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バイク納車と初ツーリング

納車日すぐまとめたかったけれど、あんまりにもバイクが楽しいのと、乗り回して疲れてパソコンに向かう気なんて起きなかったので間があいてしまった。

バイク納車日

2/17、バイクの納車日。
天気予報は若干の妖しさは有れど、降水確率は低そうな日だった。

1300隼を駆る友人が同行

『2月17日に納車日が決まった』という話をバイクに乗る会社同期に話したところ、同行してくれると言ってくれた。

その話をツーリング仲間にしたらしく、もしかしたら数名同行者が増えるかも、とのことだったが……結局都合の折り合いがつかず二人で行くこととなる。

自宅近くのコンビニにバイクで迎えに来てくれるというので、友人のバイクにタンデムで行こうという話になった。

当日、待ち合わせのコンビニでコーヒーを買い、約束の時間を待っているとひときわ大きいエンジン音を立てて一台のバイクが入ってくる。

友人の1300隼、隼の漢字がイカす

でかい、存在感が半端ない。
SUZUKIのフラッグシップの大型、1300CCを誇る超大型のバイク。

「お待たせー」

という友人の程良く間延びした声と共に隼を観察する。
隼に乗っているのは知っていたが、バイク選びの時はスズキには行ってないため実物を見るのは初めてで流石に見とれてしまっていた。
CBR400Rもでかいよなと思っていたんだけれど、正直比ではない。

間近で見るリッターバイクの存在感に圧倒されながらも後ろに乗せてもらい、HONDAドリームへ向かう。

コレがもうすごいことすごいこと。

車体が大きく重いのもあり、1300CCという大排気量もあって、走る様子は余裕たっぷりもいいところ。
教習の時とは全く異なり、タンデムに恐怖心は感じなかった。

すんなり進む納車説明

HONDAドリームに着くと、店内中央には僕のCBR400Rが鎮座していた。
Kさんが僕の顔を見ると待ってましたと言わんばかりに駆け寄ってきてくれ、机のあるスペースへと案内される。

ロードサービスやら次回の点検の話、書類諸々を受け取り、実車の操作説明。

ことバイクについてはそんなに難しいことは無かった。

教習で触ったCB400との差はグリップヒーターだとかメーター、ハザードの有無くらい。

そしてKさんがエンジンをかけてくれると、あのレブルに似た2気筒の「ドドドドドドドド…」という音が店内に思いっきり響き始めた。
オプションのモリワキのマフラーにしてもらったからか、明らかにあの時聞いたレブルの音よりも大きかった。

おぉ……と思わず声が出つつ……説明が終わればそのまま外へ。
おっかなびっくり2週間ぶりの二輪に跨り、HONDAドリームを後にした。

そのまま初ツーリング

インカムを友人と繋ぎ、公道に出る。
2桁国道に面した道路の為交通量が多い中、ビビりつつも友人の隼の後ろを行く。

「このまま道の駅行こう」

そう友人が言い、インカムから友人が設定したナビの音声も流れてくる。
ナビ共有も出来るなんてすごいな、なんて感じながらも……。

『どのくらい?』
「50㎞、つく頃にはバイク慣れてるでしょ」
『マジ?こちとら初公道だけど」
「いけるいける、免許に普通自動二輪って書いてあるんだし。」

と、そのまま片道50㎞程度のツーリングに行くことになる。

道の駅 おばあちゃん市 山岡へ

『道の駅はなんてとこ?』
「道の駅 おばあちゃん市 山岡」
『なんて?』

どんなネーミングなんだと思ったが、実際にそういう名前だった。
どうも昔から農家のご高齢の方が野菜の直売をやっていたことから由来しており、そのまま道の駅の名前になったらしい。
山岡は地名。

幹線道路を通り、徐々に名古屋市街から外れていくと、突然人の気配の一切ない谷に入る。

名古屋と多治見の間に位置する定光寺や古虎渓のあたり。
名古屋市街から約30分でこれるとは思えないほどの山中であり、ちょっとした有名なスポットでもある。
左側に例の廃墟ホテルを望みながら谷を抜け、山道を上がっていく。
結構な登りやヘアピンなど、初公道に出て30分程度で経験するにしてはあまりに情報量の多い道を進む。

その道すがら、僕はバイクの楽しさに感動していた。
これは乗らないとわからない。
教習とは全く違う。
自分のバイクを動かすという事が、こんなに楽しいんだ、と。

『これはさ、乗らないと解らないわ。』
「でしょ。来年には大型取って隼買おうね。」
『スズキには絶対乗らん』
「この優等生バイクがよ!!」

などとインカム越しに会話をしながら目的地へと進む。

その合間、結構な数のバイクとすれ違った。
僕自身、その道は適度にアップダウンもあり、始めてながらすんなり通れるカーブも多く、加えて土日にも関わらず交通量がほとんどない。

こういう場所を走りにくるのは確かに理解できていた。
多分僕も、もう一度ここは来るだろうなと思った。
そのくらい山道の楽しさを感じていた。

その合間、噂に聞いていた「ヤエー」も体験することができた。
噂には聞いていたし、車でドライブしているときにも前を走るバイクが、対向車線のバイクに向かって手を振っているのを何度か見たことがある。

その時は「知り合いだったんかな」程度に考えていたのだけれど、どうやらこれはバイク乗りの間のおきまりの挨拶のようなものらしい。
「良いバイク乗ってんね!」とか、「御安全に!」的な意味合いなんだろうと自分を納得させながら、手を挙げてみる。

「初ヤエーじゃん。」
『マジで皆やるんだね。』

別にしてくれた相手とは知り合いでもないし、おそらく今後会うことも無いとは思うんだけど、『バイクという世界』を共有している気がして、コレもなんだか楽しかった。
たとえるのなら、ネットゲームで知らないプレイヤーとただすれ違うような。
会話も交流もないんだけど、同じ世界にいるんだと感じられる瞬間に近いかもしれない。

おばあちゃん市 山岡

そんな初ツーリングをこなしつつ、目的地の道の駅へ。
全長21mの日本最大の水車が特徴の道の駅。

駐車場に入ると飛び込んでくる景色

でけー、と思わず声にでていた。
そのまま慎重に二輪の駐車場にバイクを止め、一息着く。

「公道余裕じゃん」
『心強い同行者がいたからね』

友人の隼と僕のCBR400R、全然負けてない

『俺のバイクかっこよくね?隼見たときすげーと思ったけど並ぶと負けてないな』
「ぬかせ、バイク乗りは全員同じこと言うから。」

などと会話を交わしつつ、休憩。
二輪駐車場にはそこそこバイクが止まっていた。
CBR400Rの兄弟車である400Xやスーパーボルドール、ninjaやKTMのデュークが居た。

少し前までは眺めているだけだった中に、自分のバイクがあるのは少しだけ新鮮で不思議な気持ちだった。

そのまま道の駅で友人とそば定食を食べ、駐車場へと戻る。
別にそばは普通だった。

食事を済ませ駐車場に戻る途中に友人から、
「多分隣につけてきたおっさん、排気量マウントしてくると思う。流す準備しておいて。」
と予告される。
ふとバイクの方へ視界を戻せば、なるほど、と確かに「それっぽい」感じだった。

飲み物を買いつつ戻ると、案の定、
「400cc?」
と突然声をかけられた。
笑ってしまいそうだった、そんな絵に描いたような排気量マウントあんの?と。

適当に「はい、ええ、そうなんですね、なるほど」と意味のない単語で返事をしつつ、ヘルメットをかぶる。
インカムの向こうでは友人が笑っており、
「1300CCの俺が出て行ってやろうか」などと言っていた。

適当に聞き流していたが話の内容は「どうせ車検があるんだから大排気量にしたほうがいい」とか、「余裕があって良い」とかだったと思う。
多分覚えていなくても良い内容だった。

しばしそのまま自分のバイクを眺め、悦に浸る。
これが俺のバイクか、バイクってこういうコンテンツなんだ、とか。

多分世界一かっこいいと僕が思ってる僕のCBR400R
デカい
付近はダムにもなっている

ダム、道の駅とバイク

バイクを買ってからというもの、時々ツーリングのブログや動画を見ていた時に、やたらダムや道の駅に行く人が多いなと思っていたが、
今回の初ツーリングでなんとなくその理由を理解できた気がする。

純粋に、ダムや道の駅があるようなあたりの道は走っていて気持ち良く、楽しい。
そして道の駅がちょうど良い休憩場所になる。
自分の中で一つなるほど、と思えていた。

安全運転で帰宅

「さて帰るか、ガレージでエンジン切って降りるまでがツーリング。」
『安全運転で帰りましょう。』

と、今度は山中の道から幹線道路へと戻り、土岐、瑞浪と抜けて名古屋市街へ。
だらだらと雑談しつつ帰宅することとなった。

納車後初ツーリングは初ヤエーあり、初排気量マウントあり、初山道ありの情報量の多い総合計110kmほどのドライブとなった。

そんなこんなで無事帰宅

これから宜しく、CBR400R。

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