見出し画像

2024年初散財でバイクを買った話(1)

2024年の初散財でバイクを買った話をつづっていく。

12月末に下見?に行く

2023年12月下旬から2輪の教習に通い始めた。
数度の教習を経た段階で、確かにこれで遠出できたらものすごく楽しそうだと考えるようになった。
最初はレンタルバイクで良いかも、と思っていたけれど、これは自分のもので体験してみたいなとも思い始めていた。

CB400SF以外のバイクを知らない僕は、そのほかのバイクとはどんなものなのかをバイク屋で見に行くことに。

人生初のバイク屋

バイク屋の場所を調べて思ったのは、バイクで行くことが前提だからか、比較的郊外というか、都市中心部にはないということ。
これからバイクデビューしようとしている人に対してあまり親切でない立地なのは、ちょっとどうなの、とも思ってしまう。

というかバイク屋ってどういう気分で行けばいいんだろう。
何もわからない状態で、どんなのがあるんだろう、程度で行って良いのか。

まぁ、冷やかしに来るなと追い返されたらそう言う世界だと思えばいい。

行ったのはYSPとカワサキプラザ、ホンダドリーム。
スズキの店に行かなかったのは教習で一泡吹かされたビッグスクーターがスズキのだったから。
あれはそのくらいトラウマになったんだ。

YSP

最初に行ったのはYSP(ヤマハモーターサイクルスポーツプラザ)。
ずらりと並んだバイクの中で、特にMT-03がすごく魅力的に見えた。
バイクと言えばSSタイプかネイキッドくらいしか知らなかったため、MT-03の姿はなんだかすごく新鮮に見えた。

ヤマハ公式サイト(https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-25/color.html)より

しばらくかっこいいなぁと眺め、「跨ってみますか?」という店員さんの提案を丁重にお断りしつつYSPを後にする。
免許も持っていないライダー未満の身分でそんなことはできないと思った。

バイクと言えばSSというか、あれこそバイクというイメージではあったものの、一見した印象はMT-03が一番良かった。
R3がカテゴリとしてSSという分類になるのは分かるけれど、MT-03は何というカテゴリに入るのかわからない。

ネイキッドとは違う気がするし、SSでもない。
メカが見えているのがいいのか?
自分の「バイクのイメージ」と実際に目に留まるバイクとのギャップに困惑し、それを半ば面白がりながら次へと向かう。

カワサキプラザ

次に行ったのはカワサキプラザ。

カワサキと言えばやっぱりカワサキグリーンのNinjaのイメージが強く、そこにはそのイメージまんまのNinjaがあった。
素直に「ああ、これは跨りたい」と感じたし、いかにも看板バイク、なだけあるなと。
所有欲は満たされそうだと心の底から思った。

Ninja400 カワサキ公式HP(https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/ninja/sport/ninja-400)より

カッコいいし、速そうだし、Ninjaという名前もいかにもでそそられる。

眺めていたらやはり「跨ってみますか?」とも提案をもらったが、僕自身まだ第一段階途中の身であり、誰の物にもなっていないバイクにまたがるなどあまりにおこがましいと、遠慮しておいた。

バイクを実際に店に見に行くのは初めてだったのだけれど、「跨ってみますか?」が第一声なのは共通というか、そういうものというか、お決まりなのだろうか?

そしてその隣に置いてあるバイクに目が留まる。
いかにも「速いです」というアピールをするNinjaとは対照的に、低くどっしりとした面持ちと、黒でまとめられたカラーリング。
ああ、「アメリカン」ってやつか。

『これは何ていうバイクですか?』

気づいたらNinjaに跨るかを提案してくれてた店員さんに聞いていた。

「こちらはエリミネーター400のスペシャルエディションです。」

エリミネーター400 スペシャルエディション

正直、めちゃくちゃ格好良かった。
楽そうな乗車姿勢がイメージできるスタイリング、黒で塗装され、アメリカンのバイクにイメージするぎらついた銀色の部分も少なく落ち着いている。
ETCとドラレコ標準装備らしい。強すぎる。

僕が今取ろうとしている免許で乗れるんだ。

しばらく見とれ、「納期は…」と声に出そうとした矢先に、店員さんから追撃があった。

「非常に人気で生産が追いついておらず、早くて1年半、下手すると2年くらい待つかもしれません。」
『2年!?』

思わず声が出た。
2年…?下手したら次のモデルが出ていそうな。

昨今のバイクブーム(ブームなんだ?)、現状唯一新車で買える400cc国産アメリカンであること、カワサキの往年の人気車種の超久しぶりのニューモデルということもあり、注文が殺到しているとのこと。

色々納得できた。
確かに佇まいを見ても、納得できる程度には格好いい。
1,2年待ってみても乗りたいという気持ちは理解できた。

「見積りしましょうか?」という魅力的な提案に、

『少し検討します』と使い慣れた言葉を口にしカワサキプラザを後にする。
納得はできるが、自分が二年待てるかと言えばノーだった。

HONDA DREAM

最後に行ってみたのがホンダドリーム。
ホンダドリームについては正直、口コミやレビューを見た感じ、
YSPやカワサキプラザに比べ明らかに評判が悪いため、正直あまり期待はしていなかった。
この段階では、正直僕の心はかなりMT-03かNinja400に傾いていたし、
「バイクは良いが殿様商売気質」というような意味合いのレビューや口コミを何度も見たせいで若干ビビってもいた。

免許も取ってねえやつが冷やかしに来るんじゃねえよ、などと追い返されたらどうしようかなんて考えながら店舗に行った。

店外店内にずらりと並んだバイクを眺めながら見て回る。
レブル250、が目に留まった。

レブル250 本田技研工業公式サイト(https://www.honda.co.jp/Rebel250/)より


カワサキのエリミネーターと同じくアメリカンのバイク。
250ccではぶっちぎりで売れているらしいことはなんとなく知っていたが、納得した。

純粋にかっこいい。

フルカウルのようなスパルタっぽさは皆無で、落ち着いた佇まい。

バイクと言えばフルカウルのイメージは正直あったが、見るたびにかっこいいなと思うのはアメリカンやMT-03のようなフルカウルとは異なるバイクばかり。
年齢相応に落ち着いている方が良いかなと思うようになったのかもしれないな、と思いつつ……。

レブル250があるのなら400もあるのかなと思ったが、どうもレブル250の上は500らしい。
つまり今取得しようとしている免許では乗れない排気量になってしまう。
そうか、カワサキで「唯一の400cc国産アメリカン」だと言っていたものな、と思いながら見て回る。

そんな中、僕の目を一際惹いたバイクがあった。

CBR400R

CBR400R、というフルカウルのバイクだった。
カラーリングが好みだったのか、スタイリングが好みだったのか、正直わからない。

一目惚れしたCBR400R 2022

ただただ一目見て「めっちゃくちゃカッコいい」と思った。カタログの写真ではNinjaの400とか、R3と似たようなタイプだとは思う。ただ現物はそのどちらとも違う、不思議な存在感があった。

「やべー、なんだこれ、めっちゃかっこよくね…?」などと脳内で限りなく知能指数を低くしながらしばらく見惚れ、眺めていた。

それに気づいた店員が近づいて話しかけてくる。
瞬間、ホンダドリームの口コミを思い出した、が、これは杞憂だった。

「検討していただいている感じですか?」

そう、声をかけられた。

『いや、カッコいいなって。』

我ながら小学生か?みたいな感想が漏れていた。

「良ければ跨ってみます?」

お決まりの質問に、思わず笑ってしまった。
バイクにおける「跨る」はオーディオにおける「試聴」に近いんだろう。
とりあえずのインプレを確認するために、やっておくものなのかもしれない。

『まだ教習も第一段階で、冷やかし以外の何でもないんですけど、跨らせてもらえますか?』

「もちろんでございます。」

跨ってみた。
なるほど、当たり前だけれど教習車よりは前傾姿勢になるなと感じた。
しかし、見た目から思っていたほどではない。

隣のCBR250RRよりは明らかにマイルドそうだった。
見た目はCB400SFよりスマートに見えるが、跨ってみると思いのほか大きく感じた。

下手なことが起きないうちにそそくさと降り『見た目より楽な姿勢ですね』と当たり障りのない感想を言っておいた。

「見積出してみましょうか、カタログも見ていただきたいですし。」

言われるがままに商談スペースに連れていかれ、何パターンかの見積りと、カタログを見せてもらう。
あまりよくない流れだったけれど、不思議と悪い気はしなかったし、口コミで見かけていた不評っぷりはどこへやら、柔らかな対応にそんなレビューの印象など吹っ飛んでいた。

非常に良くない流れ

コーヒーまでいただきながら、CBR400Rの説明を受けた。

担当してくださったKさん曰く、

・見た目に反しマイルドで、教習車よりも大人しく感じるかもしれない
・元は海外仕様の500ccを日本向けにエンジンのスペックを落として400ccとして販売している
・それ故、エンジン以外の装備は日本基準でいくと「大型寄り」となる
・そのせいもあってか、他社競合車種と比べると少し値段が高め
・人気か不人気かで言えば、不人気寄り
・欠点はないけれど、取り立てて良いところもないかもしれない
と、良いところ悪いところ含め本音交じりで話していただいた。

ニンジャやR3を前にした時とは違う「独特の存在感」はもともと500cc用の設計からくる大きさから来ていたのかもしれないと思った。
良いところしか言わないのは信用できないけれど、悪いところも正直に言ってくれるのは素直に好感が持てた。

多分この時に「ここでCBR400Rを買おう」と決めたかもしれない。

しばし適当な歓談というか雑談をしながら、3パターンくらいの見積りをもらい、丁寧な対応に感謝しつつホンダドリームを後にした。

書いてたら長くなったので分割。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?