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かろうじて残る幼さと 男子に成長するあいだ


少し前に、最愛なる息子との蜜月が突然終わり

母のわたし自身の傷心を昇華すべく

自分自身の癒しのために

記事を書いたら

大分整理がついた今日この頃…


癒しの記事 ↓


そんな矢先のできごとにお付き合いください

三種三様の女の心模様


いつもより早い時間に

保育園にお迎えに行くと

息子と相思相愛の彼女が

帰るところに遭遇した


いつもの時間帯でお会いしたことのない

彼女とママ

「△くん(息子)のおかあさーん♡」

と、彼女とママのおふたりに

黄色い声でチヤホヤされ悪い気がしない


(きわめて単純な奴です)

しかも

息子の良い点をあげては

ベタ褒めしてくださる

(親バカだから、ベタ褒めは誇らしくもあり

ただただ嬉しいチョロい母親です)


続いて

「うちの○が、△くん(息子)が

大好きで将来結婚したいって

言うんですよ」

と言われる

そんなことを目の前で言われた彼女は

「ママ、そんなことまで言わないで!」

と、母親にプンプンと怒り、

軽い親子喧嘩に発展していた


彼女の怒りっぷりを見ると

(これは本気だ、冷やかされて

本気で恥ずかしがる女心だわーー)

と冷静に観察したり、女として共感したりもした

さわやかで清らかな気持ちになれる牧歌的な光景を見る


そんな様々な立場の

女同士の心模様が保育園の玄関で

繰り広げられていたこともつゆ知らず、

教室に息子を迎えに行くと

「ママー、どうしてこんなに早いの?」と

嬉しさのあまり、息子はわたしの腰に

両手でぶら下がってきたり、

ケンケンしたりと子ザルのように

全身で喜びを表現していた


息子が帰ることを察知した

彼女が教室まで迎えに来ると

わたしの腰にまとわりついていた

子ザルのようだった息子は

今度は子犬のように走り出す


それも

子犬が可愛く、二本足を揃えて

規則的に走るような

足が地面に殆どつかないで

飛んでいる方が長いから

ドタドタと音もしない

軽やかな走り


すると

彼女も息子に並走し

子犬のように連なって

キャッキャッと

保育園のホールをぐるぐる走りはじめる


その周りに

またほかのお友達がついてきて

群れが形成されて走っている子犬のような子供たち


なんと、さわやかで

心が清らかになる

牧歌的な光景なんだろう!


(世間がコロナだ、

緊急事態宣言だと揺れようと

ここには平和な世界がある・・・

この瞬間を焼き付けたい

幸せだ!)

と、しばし現実逃避に入ったように

その光景に没入し見とれた

子犬のような子どもたちの素敵な世界に、

完全に癒される母のわたし


普段の息子といえば

帰りのお迎え時は

急に甘えモードに切り替わって

靴を履くのも時間がかかる

「ママやってー」

以前だったら、わたしと息子は 

ベッタリだったから

甘えられるとハイハイと

手を出していたところを、今は手出ししない


やらないなら先に行くね、置いていくねとか、

そんな感じの対応に変化した

わたしも、子離れしつつある

そんなわたしの変化に

息子は、うだうだと時間をかけては

不機嫌ながらも

帰り支度をする最近の日々であった


と・こ・ろ・が・・・

この日の息子は別人だったのだ

なぜなら、彼女もいっしょだから!

二人で、玄関に隣同士に座り

ニコニコと笑顔で見つめあいながら

靴をサッサと履いて

「じゃあね~」と

カッコよく片手を振ったりしている


わたしは息子が

彼女の前でどんな風に振る舞っているのかを

初めて、垣間見た

(うっそー!

これ同じ子と思えないんだけど)

と驚くと同時に

(そっかー、

君はママを卒業して

君の心に自信を出してくれる

彼女を見つけていたんだね)

と、感動で涙がホロっとこぼれる

他にも

息子の男らしくてカッコいい姿が

わたしには見られない

わたしの知らない世界で

伸び伸びとしている息子の姿多いんだろうな

と知り、

嬉しくて

頼もしくて

やっぱり、

ちょっぴり寂しくて

(赤ちゃんの時は彼の世界は全て知ってたから)

また成長しちゃったんだなと

せつなくも嬉しく

涙腺が緩むのでした

(どちらにせよ、泣いている)


わたしを大歓迎してくれた義母の気持ちは息子を持つ母の気持ちだった


夕食後、夫に話した

「今日さー、〇ちゃんのおかげで△(息子)が

別人だったんだよ、

なんでも自分でサッサとやってしっかりしていた

やっぱり、△に必要なのは

自信をつけてくれる△を自立させる彼女

だったんだわ」


夫は「いつも何もやらないのにね、

ホントにかわいいね」と笑っていた


そんな夫を見て、わたしは

あのときの義母の気持ちが

わかった気がした


あのときとは、結婚で夫の実家に

ご挨拶に伺ったとき


「ホントに嬉しい、ありがとう。

(夫は)ずっと結婚しないって言ってたから

結婚できたのは☆(私)さんのおかげよ」と

心よりの感謝で歓迎してくれたのを思い出した


わたしは決して、

結婚するのがいいとか、

彼女ができて一人前とか言いたいのじゃなくて

(結婚はしてもしなくてもいいと思っている、

たまたまわたしはご縁があっただけ)


母親というのは、息子が

男として自信がついて自立していく、


男が一人前になっていく過程に

大好きな彼女や奥さんの存在が息子を強くする

その存在に感謝をいだくのだと

自分が経験して気づいた


まだまだ、男児を育てて数年だけども・・・

貴重な気づき


かわいい彼女へ

息子に自信を持たせてくれてありがとう

わたしに息子を持つ母親の気持ちを味わわせてくれてありがとう


完全に幼児の可愛さが抜けるまでのカウントダウンの日々


そうはいっても

最近の私達夫婦の会話は

「もう赤ちゃんじゃないんだね、寂しいね」

ばっかりなんだよね


何気なく、

夫の膝の上に座っている息子の足をさすると

ふくらはぎの長さが伸びている


上の子の小さいときから着ているおさがりだけど、

息子の去年までのお気に入りのズボンが短パンになっている

「え、こんなに足伸びたんだね、びっくりだね

もう、このズボンも今年で卒業だね」

と成長の早さに

夫と驚く


でも息子が甘えてきたり、

寝顔をみると

「こういうところは、まだ可愛いよね」

と、夫とふたり喜んでいる


あと半年くらいかなぁ、

幼児の可愛さが無くなってしまうのは・・・

もう完全に残りの

カウントダウンに入っちゃったな


ホントにかけがえのない1日1日なんだよね


今ちょうど、息子に

かろうじて残っている赤ちゃんっぽさと

成長して男子になりつつあるところを

夫と二人で

宝物みたいに

日常の中から

すくい上げて

一つずつ見つけては

嬉しそうに報告しあって

大事に大事に、噛みしめる喜び


贅沢な幸せでもある


いよいよ男子になるのも

もうすぐだ


核家族で、下の子が赤ちゃんを抜けそうで寂しくなる親心


上の子の時は、

まだ息子が赤ちゃんで手がかかっていたから

こんな時期を味わう余裕が無かった


わたしたちは、息子が下だから

「もう、うちに赤ちゃんがいなくなるね、

さみしいね」

と、急に名残惜しくなっている


息子が赤ちゃんの時は必死に子育て中、

核家族で夫婦2人で子育てに追われ

祖父母も近くにいないし

保育園もなかなか入れなくて

夫婦に余裕が無くて、子供は可愛いけど

大変な記憶の方が多い


今はもっと他人にお願いして

わたし達夫婦が、子育てを

楽しめたらよかったのにねって思う


核家族で、

下の子が赤ちゃんを抜けるときは

こんなふうに思っているご両親

多いんじゃないかな

と想像する


それでも今はこんなに

夫婦で息子の成長を愛しく思えて

その宝物探しで

夫婦の絆が深まって

仲良くしているのも

今が幸せで嬉しいよね


可愛い息子よ、大好きだよ

ママとパパに贅沢な時間をくれて本当にありがとう













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