博士と狂人 感想

たまには更新しようと思って、ならばと映画の感想文でも書こうと思う。

映画の存在を知ったきっかけは、オンライン英会話でオープンイノベーションのケーススタディをディスカッションしてた時に講師にお勧めされたこと。ググったらたまたま日本で映画公開されている最中だったので、早速観に行った。

人によって見方が違うだろうなあと思った映画。

私は「狂人」の方に感情移入しすぎてしまって、とにかく悲しくなった映画だった。犯した罪を償おうとしたがために、却って自らが更に苦しんでしまう、そりゃいよいよ精神が完全に壊れてまうよ。。。

一方で「博士」の方に着目すると勇気の出る映画とも言える。スコッチ生まれのしがない仕立屋の息子がオックスフォード英英辞典の編纂のリーダーを任されるという偉業。今後50年間にわたる編纂の土台を築く。日々奮闘している人にとっては確かに勇気が出るかもしれない。

映画の途中の場面で、2人が言葉にまつわる会話をしていて、”professor and madman?" "which is which"の掛け合いの後に、博士の方が狂人の足に鎖が掛けられているのに気づくという演出はベタだがほえ~~となった。

オープンイノベーションの観点で言うと、まずどこかオープンイノベーションだったかというと、従来の辞書の編纂方法がオックスフォードの偉い人達が数人で唸りながら辞書を作っていったのに対して、ウィリアムが郵便網を使って全国から言葉と引用を集めた点。しかしそもそも論として、オックスフォードが編纂リーダーに学位もない平民を登用したというのがイノベーションではある。

何が一番面白いって、これが全部実話だったことなんだよなあ



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