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映画「ドント ウォーリー ダーリン」を観た!ネタバレなんてしません(たぶん)

11月11日公開の「ドント ウォーリー ダーリン」を観てきた。
主演は「ミッド・サマー」のフローレンス・ピュー。

まずこちらをどうぞ

時代のことは触れていない。
今なのか現代なのかもわからない。
でもPCもないし、スマホもない。
テレビはブラウン管だし、モノクロ。
どうみても50年代〜60年代
働いているのは夫たちだけでみんな同じ職場。
妻たちは家事をし、ショッピングをし、バレエをする。
その繰り返し。主人公のアリスもそんな妻のうちの一人。
しかし、ある夫婦で問題が起こる。妻がおかしいことを口走る。
そしてそこからアリスの身にも何かが起こり始める・・。

といった感じなんだけど、
いや〜面白いよ、この映画は。
なんていうのか「時計仕掛けのオレンジ」を思い出すというか。
気味が悪い感じなんてまさにそう。
途中フラッシュバックのような感じでアリスの脳内再生されるモノクロの
映像が気味悪さに拍車をかけている。

先週買った雑誌「ダ・ヴィンチ」で新作映画として紹介されていたんだけど、それを読んだときは「スッテプフォード・ワイフ」(2004年ニコール・キッドマン主演)のリメイク?って思った。
こっちの内容は、キャリアウーマンの主人公が職を失ったことをきっかけに、家族でコネチカットの小さな町へ引っ越しをする。そこは絵に描いたような50年代の街そのもので、女性は全員が専業主婦で夫を支える存在。違和感を覚えながらもそこで暮らし始める。しかしあまりの不自然さに主人公は調査をし始めるととんでもない事実を突き止めてしまう、というお話。
これはこれで70年代の映画をリメイクしたものらしく、私はオリジナルは知らないからこれだけ観てるけど、まあすごい映画。面白い映画だけど、どっちかというと笑っちゃう面白さ。SFブラックコメディらしいけど、言われてみればそうかも。だから今回のこの映画「ドント ウォーリー ダーリン」もリメイクとは書かれていないまでも同じようなものなのか、検証がてら鑑賞しようと思ったのだ(何目線だ、それ)。

初日は金曜日。私は自宅から徒歩圏に映画館がある。しかもシネコンなので、割となんでもそこで観ることができる。しかし残念ながら今回の映画はそこでは上映予定はない。調べると都内でも数カ所でしかやらないらしい。うーん。観たい熱(映画館で観る情熱)があるうちでないと絶対に観なくなってしまう。結局後悔をするんだから、と謎な自分納得の理由を見つけて金曜日に観るべく映画館を探した。すると有楽町にある「ヒューマントラストシネマ有楽町」で上映をするようだ。行ったことがない映画館だけど、調べると丸井の別館?ではないか。だったら18:40という上映開始にも問題ない。よしここで鑑賞だ!とネットでチケットを手配し、ついでにいつもよりも30分早く退勤したいと上司に告げ、(しかも当日)準備を整えた。

映画館は小さくマニアックな雰囲気だった。
でも上映予定の映画はどれもこれも魅力的。
そうそうこの映画館はテアトル系らしい。

昔、小学生の頃テアトル銀座で「ナイル殺人事件」を観たことをふと思い出した。小学生でナイル殺人事件。叔母に連れていかれたんだけど、ミア・ファロー演じるジャクリーンがアブシンベル大神殿で叫ぶシーンは怖かった。

結構いきなり始まった。
ニコール・キッドマンの映画のように「何かがあって」、
その町にいる、という描写が全くない。
でもその場所は不自然だと、観客にはわかる。
何かおかしい。でも説明がない。描写がない。不自然な理由が欲しい。
だから引き込まれる。そうしてその不自然さに気づいたスクリーンの中の
人物。私は理由が知りたい。なぜこんなにも不自然なんだ。
そして徐々に主人公が気づき出す。
ここはおかしい!って。

でしょ!じゃあどうするの?ねえ!アリス、どうするの?!
と思わずにはいられない。
そしてついに知ることになったアリス。
でもそう簡単にはことは運ばない。
ああ!アリス!!

約2時間の映画だったけど、あっという間だったような長かったような。
スッキリ終わったのか、いや違うのか。
ぼーっとしてしまったけど、賛否はきっと分かれる映画だろうな。
でも私はこの気味が悪く、後味もスッキリしない映画、
きっともう一度観に行く気がする。
めずらしくパンプレットも買ってしまった。

ちなみに
タイトルの「Don't Worry Darling」
「ダーリン」をラムちゃんみたいに「夫」として考えないこと。
これ大事。やべ、ネタバレしちゃった?

いただけるなら喜んでいただきます。