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葬儀後:喪主・親族が知っておくべきこと、故人を偲ぶ法要と手続き

葬儀を終え、ひと段落ついた後も、喪主や親族には、法要や各種手続きなど、やらなければならないことが多くあります。この記事では、葬儀後の流れや喪主・親族の役割、注意点などを詳しく解説します。


1. 葬儀後の法要

初七日法要

  • 仏式

    • 日時: 故人が亡くなってから7日目に行います。葬儀と同日に行う場合や、火葬後、改めて寺院で行う場合もあります。

    • 場所: 自宅、寺院、葬儀場などで行います。

    • 内容: 僧侶による読経、焼香を行います。

    • 参加者: 遺族、親族、親しい友人などが参列します。

    • 喪主の役割: 僧侶への謝礼(お布施)を用意し、参列者へのお礼の挨拶を行います。

    • 親族の立ち回り: 喪主のサポートや参列者への対応を行います。

  • 神式

    • 初七日にあたる法要はありませんが、十日祭(とおかまつり)を、故人が亡くなってから10日目に行います。

    • 場所: 自宅や神社などで行います。

    • 内容: 神職による祭詞奏上、玉串奉奠、直会(なおらい)を行います。

    • 参加者: 遺族、親族などが参列します。

    • 喪主の役割: 神職への謝礼(お礼)を用意し、参列者へのお礼の挨拶を行います。

    • 親族の立ち回り: 喪主のサポートや参列者への対応を行います。

  • キリスト教式

    • 初七日にあたる法要はありませんが、召天記念日(命日)の1ヶ月後、または1年後に記念式を行うことがあります。

    • 場所: 教会や自宅などで行います。

    • 内容: 牧師による聖書の朗読、祈祷、賛美歌斉唱などが行われます。

    • 参加者: 遺族、親族、故人の友人・知人などが参列します。

    • 喪主の役割: 牧師への謝礼(献金)を用意し、参列者へのお礼の挨拶を行います。

    • 親族の立ち回り: 喪主のサポートや参列者への対応を行います。

四十九日法要

  • 仏式

    • 日時: 故人が亡くなってから49日目に行います。

    • 場所: 自宅や寺院、もしくは葬儀場などで行います。

    • 内容: 僧侶による読経や焼香、納骨を行います。

    • 参加者: 遺族、親族、故人の友人・知人などが参列します。

    • 喪主の役割: 僧侶への謝礼(お布施)を用意し、参列者へのお礼の挨拶を行います。

    • 親族の立ち回り: 喪主のサポートや参列者への対応、納骨の手伝いなどを行います。

  • 神式

    • 五十日祭(いそかまつり)を、故人が亡くなってから50日目に行います。

    • 場所: 自宅や神社などで行います。

    • 内容: 神職による祭詞奏上、玉串奉奠、直会(なおらい)を行います。

    • 参加者: 遺族、親族などが参列します。

    • 喪主の役割: 神職への謝礼(お礼)を用意し、参列者へのお礼の挨拶を行います。

    • 親族の立ち回り: 喪主のサポートや参列者への対応を行います。

  • キリスト教式

    • 四十九日法要に相当するものは特にありません。

一周忌・三回忌法要

  • 仏式

    • 一周忌: 故人が亡くなってから1年後に行います。

    • 三回忌: 故人が亡くなってから2年後に行います。

    • 場所: 自宅や寺院、もしくは葬儀場などで行います。

    • 内容: 僧侶による読経や焼香、墓参を行います。

    • 参加者: 遺族、親族、故人の友人・知人などが参列します。

    • 喪主の役割: 僧侶への謝礼(お布施)を用意し、参列者へのお礼の挨拶を行います。

    • 親族の立ち回り: 喪主のサポートや参列者への対応、墓参の準備などを行います。

  • 神式

    • 一年祭: 故人が亡くなってから1年後に行います。

    • 三年祭: 故人が亡くなってから3年後に行います。

    • 場所: 自宅や神社などで行います。

    • 内容: 神職による祭詞奏上、玉串奉奠、直会(なおらい)を行います。

    • 参加者: 遺族、親族などが参列します。

    • 喪主の役割: 神職への謝礼(お礼)を用意し、参列者へのお礼の挨拶を行います。

    • 親族の立ち回り: 喪主のサポートや参列者への対応を行います。

  • キリスト教式

    • 一周忌や三回忌にあたる法要は特にありませんが、召天記念日(命日)に集まって故人を偲ぶことがあります。

2. 葬儀後の手続き

年金・保険などの手続き

  • 埋葬料(費)

    • 対象者:

      • 埋葬料: 故人が被保険者であり、業務外の事由で亡くなった場合、故人によって生計を維持されていた方が申請できます。

      • 埋葬費: 埋葬料を受け取れる方がいない場合、実際に埋葬を行った方が申請できます。

    • 金額:

      • 埋葬料: 5万円が支給されます。

      • 埋葬費: 実際に埋葬に要した費用の範囲内で、上限5万円が支給されます。

    • 申請先: 加入していた健康保険組合

    • 必要書類: 埋葬料(費)支給申請書、戸籍謄本(抄本)、死亡診断書(死体検案書)、その他必要書類(各健康保険組合により異なる)

    • 注意点: 申請期限や支給対象者は市区町村によって異なる場合があります。

  • 年金: 年金受給停止の手続きや遺族年金請求の手続きが必要です。

  • 健康保険: 国民健康保険や社会保険の資格喪失の手続きが必要です。

  • 生命保険: 死亡保険金の請求手続きが必要です。

  • 年金: 年金受給停止の手続きや遺族年金請求の手続きが必要です。

  • 健康保険: 国民健康保険や社会保険の資格喪失の手続きが必要です。

  • 生命保険: 死亡保険金の請求手続きが必要です。

その他の手続き

  • 銀行口座: 故人の銀行口座の名義変更や解約手続きが必要です。

  • 不動産: 故人が所有していた不動産の名義変更や売却手続きが必要です。

  • 自動車: 故人が所有していた自動車の名義変更や廃車手続きが必要です。

3. 注意点

  • 手続きの期限: 各種手続きには期限があるため、注意が必要です。

  • 必要書類: 手続きに必要な書類は、事前に確認しておきましょう。

  • 専門家への相談: 手続きが複雑な場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談するとよいでしょう。

4. まとめ

葬儀後も、喪主や親族は、法要や各種手続きなど、やらなければならないことが多くあります。この記事を参考に、一つ一つ丁寧に進めていきましょう。

補足

  • 葬儀社によっては、葬儀後の手続きのサポートを行っているところもあります。

  • 法要の内容や形式は、宗派や地域によって異なる場合があります。事前に確認しておきましょう。

  • 葬儀後の手続きは、専門家に依頼することも可能です。

この記事が、葬儀後の手続きや法要の準備を進める皆様のお役に立てれば幸いです。