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林業のこと3

着任3日目。今日は午前午後ともに地域の「林業推進委員会議」を傍聴。午前午後ともに同じ会議を二つの地区で傍聴。議題は決算報告、その他補助金や苗木注文の案内等で1時間ほど。興味を惹かれたのはしいたけ原木の購入案内。森林組合の組合員は¥400/1本くらいで原木が買えるらしい。今月注文すれば来年3−4月には届くとのこと。ほ、欲しい...。ちなみにこの県は干し椎茸の生産量が全国No.1。

それから課長に連れられ「猿飛千壺峡(さるとびせんつぼきょう)」にある甌穴群(おうけつぐん)を見せて頂く。白い岩肌がとてもエロい。それにしても全く観光客がいないのが勿体なさすぎる。近くの温泉旅館も既に廃業している。

支所に戻ってからは林野庁が作成した「森林・林業白書(令和元年版)」を貸してもらった。今日からこれを読むぞ。読むのは得意だ。280頁もあってなかなか手強いがとにかく知らないことしかないので面白そうである。以下白書の重点を。

まず木材自給率は意外にもここ10年程回復傾向にあり、今は約40%くらい。ただ木材の国内生産量は人工林の一年間の蓄積増加量の6割程度と、人工林資源が十分に活用されているとは言い難い。生産力が足りないのが原因とみて、政府は森林の契約管理を意欲ある事業体にスムーズに引き渡す「森林経営管理制度」の導入、AIやドローン等を利用したスマート林業の推進、国内木材需要を生み出すための「ウッドチェンジネットワーク」の始動、持続可能な開発目標達成に向けた木質バイオマス発電の推進等を行なっている。ここ大分にもその雰囲気は伝わってきてはいる。

特に「従事者の高齢化」に対し、次世代の経営者やイノベーションのニーズは高い(第1章: 今後の森林の経営管理を支える人材)。なぜなら使えるのに使いきれてない木がたくさんあるから。それを使い切るには人を増やすか効率を上げるしかないから。

今日はここまで。来週は続きを読む。


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