マーダーミステリー布教活動

エル・プサイ・コングルゥ。
一番好きなラボメンは比屋定真帆の厚谷です。

今回のnoteはただの趣味記事、「マーダーミステリー」についてです。
この記事を読んで興味を持っていただけると幸いです。

人生で一番最初にマダミスをやったのは2020年の10月だったんですが、その時はまだ麻雀プロでマダミスをやってる麻雀プロが(多分)ほとんどおらず、誘ってもらって2回目をやったのが2022年の12月でした。
それからはもうマダミスにドハマりしてしまい、自分で参加者を集めるばかりか単独野良でも行くようになりました。

去年一年のマダミスプレイ回数は30回以上、今年はオフラインの対面のみですでに25回以上、休みの日にはゲームか麻雀をするしか選択肢がなかった頃が嘘のようです(もちろん麻雀は麻雀でちゃんとやっているので悪しからず)。


★マーダーミステリーとは

別にGMでも専門家でもないですが、これから始めようかと思っている方の参考になればと少しばかり書かせていただきます。

まず、「マーダーミステリーってどんなゲーム?」と訊かれたときは、
「演劇をしながら人狼と脱出ゲームをやるような遊び」と答えています。答えたのにむしろ謎が深まった感があります。

マーダーミステリーの基本的な流れとしては、
1.キャラクター配役
2.ハンドアウト記憶読み込み
3.導入演出
4.調査・議論
5.犯人投票
といった感じになります。
もちろんこれはベースであって、シナリオによってどのような流れになるかは様々です。実際に遊んでみるまでのお楽しみです。
「初心者向け」とされているシナリオは基本的な流れに沿っていることが多い傾向にはあります。

1.キャラクター配役

マダミスでまず最初にやることは配役です。
配役がなければマダミスは始まりません。

配役の方法は、公開情報を見て自分が演じたいキャラを選ぶ「PL配役」と、GMゲームマスターがいくつか質問して配役を決める「GM配役」があります。
男女比によっては男性が女性役をやったり、その逆もあったり、そもそも公開情報からは何もわからなかったりと、この辺もシナリオ次第です。

2.ハンドアウト記憶読み込み

配役が決まったら次は各自のハンドアウトを読み込みます。
これが登場人物の記憶となります。
読み込んだ結果、「思ってたキャラクターと違う…」となるのも日常茶飯事です。

ハンドアウトを読み、そのキャラクターがどんな人物なのか、どんなことを思っているのか、はたまた犯人だったらどのようにして事件を隠ぺいするのかなどといったことを考えていきます。

3.導入演出

全員がハンドアウトを読み込み終わると、いよいよゲーム開始です。
まずは導入演出が入り、大抵のシナリオで殺人事件マーダーが発生します(導入そのものは配役前にやることも割とある)。

導入演出でよくあるのは「読み合わせ」です。
厚谷がマダミスで一番好きな時間帯です。
「このキャラならどんなしゃべり方でどんなこと話すんだろうな」と考えながらセリフを言うのがとてつもなく好きです。

とはいえ難しく考える必要はありません。
マダミスに正解は存在しないので、自分がりたいようにれば大丈夫です。恥ずかしがらずに全力でってってりましょう。

4.調査・議論

事件が発生したので調査と議論を開始いたしましょう。なぜ警察が来るまで時間がかかったり、その場の人たちで解決しようとするのか、などは考えてはいけません。そういうものです。

オーソドックスなものとしては、調査トークンが数枚ずつ配られ、それと引き換えに証拠品や情報を一つ獲得する、という感じです。
それを全体に共有したり特定の相手にこっそり見せたり、自分の記憶を他人に伝えたり、密談して協力者を探したり…できることは無限大です。
ここでの立ち回りがエンディングに大きく影響を与えることでしょう。

ちなみにですが、犯人以外もほぼ全員が何かしら怪しい行動をしていたり怪しい持ち物があったりします。秘密や目的がない人間なんて存在しません。現実でも同じです。

5.犯人投票

調査・議論の時間が終了すると、最後の犯人投票の時間となります。
これまでの情報から誰が犯人なのか推理し、指差し投票だったり記入だったりで犯人だと思う相手へ投票します。
その結果も含め、物語の最終的なエンディングへと向かいます。

シナリオによっては複雑にエンディングが分岐していたり、犯人を拘束した後にさらにもう一幕あったりと様々です。どんなエンディングを迎えるかはその時々のプレイヤー次第です。


以上がマーダーミステリーの大まかな流れになります。
オンラインだと1~2時間、オフラインだと3~4時間ほどかかることが多く、人によっては長いと感じるかもしれませんが、実際にやってみると時間が足りないと感じることがほとんどです。


★マダミスはこんな人におすすめ

●人狼や推理、脱出ゲームが好き

最初に書いたとおり、人狼や脱出ゲームに似ている部分が結構あります。これらが好きな人は、マダミスも気に入る可能性が高いでしょう。

限られた情報から真実を導き出せた時や、推理の網をかいくぐって逃げきった時の快感は、他の何にも代えがたいものがあります。

●自分と違う人生を体験してみたい

変わり映えしない毎日に飽き飽きしていませんか?
そんな日常を忘れることができます。そう、マダミスならね。

ぱっと見で自分に似ているキャラを演じるも良し、真逆のキャラをあえて選ぶのも良し、マダミスのキャラはみんな何かしらぶっ飛んだ過去と現在を抱えています。そんな人生を全力でRPロールプレイするような非日常を体験してみたい方におすすめです。

●新しい遊びに手を出したい

友達と遊ぶのは好きだけど今までの遊びはもう飽きた…という方にも是非マダミスをやっていただきたいです。気心の知れた仲間たちと一緒にマダミスをやれば、普段とは違う姿を見ることができて盛り上がること間違いなしです。

少人数でもできるマダミスはたくさんありますし、場所とパッケージさえあればGMゲームマスター不要でできるものもAmazon等ですぐ買えます。
皆様が思っているハードルよりも実際のハードルはかなり低いです。ぜひやってみてください。

★マダミスでやる上で気を付けたいこと

マーダーミステリーは基本的に自由度の高いゲームです。が、それ故に「ルールを無視した行動」でゲームを破壊してしまう恐れがあります。
とはいえゲーム開始時に説明されるルールを守っていればゲームが壊れることはほぼほぼありませんし、いつもと同じく普通に友達と遊ぶノリでいればOKだと思います。
ただ、真相究明のために烈火のごとく詰めたりするのは、ある程度マダミスに慣れてからの方がいいんじゃないかと思ってます。ドン引きされる可能性がまぁまぁあるので。
どう行動するか迷ったときは「自分が演じているキャラならどうするか」を考えるといい物語が紡げます。「事件を超えた先の人生がより良いものとなるような」選択をしましょう。

あとはこれからの季節に特に気を付けてほしいことなのですが、におい対策」はしておきたいところであります。自分では気づきにくい上に、マダミスというゲームの特性としてプレイヤー同士の距離が近いので、体臭や口臭が気になってしまう可能性が高いです。マダミス関係なく普段から気を付けるべきことではありますが、特に意識しておくとよいでしょう。
僕はマダミスをやる前にマウスウォッシュと制汗スプレー(夏季だけ)を使うようにしています。マダミス関係なく日ごろから気を付けてはいますが、もし僕の体臭や口臭が気になったらこっそり教えてください。

★是非やってほしいシナリオ3選

本当は20個くらい紹介したいところなんですが、さすがに厳しすぎるので3つだけ紹介します。
紹介とはいいましたが、マダミスはネタバレ厳禁のため紹介できる内容は非常に限られます。悪しからず。

落日のコンスタンティノープル

歴史の勝者、児玉佳宏

落日はいいぞ。
マダミス初心者から上級者まで楽しめる鉄板のシナリオです。
ストーリーの完成度もさることながら、マダミスにありがちな「配役によって満足度が異なる」ことが解消されているところがマジで素敵。全員が主人公全員が敵にも味方にもなり得る、そんなシステム。
マダミスの基本的な流れを踏襲しつつ、全ての要素が高水準でバランスがとれていてあらゆる人が楽しめる良作です。

アンフィスバエナと聖女の祈り

野良で行ったので集合写真はないです

世界観がとてもいい。ネタバレになるから詳しく話せないのがもどかしい。
マダミスを始めて10回目くらいがこのシナリオだったんですが、僕の中でのマダミスという世界が大幅に広がった気がします。
マダミス経験が数回くらいの人たちで是非遊んでほしい。そしてそれを是非とも見学したい。表情をオペラグラス持参で眺めたい。

ヒトリス ~魔法の光は闇で煌めく~

過半数が普段マダミスGMをしているというメンツ

店舗そのものが事件が起きた舞台となっており、実際に探索してアイテムを獲得したりする、読み合わせ多めの没入型マダミス「劇的マーダーミステリー」の作品。
このシナリオに関しては、一緒に参加した方々が良すぎてプレイヤー補正がかかっている感が否めませんが、ストーリー自体も非常に良かった。
魔法学院とその生徒という物語としてはありふれた世界観でありながら、キャラクターそれぞれの設定がかなり深く作られていて、それに加えて「劇的マダミス」ならではの没入感との相乗効果があり、RPロールプレイをすればするほど楽しめるようになるシナリオです。
それなりにマダミスを経験して、新しいタイプのマダミスを遊びたい方におすすめの作品。


おすすめシナリオを書くにあたって今までにプレイしたマダミスの写真を見返していたんですが、プレイヤー配役にしてもGM配役にしても「おいしい役」をかなりもらっちゃってる感がありました。キャラクターに選ばれているのか引き寄せられているのか……(笑)
それ故に「俺はめっちゃ楽しかったけど他の人はそうでもないシナリオ」が結構あったりします。逆もまた然りではありますが。
とはいえ、終わった後にああだこうだ感想戦で話すのもマダミスの楽しみの一つであります。プレイ済みで同じ配役だった人同士で話すのが特に楽しいです。同じシナリオでも全く別の展開になることも少なくありませんので。

たまに配役と本人がクリティカルヒットするときもあります。こうなると面白さのレベルが跳ね上がります。
児玉さんがおっさん役をやると普段と大差ないのにリアリティと笑いを両立してしまいますし、大崎さんがお姉さん役をやるとエモさが限界突破します。僕がハマる役がどんなのかはイマイチわかっていませんが、自分に合ったキャラを探すのもまた一興です。


もっともっと書きたいことがありますが、長くなりすぎそうなので今回のnoteは以上です。
これだけ書いておいていうのもアレですが、マダミスの面白さは実際にプレイしないと理解するのは難しいです。
「マダミスをやってみたいけどハードルが…」という方はメンツを集めますし、パッケージマダミスもいくつか持っているのでそれを使うこともできちゃいます。お声がけくださいませ(さすがに追っかけと麻雀プロを安易にごちゃまぜにしたりはしませんが)。

自分でもシナリオを書いてみるかなあ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひあなたも一緒に、Dive Into Mystery.

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