ったら、最後
・ロン 僕のポンコツ・ボット
・アイの歌声を聴かせて
・劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア
・劇場版 きのう何食べた？
・エターナルズ
・恋する寄生虫
・映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ
・ミラベルと魔法だらけの家
・フラ・フラダンス
・さよなら、ティラノ
・ヴェノム:レット・ゼアー・ビー・カーネイジ
・仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ
・マトリックス レザレクションズ
・軍艦少年
・劇場版 呪術廻戦 0
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