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業界あるあるー花屋の場合

最近、花屋で未経験ながら週3日のパートを始めました。

#業界あるある

花屋は女性の世界です。私がパートを始めたショップはオーナー、フルタイム、パートさんと全て女性。唯一、花をデリバリーするドライバーが男性です。お花を切り分け、水につけている最中、アレンジメントを作っている最中、常に私たち女性陣は手も口もフル回転。つまりずっといろんなことを喋りながら作業をしています。

お花の注文はオンライン上からも受けますが、約半分の注文は電話から。電話で受ける場合、お客さんは注文内容以上にいろんな身の上話をシェアしてくれる場合も多々あり、1本の注文を受けきるのに10分以上かかることも。お花を介してセラピーになっているのかもしれません。まだまだ業界経験の少ない私ですが、いくつかのあるある話をここでさせてください。

再び独身となった女性の場合

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近所に住む金融機関の女性から花瓶アレンジメントのオーダーを受けました。アメリカのアレンジメントは花瓶を使ったものが最も人気があり、見た目も豪華かつ、作業にかかる時間も他のアレンジメント・スタイルと比べると短いのでフローラル・デザイナーにとっても花瓶アレンジメントはありがたい注文です。話を戻しまして、この金融機関勤務女性、仮に名前をAさんとしましょう。Aさんは約6000円のアレンジメントを自分宛てに送りたい、と言います。どういうことか、と聞き返しますと、最近自分は彼と別れ、シングルとなったので自分を励ますため、また自分を捨てた輩を見返すためにも自分の誕生日に豪華な花を贈りたい、と。そしてカードには自分を大称賛する言葉を他の男性から贈られてきたかのように添えて送ってほしい、との注文でした。デザインはお店に任せるので気分を明るくしてくれるような色合いにしてください、と。シニア・デザイナーのVさんは濃いピンクのバラ、紫のスナップドラゴン、淡い黄色のアリストロメリアを主に使った豪華なブーケを作りました。自分の誕生日に自分を称賛するカード付きのお花を自から贈る、しかもほかの男性から慕われているような言葉を添えて・・・なかなか珍しい注文ですが、Aさん、アレンジメントとカード気に入っていただけたでしょうか。

自分でお花を用意するから、と立ち寄った男性

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花屋であっても、お客さんが立ち寄ってお花を買っていく場合は日に2-3人いるかいないか。多くが前もっての注文がほとんどです。この日は若い男性がひまわりの花束を送ってほしい、とショップに立ち寄りました。たまたまひまわりが在庫になかったので、今日は無理である、とお断りしたのですが、どうしでも今日送ってほしい、自分が花をこちらに持ってきたら送ってくれますか、と聞かれます。自分でお花を買ってくるなら、相手に直接届けてもよさそうなもの、と思いつつ何か事情があるのでしょう。いくらお花を持参されても、ショップとしてはアレンジメント料、デリバリー料金をいただかなくてはなりません。その旨を説明しても、この男性はどうしても今日送って欲しいんだ、と必死に粘ります。結局、なんとかこちらでひまわりを調達できるかどうかやってみるので、あとでまた連絡します、ととりあえず帰っていただきました。最終的には男性の希望通リ、ひまわりのブーケをお届けすることが出来たのですが、先方にはその熱意が伝わったのかどうかはこちらの知る由ではありませんが。。。

これから花屋にとってはクリスマスを皮切りに超がつく多忙シーズンを迎えます。まだまだ花屋あるあるの話は続きますが、今回はここらへんで・・。


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