「不健全図書」制度の知名度が気になってアンケートを実施した話
※このnoteは下記パブコメ関連の話です。
以前「不健全図書」の名称変更に関する陳情について意見を整理した際に、条例で定義されている「不健全」と一般人が抱く「不健全」のイメージにズレがあるのでは……つまり、不健全図書指定制度の趣旨があまり知れ渡っておらず、故に「不健全」という用語が独り歩きしてしまっているのではと考えました。
興味でもない限り、わざわざ東京都青少年健全育成条例の条文や青少年健全育成審議会の議事録なんて読まないでしょうから、別に知名度が低くてもおかしくは無いと思います。元々体感的にも低そうとは思っていましたが、せっかくなのでFreeasyというセルフ型アンケートツールを利用して超超超超超簡易的なアンケート調査を依頼してみました。
不健全図書は東京都の制度なので、一応ターゲットを都民に絞りました。サンプル数は1000とやや心許ないですが、予算の都合なのでお察し下さい(1問×1000人で約1万円です)
もっとスマートかつ的確な選択肢も設定できそうですが、ざっくりとした数字だけでも知りたかったのでアバウトな設問で妥協しました。結果は以下の通りになりました。
「不健全図書」の理解度についてはあくまで回答者の自己申告であるという点には留意すべきですが、用語すら聞いたことが無い人が過半数を占めたのは少し意外でした。今回は東京都在住の18歳以上の人を対象にアンケートを実施しましたが、基本的にどの年代でも「何も知らない」と回答した人が一番多いという結果になりました。
設問を工夫し、サンプル数を5000、10000……と増やせば結果が変わってくる可能性はあると思いますが、「不健全図書」の概要を詳しく説明できる、と自負している人の割合がここから劇的に増えることはなさそう、という予感はしています。
若干心許ない調査結果ではありますが、パブコメを送る際に『不健全図書指定制度の趣旨があまり知れ渡っていないために「不健全」という用語が独り歩きしてしまっているのでは』説の補強に使おうかなと思います。
以上です。
単純集計データのファイルを置いておきますので、性別や年代毎の分布等に興味のある方はどうぞ(簡単に出力しただけの奴なので見辛いですが)
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