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3/27(日)19時〜 「戯曲を声に出す読書会」 第一回:エウリピデス『トロイアの女』

戯曲を声に出して読む読書会を開催したいと思います。いわゆる演劇の稽古としての「読み合わせ」ではなく、その戯曲を読んで、みんなで感想を話したりするための「読書会」です。

戯曲は声に出すものです。その言葉を自分のこととして向き合うためには、やはり自分で声に出してみるのがいちばんです。また、他の人が声に出すのを聞くのもよいものです。耳で聞くことによってはじめてわかる言葉もあります。だから何人かで集まって声に出してみるのが、戯曲を読むもっともよい方法です。

とはいえ、そういうことができる場所はどこにでもあるわけではありません。なので乗る場でやってみたいと思います。演技経験がない方でも全然大丈夫です。大事なのはうまく読むことではなく、自分のためにひとまず声にしてみることです。読み終わったあとは、ざっくばらんにお話しできたらと思います。どうぞお気軽にお越しください。(円盤に乗る派・カゲヤマ気象台)

読む本:エウリピデス『トロイアの女』

今回読む本は、エウリピデス『トロイアの女』です。戦争でギリシャに敗北し、ほとんど滅びかけているトロイアの国で、残された女性たちを待ち受ける過酷な運命を描いた戯曲です。

2500年前に書かれた作品ですが、いまだにあらゆる人々が大きな暴力に巻き込まれ、過酷な状況に直面しています。古典的な戯曲は時代ごとに新しく読み直されますが、今の世界的な情勢のなかでこの戯曲を改めて読むと、今しか感じられないものがきっとあるはずです。それが何なのか、読書会でみなさんとお話しできたらと思います。

あらすじ

十年に渡るギリシャとの戦争の末「トロイの木馬」の奸計によりついにトロイアは陥落し、ギリシャ軍によってトロイアの男はすべて殺され、女はすべて奴隷にされることとなった。女たちにはトロイアの王妃ヘカベとその娘カサンドラの生存がせめてもの救いだったが、ギリシャ軍の使者が現われ、神に仕える巫女として処女を守り通してきた王女カサンドラはギリシャ軍総大将の妾に決まったと告げる。神懸かりのまま連れ去られて行くカッサンドラを見送るヘカベ。だが悲劇は続く。ヘカベの息子ヘクトルの妻アンドロマケが連行されてきて、その遺児アステュアナクスが城壁から突き落とされることになったと告げられる。彼女の抱いていた幼児がギリシャ兵に無理矢理に奪われ、アンドロマケが連れ去られると、こんどはギリシャの強国スパルタの王メネラオスが現れ、そこにこの「トロイア戦争」の引き金となった美女ヘレネが引き出されてくる。ヘレネはメネラオスの后でありながら、トロイア王の息子と駆け落ちし、しかもこの期におよんで再びメネラオスに取り入ろうとしている。ヘカベはヘレネを殺すようメネラオスに詰め寄るが、メネラオスはヘレネの魅力にこころ迷いつつヘレネを連れて去って行く。そして、宵闇迫る頃、ヘカベの許にアステュアナクスの遺体が運ばれてくる。今は涙も枯れたヘカベは孫の遺体を死装束で飾りはじめる。と、そのとき背後で火の手が上がり、神の手で築かれたとも称えられた美しいトロイアはギリシャ軍の放った業火に跡形もなく燃え尽きてゆく。

ク・ナウカHPより http://www.kunauka.or.jp/jp/trojanw0506/01.htm

詳細

日時

3/27(日)19:00〜22:00くらいまで

参加方法

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※ZOOM参加可。フォームにて選択ください。
※来場の方には、運営経費として別途200円をいただきます。

お問い合わせ

info@noruha.net(円盤に乗る派・カゲヤマ)

会場

円盤に乗る場
JR山手線、京浜東北線「田端」駅徒歩20分
JR宇都宮線「尾久」駅徒歩10分
都電荒川線「小台」駅徒歩4分
都営バス「西尾久二丁目」バス停徒歩3分
※場所の詳細は下部に表示されます。

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