第3文型

こんばんわ。northern_brightです。

今回は第3文型を説明します。

第1文型は原則的に主語(S)と動詞(V)があればイメージが共有できた語句の並びでした。副詞要素が必要な場合もありました。

第2文型は主語(S)を補う語句が動詞(V)の後にきて、S=Cになってイメージが共有できた語句の並びでした。

では第3文型は?

・ He made. (彼は作った。)

いったいHe(彼)は何を作ったのでしょうか?

・ He made a chair. (彼は椅子を作った。)

「うん、彼はきっとDIYが好きなひとなんだ」というイメージが共有できます。あるいは器用なひとなんだ、とか。Heに関してプラスのイメージこそ湧いてもマイナスのイメージはないと思います。

・ She made a cake. (彼女はお菓子を作った。)

「彼女がお菓子作ったってさ。どんな味なんだろ?」、「彼女はお菓子を作ったり焼いたりするのが好きで、将来はパティシエさんになるかも」というイメージの共有ができます。やっぱりSheに関してはプラスのイメージが湧くと思います。

しかし

・ They made nuclear weapons. (彼らは核兵器を作った)

という文が出てきたとき、「Theyは危険なヤツらだ」「頭はいい連中かもしれないけれど、どこかにa nuclear weaponをぶっ放すかもしれない。怖い連中でもある。」というイメージになるはずです。Theyに対してプラスのイメージをもつひとはあまりいないと思います。むしろマイナスのイメージの方が強いはずです。

このように第3文型では「〜を作る」に対して「何を作ったのか」という動作の対象がないと主語(S)がどんな人であるのか、イメージが共有できません。この動作の対象を表す言葉を動詞の目的語(O)といいます。

このときS≠Oになります(He ≠ a chair、a cake、nuclear weapons)。ということはここでの動詞(V)makeは、SVだけでイメージの共有ができないし、S=Vでもないから自動詞にはなれません。

こういう動詞を他動詞といいます。すなわち、

他動詞は目的語(動作の対象になる語句)を取る

ということが言えます。

もう一つ例をあげてみます。そしてそろそろ副詞要素についても触れていきましょう。

・ He went to the station. He saw a friend there. (彼は駅に行った。彼はそこで友達と出会った。)

何かの用事で駅に行ったら友達と出会った、という文脈です。きっと偶然であったのでしょうかね。あるいは待ち合わせしていたのかも知れません。よくわからないけれど。どっちにしてもHe(彼)は友達と出会って「やぁ」、「やぁ」くらいの挨拶は交わしていますよね。こうやって話者と聞き手でイメージの共有ができます。

ここでもうひとつ大事なのはthereは副詞であるということです。副詞は5文型のいずれにも該当しません。ですが、thereに前置詞がついていないので、thereも目的語だと思ってこの文を第4文型のSVOOだと判断するひとがいます。品詞の意識はかならずもってください。もう一度言います。副詞要素は5文型のいずれにも属しません。

この友達が別の言葉に置き換わると、

・ He sees the girl every morning. (わたしは毎朝彼女を見かける。)

通勤や通学の途中でしょうか。毎朝同じ女の子を見かけている、Heの心情はいかに? もしかしたらこのHeはthe girlに恋をしているのかも? でも声を掛けられない。う〜ん、妄想が広がります。これもseesという動詞の後にthe girlという目的語がきているからです。だからこそやっぱりイメージの共有ができるのです。もしthe girlがseesの後にきていなかったら、このHeは毎朝誰を見かけているのかわかりません。見かけているひとがthe boyだったらこの彼はもしかしてホ○かも??? Heのイメージが変わってしまいますね。

every morningも副詞です。5文型のいずれにも当てはまりません。毎朝じゃなくて毎週土曜日だけでも、月に1回でも、「彼が彼女を見かける」というイメージはお互いに共有できます。でも前置詞がついていないのでどうしてもevery morningも目的語(O)だと思ってしまう人がいます。やっぱり品詞の意識を明確にしてください。

・ I saw Kim J. W. at Py...gy...g. (わたしはピョン○○でキムJ.W.さん出会った。)

目的語がKim J. W. に変わりました。突然He(彼)が危険人物に変化したことを感じ取るのは容易だと思います。しかもよりによってピョン○○で・・・。このように目的語が変わるとHeのイメージも変わります共有するイメージも変わります

at以下は前置詞の目的語なので、別に場所はどこでも構いません。Tokyoだろうと、Osakaだろうと、HeがKim J.W.さんと出会ったことには変わりなく、そしてKim J. W. さんと出会ったという時点でHeが危険人物であることも変わりません。イメージは共有されます

この場合、動詞seesに対して「誰に出会ったのか、誰を見かけたのか」という動作の相手がないと主語(S)がどんな人であるのか、イメージが共有できません。この動作の相手を表す言葉も動詞の目的語(O)といいます。

このときS≠Oになります(He ≠ a friend、the girl、Kim J. W.)。ということはここでの動詞(V)seesは、SVだけでイメージの共有ができないし、S=Vでもないから自動詞にはなれません。

こういう動詞も他動詞と言います。すなわち、

他動詞は目的語(動作の相手になる語句)も取る

ということも言えます。

○ 他動詞の定義の再確認をしておきましょう。

・ 他動詞(V)は動作の対象となる目的語(O)をとる

・ 他動詞(V)は動作の相手となる目的語(O)を取る

ー いずれの場合にしてもS≠O になる。

言い忘れました。最後にもうひとつ大切なことを書きます。

・ 目的語は必ず名詞

です。ほかの品詞は目的語にはなりませんので、これも頭に入れておいてください。

もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。

心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!

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