辞書の種類

こんにちは。northern_brightです。

わたしの記事をずっと読んでくださっている方々(そんな方々いらっしゃるのでしょうか。)には、

特に先に言っておきます。今回いつもの2倍から5倍の分量の記事になってしまいました。

分割して数回に分けてもよかったのですが、それではあまり意味がないと思いまして、

一気に長い記事になっております。ご承知おきの上、お読みください。

今回は辞書のタイプによるメリット・デメリットを書きます。

わたしの時代なんてアナログ系の紙辞書くらいしかなくて、

たまに単語帳を辞書代わりに使っているひともいましたが。

今はデジタル系の辞書も充実していて、選択肢も広がりました。

学生の皆様は電子辞書を使っている方が多いと思いますが、

それ以外の辞書との比較・検討を行っていきましょう。

☆ アナログ系

 ○ 紙辞書

・ わたし個人的には紙辞書が一番好きです。その理由は以下の通り。

○ 見開き1ページの情報が多い

・ ページを引くとたくさんの情報が一目で目に入ります。これをイヤだと思うか、ここから意味を探してやろうと思うかで紙辞書の好き嫌いは変わってきます。しかし情報があふれまくっているこの時代、正しい情報を取捨選択するスキルってこういうところからも磨けると思うんです。また見開きに情報がたくさん載っているので、欲しい情報がどこにあるか俯瞰できるというメリットもあります。

○ 慣れると一発で引ける

・ 例えばwelfareという単語を引くとき、wは後の方だから、という理由で辞書の後の方のページを開くと思います。初めはwi...とかvo...とかで始まるページを開いちゃって行ったり来たりするかも知れませんが、同じ辞書を使い慣れると一発でwel...くらいのページを開くことができます。これ、快感ですよ。なにより辞書を引く時間がほんのコンマ数秒かもしれなけれど、短くなるという利点もあります。

× 情報が詰まりすぎている

・ 英語が嫌いだったり、そもそも文字を読むことが嫌いだったりする人はあの小さな文字がうにょうにょ固まって並んでいるのを見るだけでイヤになっちゃうかもしれません。スペースの都合上でしょうか、例文毎に改行していないんですね。さらに、このごちゃごちゃした見た目から、どこに自分の調べたい意味があるのか探すのってイヤになっちゃう。これが紙辞書の一番の欠点だと思います。

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× 重い

・ もう単純に重量が重い。わたしは大学で英語を学習したかった(英語を学習した)ので、教材とかノートブックとかルーズリーフ(本当はルーリーフ)を入れた鞄とは別に、英和辞書と英英辞書を別の鞄に入れて予備校や大学に通っていました。英語が好きだったからそんなに苦痛ではなかったですが、英語が嫌いな人は英和辞典一冊分の重さだけでも持って行くのがイヤになっちゃうかもしれませんね。

 △ 単語帳

・ 学校や予備校でたまに見かけた(今はもういないのかな?)のが、単語帳を辞書として使っている人です。

○ 軽い・コンパクト

・ 単純に重量が軽いですね。もはや赤尾の豆単を使っている人はさすがにわたしの時代にもいませんでしたが、予備校や出版社から出ている単語帳の軽さは紙辞書の比ではありません。また大きさも紙辞書より大きくないし厚くもないので、鞄の中に入れても邪魔になりません。

○ 重要語句しか載っていない

・ 当たり前ですが「大学入試に出る単語帳」なので、それ以外の余計な単語は載っていません。ですからインデックスから調べたい意味を引くときに、紙辞書よりも少し時間かからないで引くことができるかもしれません。

× 情報が少ない

・ あくまで英単語を覚えるための本なので、最小限の情報しか載っていません。そもそも調べたい単語が載っていない。例文も一つしかない。語法・用法も自分が調べたいものが載っていないことがあります。これではわからない単語が不明のまま、次に進まざるを得ません。そんなんで当然実力はつきません。まして情報過多のこの時代、少しの情報から必要な情報を見つけるスキルは求められていません。多すぎる情報もどうかとは思いますが、単語帳に関しては情報が少なすぎです。

☆ デジタル系

 ○ 電子辞書

・ 学生のみなさん、社会人の方々でも一番使われている辞書が電子辞書ではないでしょうか? わたしも一時期使っていましたが、今は使っていません。

○ 軽い・コンパクト

・ これは単語帳と同じですね。紙辞書と比べて軽いし薄いし小さいから持ち運びに便利です。

○ 音が出る

・ 電子辞書の利点を二つあげます。一つ目はネイティブの発音を確認できることです。これはアナログ系の辞書にはない、ものすごい有利な点になります。わたしは今までひつこいくらい「英語は音読音読」と言ってきました。でもそもそもその単語の発音がわからなかったら音読できません。紙辞書にも発音記号は載っていますが、発音記号を覚えるというハードルが(しかもかなり高いハードルが)待ち受けています。それに比べて電子辞書やタブレット、インターネットの辞書では音声を簡単に聞くことができます。これは音読をする際のハードルをめちゃくちゃ下げてくれてます。しかも電子辞書の場合、発音のスピードを変えることができます。速すぎて聞き取れないときはゆっくりめにして聞けばいいのです。音読のときに発音がわからなかったら、ぜひこの機能を活用してください。

○ たくさんの種類の辞書が入っている

・ 電子辞書の利点、二つ目は様々な種類の辞書が入っている、という点です。英和辞書だけで数種類、それ以外に和英辞書やら国語辞書、漢和辞典、古語辞典、日本史や世界史などの用語集、単語帳まで入っています。今の学生さんは様々な辞書や用語集をそれぞれ持たなくても300gの電子辞書の中にそれら全てが入っているので、ちょっとお値段は高くても荷物はかなり軽くなりますね。

× 液晶が粗い

・ どんだけ古い液晶使ってんだよ、って感じですね。電子辞書を制作・販売している会社はもっとキレイな液晶を搭載した電子辞書を発売して欲しいです。最近の電子辞書は少しは改善されているようですが、やっぱりフォントが粗い。単純に見づらいです。

× 一画面の情報量が少ない

・ 電子辞書の一番の問題点です。画面が小さい上にその画面に表示される情報量が少ないので、自分が調べたい単語の意味や語法・用法にたどり着くまでにものすごく時間がかかります。よくあるパターンとして第一義の意味だけ見て、それがその単語の意味だと決定してしまう人がいます。でも第一義の意味が必ずその単語の意味になる訳ではありません。第二義以降の意味や、熟語、語法・用法から総合して意味を確定しなくてはなりません。これらを探すのに、あの小さな画面ではあまりに情報量が少なすぎます。

× ただスクロールするだけ

・ だからどういうことが起こるかというと、自分が欲しい意味がでてくるまで、ずーっと辞書をスクロールさせるだけ、という事象が起こります。一つ一つ意味や語法・用法、熟語を確認しながらスクロールさせるならいいのです。でもわたしの経験上、英語が苦手な生徒さんは第一義の意味が自分の求めていた意味ではない場合、第二義以降の意味を読むのを面倒くさがります。そして辞書の下スクロールボタンをぼーっと押しているだけ、という状況に陥ります。それで意味が見つかればいいのですが、スクロールスピード、結構速いですよね。そんな動体視力がいいんですか? 

☆ そしてタブレットとスマホを使った単語の調べ方を書きます。

○ タブレットとスマホの辞書に関しては以下のふたつの方法で単語の意味を調べることができます。

1. インターネットの無料辞書を使う

・ これはLTEやWiFiなどを使って、無料のインターネットの辞書を使う方法です。

2. 電子版の辞書をダウンロードする

・ これはもともと紙辞書ベースだったものをタブレットやスマホにダウンロードして使う方法です。

ここでは2.について主に説明します。1.ついてはまた後で。

 ◎ タブレット

・ わたしは今、授業でもプライベートでも原則としてタブレットの辞書を使っています。タブレットの辞書は紙辞書の利点とは別の利点があります。

○ まぁまぁ軽い

・ 以前使っていたXperia Z2 Tabletは462gで薄さも6.4mm。今使っているarrows tabでもやっぱり同じくらいの重さで薄さです。鞄に入れても邪魔にはなりません。ただどちらも10.1インチの画面なので、ちょっと大きいですけれどね。

○ 音が出る

・ これは電子辞書と同じです。ただしどういう訳か音声のスピードは変えられないようです。

○ 液晶がキレイ

・ 特にiPadでRetinaディスプレイを使っていらっしゃる方なんかは、電子辞書の液晶と天と地の差があることは明確に認識できると思います。Xperiaやarrowsでさえも電子辞書よりキレイな液晶(解像度が高い液晶)を使っているので、フォントがキレイ。これ、意外と大事だったりします。フォントがキレイなので読みやすいんですね。だから必要な情報も探しやすい。

○ 改行しているので情報が見やすい

・ さらに紙辞書のように情報が詰まっていません。意味毎、例文毎に改行しているので単純に見やすいんです。また、わたしのタブレットは画面の広さが10.1インチです。一画面に表示される情報量も電子辞書よりは多いです。(紙辞書にはかないませんが。)だからずーっと辞書をスクロールさせるだけ、ということが起こりにくい。これはタブレットの辞書の一番の利点だと思います。

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× お値段が高い

・ 2020年5月1日(金)現在、一番安いiPad(apple store公式)と、kakaku.comで調べたCASIOのXD-SX4900がほぼ同じ値段のようです。(¥35,000くらい)XD-SX4900にはたくさんの辞書が入っていますが、iPadには辞書は入っていません。(その代わりapple大好きな人には魅力的なアプリがたくさんインストールされている。)iPadを辞書として使うには別途英和辞書をインストールする必要があります。もちろん有料です。あくまで辞書としてタブレットを使うのであれば、電子辞書の方がコストパフォーマンスは高いと言えます。

 △ スマホ

・ 今の時代、ほとんどの方々はスマホを持っていると思います。そしてそれに電子版の辞書をインストールして使うこともできます。

○ 軽い

・ 今まで出てきた紙辞書やら他のデジタルのデバイスより圧倒的に軽い。だいたい100gちょっとですからね。しかも辞書だけでなく普段使いにも必要だからほとんど常に持っている機器なのではないでしょうか。

○ 気楽に探せる

・ いつも持っているものなので、「この単語の意味、わかんないなー」って思ったら、即座に調べることができる。これはスマホの最大の利点だと思います。

× 液晶が狭い

・ 電子辞書と同じ結論になってしまいました。液晶がキレイな分だけスマホの方が見やすいとは思います。でも一画面の情報量が少ない、という点では電子辞書と同じようなデメリットになります。また電子辞書よりも画面が狭い分だけ文字も小さくなるのもデメリットです。

☆ ここからはタブレットとスマホの両方に当てはまるデメリットを書きます。

× デフォルトで辞書が入っていない

・ 当たり前ですが、タブレットやスマホは辞書専用ではありませんので、別途辞書をダウンロードする必要があります。そしてそれは有料です。わたしはジーニアス大辞典とウィズダム英和・和英辞典、OXFORD ADVANCED LEARNER'S DICTIONARYをタブレットにインストールしています。それらのために1万円くらいかかっています。また辞書のデータは容量が多いので、LTEなんか使うと通信費が大変なことになります。WiFi環境も必要になる、という点でタブレットやスマホの辞書は、特に学生さんにはハードルが高いかもしれません。(ただし一度データを端末に落とせばそれ以降はネット環境がなくても使えます。)

× ゲームなどもできちゃう

・ これ、一回予備校のスタッフに注意されたことがあります。「授業中にタブレットを使わないでください」って。しかもいきなり。タブレットでゲームでもしていると思われたんでしょうね。ふざけるな。久しぶりにぶち切れました。英語の講師が辞書を使わないで授業できるかコラ! だいたい仕事中にゲームなんかするわけねーだろ! ・・・とは言え、タブレットやスマホでは辞書以外のアプリも入っているので、辞書を引こうと思ってなぜか他のアプリをあげてしまうこともあるかもしれません。それは学習の阻害になる可能性が非常に大きい。

 △ インターネットの無料辞書

・ さっきかいた1.のことです。ネットにつながっていれば、スマホでもタブレットでもPCでも使えるので、一見便利ですね。

○ 気楽に探せる

・ 特にスマホを使っている方はGoogle先生や、あるいはインターネットの無料辞書をブックマークしておけば、即座に単語の意味を調べることができます。無料で会員登録なんかするともっといいことがあるみたいなので、有料の辞書をダウンロードするお金がない人にはもってこいかもしれません。

× ネットの辞書は役に立たないことがある

・ これ、わたし以前にやらかしました。ちゃんとウィズダムやジーニアスを引けば出てきた用法が、インターネットの辞書には載っていなかったのです。しかもそれを鵜呑みにしてnoteの記事にあげる、というあまりに愚かすぎる行動をしてしまいました。タダより怖いものはないですね。注意してください。

× 電池切れ

・ そしてデジタル系の辞書全てに当てはまるのが電池切れです。どんなに便利なデバイスであっても、電池が切れたらただの板です。特に電子辞書を使っているクライアントは電池切れ近くになると「電池を交換しください」メッセージが頻繁に出ます。それを消しては意味を調べてを繰り返して、イライラしている方、いっぱい見てきました。タブレットやスマホの方々はモバイルバッテリーを、電子辞書のひとはスペアの電池を一緒に持ち歩いた方がよさそうです。

☆ 結論

さてどのタイプの辞書が最もよいかは、ひとそれぞれ、ということになります。

個人的には

紙辞書 ≧ タブレット > 電子辞書 > スマホ

かなぁ。でも紙辞書やタブレットにもデメリットはありますし、電子辞書やスマホにもメリットはあります。

皆様が使いやすいと思うタイプの辞書を使ってください。

今回は本当に長くなりました。すみませんでした。

もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。

心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!



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