コピーライターとして生きたい僕がデザインを学ぶことにした1ヶ月の話【2.3日目】

このnoteは、コピーライターとして生きていきたいと志す30代の僕が、1ヶ月間デザインスクールに通い、その学びの日々を書き残すものです。

デザインスクールでの学び2日目と3日目は、あるデザインを「考察」&「トレース」するというもの。今日は実際に取り扱ったデザインとともに自分の気付きと受講生からの学びを取り上げたいと思ったりしています。

そもそも「考察」とは?


考察は、僕が通うデザインスクールで特に大切にしている学びの過程で取り組んでることです。具体的には、あるデザインについて「好き」「嫌い」「それぞれの理由」「好きだったらどんな部分が体験として機能してるか」「体験としてgoodなデザインにはどんな法則性がありそうか」を分析し、言語化する作業です。これは1日目のnoteでも書いた考えに通ずるもので、「デザインはセンスではない」という考えのもと、いいデザイン(=自分が好きなデザイン)はどんな要素で構成されているかを紐解いていくことで、自分自身でも再現できるようになるためのもの、という感じです。

そして「トレース」の目的


これは、すでに世の中に存在するデザインを1からデザインソフトを駆使しながらなぞるように作ってみる作業のこと。ここはまだまだどういう役割があるかのかやりながら理解しようとしてる部分になりますが、デザインソフトの使い方を覚えること+先ほどの考察の解像度を上げる目的があるみたいです。やってみての感想なども後半で改めて。


さて、今回扱ったのが、「CASH」というサービスのLPのデザイン。

CASHのLP



「目の前のアイテムがキャッシュに変わる」

私物を写真に撮りアプリ上で出品すると査定され、現金としてかえってくるというサービスのようです。


いざ、考察!ということで。

1回目に自分が書いた考察がこちら。

・トップページ下のタイムバー
↑持ち時間のなさを表現
↑忙しい人にとっても便利なサービス
↑「待ち時間いらない」を表現

・トップページ中央部、紹介gif(実際のページでは動きます)
↑さくさく進む
↑瞬時に理解できる(時間ない人向け)

・全体のカラーが黄色
↑明るい色で、気持ちがはやるような印象を受ける

・全体的に余白が多い
↑真ん中に視点がいく

・ショート動画みたい
↑現代人の好みに合う(tiktokなどのようになじみがあり抵抗感なく見れる)


で、トレース(まだ作業途中ですが...)を行った後の2回目の考察。

・出品アイテムのアイコンだけ全体に比べて数が多い
↑扱っているボリュームの多さを表してる?

・ユーザーズボイスは若い人のみ
↑ターゲット層を示している

・CASH!×3
↑軽い気持ちで使ってもらえるよう利用を促してる(煽ってる)

・CASH!以降のフォントは黄色に変わってる
↑説明部分は読みやすいように黒、それ以降は情報の視認性の優先順位が低め?

見る視点が深まったかどうかは自分ではあまり分からないのですが、1回目に出てこなかった要素が2回目に出てきまして。ほんのちょっと視点を広く持てたような気がしています。ちなみにトレースは現時点で画面の下の部分(画像2枚目)のあたりをやっていて、2回目の考察での気付きもちょうどそのあたりからだったので、作り直してみることで新たな視点に気付けることを実感しました。

余談ですが、コピーの勉強をしている中でも良いと思ったCMやポスターやコピーなどを、どんな過程を経て作られたのかを想像するといい、と教わるのですが、これと似てるなと思いました。最終的にユーザーにこんな体験をしてほしい!という思いのもと作られているはずなので、それを1から辿っていくみたいなものなのかもしれません。腹落ちです。

ちなみに授業では他の参加者11名の考察もその場で聞くことが出来まして、これがとてもよくて。自分の目に加えて、一気に11人分の目で見ることができるというか。視点を分けてもらえるようなイメージです。ありがたい。

せっかくなので他の受講生の考察(一部)
・小さい子が読んでも分かる絵本のよう(頭を使わなくても理解ができる)
・暖色系を使うことでお金に対するとっつきづらさを和らげる狙い
・アイコンの線が角丸でやわらかい印象(簡素できっちりしつつ、ゆるめの印象)
・アイテムの丸いアイコンが途中で切れていて、まだ種類がたくさんあることを表現

考察をしていてもう一つ気付いたこととして、僕は言葉がどう使われてるかに目が向きやすいということ。これは普段言葉ばかり見てるからかもしれません。ただ一方で、デザイン全体に目が向くようになると、そのデザイン全体の中でのその言葉の立ち位置はどうなっているか?みたいな視点で見れるようになるかもしれないという発見もあって、ちょっとワクワクします。現時点の自分からは少し欲張った理想ですが、最終的にどんなデザインに落とし込むかも踏まえて言葉を考えていけたりもするかもしれないと想像するとテンションも上がります。

ちなみにイラレさんがとにかく難しくて一つの作業にむちゃくちゃ時間がかかってしまうので、毎日少しでもさわる時間を設けようと思います。仲良くなるところから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?