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日歌

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日々の短歌をまとめました。
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#夜の句

遠雷の響いた部屋に音並べ月が恋しい私の遠吠え

夏の夜 祭気分の雷砲と追いかけっこの最終バスなり

帰りつき余力でちょっと引き延ばす 明日のための短い夜を

いたずらに過ぎる平日 友だちの誕生日さえ覚えておけない

話したいことの鮮度は落ちていく まま味気なき大人の日々は

渋谷駅 大人になるということは 行き交う顔に 面影みること

なんとなく歩いて帰る雨上がり きょうの花束 あしたの生活

桜の木 ただ手伸ばして何望む 蕾が今か待つ春ぞかし

春風を連れて改札抜ける人 花束抱えて歩いてく

窓の外 降り続ける雪音もなく 厚く積もってそっと肩たたく

落ちている手袋が魔法みたいに 見えたら楽しい夜だと思う