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百田夏菜子ソロコンサート感想・3

そんなわけで、3回に渡ってしまった夏菜子ちゃんのソロコン感想ブログですが、やっと完結編になります。
最後はアンコールの感想と、余談など。

前回まではダラダラ長いながらも自分なりに真面目に書いてたつもりですが、このアンコールはかなり情緒が揺さぶられてたのもあって、これまで以上に単なる個人の心情の羅列になってしまって見苦しいかもしれません。

折角だからそのリアルタイムの動揺とかも残しておこう的な記事で、話半分に読んでいただければと思います。よろしくお願いします。

■第4ブロック(アンコール)

「イマジネーション」「わかってるのに」「渚のラララ」の3曲。
情緒が大変だったブロックでした。いや本当に。

衣装はシンプルに、グッズのTシャツ(初日:白、2日目:黒)とデニムパンツにスカートを重ねた形。

構成としては、楽器1本とのセッション2曲→壇上でバンド全員で1曲の大団円というような流れで、今思えば当初予想していた「相方役ミュージシャンとのシンプルなセッション」という形に一番近い形式でしたが、
ここまでの本編が、天の使いのような荘厳な空気で始まり、スーツでカッコよくキメた姿、圧巻のピアノ弾き語り、新曲やカバーも交えて幅広いアプローチを見せてくれた後だったので、
ここに至ってのシンプルな構成はむしろ新鮮で、物足りなさは全く感じず、とても良かったです。

そして、個別の演目について。

EN1. イマジネーション

ここで(勝手に)まず大きく、情緒が揺さぶられたというか、謎の動揺をすることになり。
我々もすっかりお馴染みの宗本さん(ヘイヘイ)のピアノ1本で歌うよ、という形式なんですが、まずイントロ。真剣にピアノを弾いている宗本さんの横に夏菜子ちゃんが面白がるように立って、指一本で端っこの鍵盤をポロンポロン鳴らす、みたいなくだりがあり。

これがなんというか、ももクロのライブでも終盤のバンド紹介の時にふざけて楽器に手を出す光景とかあったし、それは子供が笑いながらはしゃいでるみたいな、微笑ましい光景的な感じでしたけども、
(もしかしたら、夏菜子ちゃん本人は今回も同じようなふざけ方のつもりでやってたかもしれないけど)

この時の空気感は全く違って、なんか、夏菜子ちゃんが本編でもすっかり大人な空気を見せてくれてたのとか、衣装もラフで日常感があったとか、ソロでリラックスモードなこととか、ピアノが普通に弾けるのを見た後だとか、色々あったと思うんですけど、
面白がったような表情でヘイヘイの顔を覗き込みながらちょっかいだしてる空気感が、なんかあまりにリアルで、なんつーか、語弊を恐れずいうと『えっなにこの距離感!? えっ付き合ってんの…!?』ってくらいの、いい雰囲気だったので…

あんま自分は今まで、いわゆるガチ恋的なことは思ったことはなくて、夏菜子ちゃんのことは人として、存在として尊敬していますよ的なスタンスのつもりだったので(それは今も)

自分がそんな風に動揺してることにもまず驚いたし、宗本さんのことも全然好きだし(いつもはヘイヘーイ!とかコールしてるくらい)、普段そんな風に見たことはなかったけども、
この時だけは複雑な感情で二人を見るしかなくて、そんな気持ちを抱えてライブを見るのが初めてだったので、なんかもう色々と動揺してたし、動揺してること自体にも動揺してました。

初日は特に二人とも白い衣装だったので、夏菜子ちゃんも言ってたけど、白いピアノに白い2人が王子様とお嬢様みたいで、壇上でも映えてましたね。
間奏では連弾もあり(急いだ表情でピアノに駆け戻っていく夏菜子ちゃんもかわいかった)、衣装もあって「すくってごらん」ラストの光景とも重ねて見てる人が結構いたみたいでした。

あの光景を見て改めて思ったのは、あの映画のラストで、好きな女の子が別の男と幸せそうに連弾しているのを見て、微笑んでその場を去れる香芝さんはマジ勇者だなということでした。映画ではカッコいい場面少なかったかもしれないけど、漢だ香芝さん。
(反応も、自分以上に動揺してる人もいれば、あの距離感に高鳴ってる人もいたりで様々でしたね、俺はまだ未熟なことを痛感しました…)

そして、あんな可愛い存在が隣にいながら平静にピアノ弾くのに徹してる宗本さんもまた勇者に見えましたし、あんな感じで覗きこまれたりしたら皆好きになっちゃうんじゃないの的な感じで、男女問わずガチ恋製造機みたくなってる夏菜子ちゃんの凄みを改めて思い知りました。
クラポ藤田さんの感想(あんなの、誰でも好きになっちゃうよ)もほんとそれ!となったし、さきてぃさんもそりゃあんな感じになるよねと。

…もはや何の感想だかわからなくなってしまいましたが、イマジネーションのセッション自体、とても可愛らしく素晴らしい演目だったなーと思います。夏菜子ちゃんの声の可愛い部分との相性が絶妙ですよね。

もし『待ってるね』までアドリブでピアノに向けて言われてたら情緒がやばくて更に不安定になっていたかもしれない。(客席向けてだったのでよかったです(?))

二日目はTシャツが黒なのと(?)覚悟ができてたので、多少冷静にパフォーマンス全体を眺められました。


演奏が終わると、いつもの夏菜子ちゃんモードでまた脱力して、へいへいありがとーう、みたいな感じで少しクールダウン。
長めのMCで、次の曲はナオト・インティライミさんに作ってもらいましたということと、「ももたどっち向いて歌うか忘れちゃったからじゃんけんで決めよう」というほんわかコーナーが始まり、また空気が和む。

…という流れから、ある意味で、初日最も心を揺らされた人も多かったんでないかと思われる、次の曲へ。


EN2. わかってるのに

パンフレットや直前のMCで、ナオトさんに会ったときに話したことが基になっていて、
『川上さんとかと話してるときに「わかってるんですけどね~」とか「もう言わないで~」とか言っちゃう、ナオトさんと話してる時もたくさん言ってて、それを面白がって作ってくれた』的なことを言ってたので、
明るくてちょっと笑えるような、微笑ましいような歌かなと思ってたら、全然違っていて。

ギター1本での繊細な、静かな前奏から始まり、本当に切なく『自分の駄目なとこ、わかってるのに…』とか、自身の内面や迷いを吐露するかのような叙情的なバラードだったので、え、こういうパターンなのか…!と面食らう。
メロディも綺麗で、吐息のような夏菜子ちゃんの歌や表情の表現力も凄くて、思わず引き込まれつつ、
展開としては、わかってるのに…わかってるけど…、と同じ言葉が繰り返し続く流れだったので、どう結ばれるのかな、と固唾を飲んで聞いていたら、
わかってるのに…と繰り返した、最後の最後。

『本当は、別れたくないよ』

と聞こえたので。

その瞬間、「うおおお!?…これずっと別れ話だったの!?!?」と、すごい衝撃が胸を貫いたものでした。

なんか、前の曲で勝手に変な動揺をしていた後だったので、なおさらリアルに感じてしまって刺さったというか、いや、でも流れ的には普段の口癖を急にそこに持ってく構成もなんか唐突な気もするけど…そうか、ナオトさん的にはもう、今の年頃の夏菜子ちゃんに曲を書くにあたって、そういう要素も普通に連想して持ってきたのかな、そうか…

などと、なんか脳内では謎のスピードでいろんな感情や言葉が錯綜してたけど、全く処理は追いつかず、その場では整理はしきれてないような状況で。

初日はそのまま、動揺を抱えつつ最後の「渚のラララ」が始まり、一旦その混乱を置いといて、大団円やら最後の挨拶に集中するように努めましたが、いやもう、このアンコール2曲の動揺や情緒が忙しくて、初日は帰ってからもしばらく混乱が残ってました、はい。


で、種明かしというか真相というか、この曲も2日目はもう覚悟ができてたので、歌い始めたときから「これ別れ話なんだよな…」という姿勢で、努めて冷静に聞こうとしていたのですが、そしたら最後の最後、

『本当は、わかりたくないよ』
と、2日目は聞こえて。

「んん!?」と思ったけど、よく考えたら歌詞の流れ的にはめちゃくちゃ自然で。

できないことや、やるべきこととかを、
わかってるのに、わかってるけど(できない、しないのは)『本当はわかりたくないからなんだよ』と帰結。

ものすごく自然な、一本通った筋の話になるので、ああそうか本当はこっちかと。
すいませんナオトさんというか、この歌詞だと夏菜子ちゃんらしさも深みもあるし素敵だなとか、急に謎の納得手のひら返しモードになってしまいました。そして初日の動揺とこの覚悟はなんだったのか…。

自分だけかと思ったけど、Twitter等でも初日は『別れたくないよ』、2日目は『わかりたくないよ』と聞こえていた人が多数だった模様。

ただ、本当の真相は現時点(12/18夜)でも明らかでなく、2日目も『別れたくないよ』と聞こえた人もいたり(連番相手がそうでした)、むしろそっちのが納得みたいな意見もあり、現状どっちなのかは未だ不明です。(『あなたのイヤなとこ、わかってるのに』みたいな歌詞もあった気がするので、どっちもありえるかも)

12/19開催のライブビューイングや、同日発売のライブ音源CDでは歌詞が判明するのかなあ?
なお『別れたくないよ』だったとしても、この2日間で謎の覚悟ができたので、もう受け止めることができると思ってます。ってますます何の話だか分からないけど…。

とにかく、アンコールはこの2曲で情緒が揺さぶられて、ひたすら感情が忙しくて大変でした。見苦しい文で恐縮なんですが、書き残せてよかったです。

(※その後CDが届き、無事『わかりたくないよ』と確認しました。別れ話じゃなくてよかったー!)


EN3. 渚のラララ

前述の通り、前曲2曲ですっかり情緒不安定だったので、初日はバンドメンバー勢揃いで楽しく歌う夏菜子ちゃんの大団円の様を精一杯追ってました。
ダンスの真似してね~とか、ナイス~とかいうのもかわいかったなと。ある意味で一番普通のソロコンぽい雰囲気だったのかも。

最後はバンドメンバーが先に捌けて無音になるというサプライズ?があり、初日は笑っちゃいながらも続けて、セルフでじゃかじゃん!みたいに締めて、そこも微笑ましくてかわいかったです。2日目も同じ流れでしたが普通に締めてましたね。ここはひたすら大団円の、幸せな空気感でした。


■エンディング

全曲終わって、最後の挨拶。ももクロではいつもメンバー挨拶の大トリとして、リーダーに相応しい心強い言葉をたくさん話してくれてきた夏菜子ちゃんですが、今回は最後までマイペースな言葉での挨拶でした。

初日は「みんな優しいから、ソロコン見てみたいけど、夏菜子ちゃんがその気にならないんだったら…みたいな感じでしょ? 知ってたよ? …知っててもやろうと思わなかったんだよ?(でも、待っててくれてありがとう)」的なことを。
2日目は「みんな、アイツもうやんないだろうな~と思ってるでしょ?…そうなの(笑)」「今日もこの流れで、なんの発表もない(笑)」と。

ソロコンという選択肢が今まで自分の中になかったけど、このタイミングでなら届けられるものがあるかな、と思って開催してくれたこと、そして、とても楽しかったよということを告げてくれて。

最後は「ももクロ4人で作ってるものには自信があるし、誇りも持っている。だから、元気が欲しくなったら、またももクロに会いに来てください」という言葉で締めくくられました。

自分達の気持ちが届いていたことも、ソロコン開催に至った心情を聞けたことも嬉しかったし、最後にももクロへの想いが聞けたことも、本当に嬉しかったです。

序でも書いた流れで、挨拶の後、笑って手を振っていた夏菜子ちゃんが「あれ?」と呟き、12時の鐘が鳴るとともに、魔法が解けるかのように沈んで去っていく。
素敵な余韻の中で終わっていく、
本当に楽しい、魔法のような、尊い時間でした。


以上、
百田夏菜子ソロコンサート感想、これをもって全編終了です。
アンコール部分はやはり、とてつもなく個人の内心をダラダラ連ねるだけになってしまい申し訳ないです。

ソロコン通しての感想も、序でほぼ書き切ってしまったので、最後に、思い浮かんだけど本文に入りきらなかったことなど、余談として書いて終わります。


■Talk with me -自己表現と顕示欲-

今回、非常にアーティスティックな面や世界観も強くて、ピアノ弾き語りなど、普段のももクロのライブではなかった技能も見せてくれて、
こういう形式って、ともすれば「本当はこういうことがしたいんだな」とか「こういう風に見られたいんだな」とか思われることもあるかと思うんですが、
(それが嬉しい人もいれば、少し置き去りにされた気持ちになる人もいたりして)

でも、今回のコンサートを見て、実際そう感じた人はあまりいなかったのではないかなと思います。
あくまで、ソロコンサートという形式を通じて、お客さんを楽しませたい、喜んでほしいという観点から、夏菜子ちゃんの引き出しの中でできることを、と考えた時にそれらの幅が出てきた、という感じで。

芸能界で、10年以上も人に見られる仕事をしていて、しかもセンターで。こんなに自己顕示欲とかを感じさせないのって凄くレアなんじゃないかなあと。
(それが逆に、周囲に演出したいって気持ちを起こさせたり、演技の仕事が来たりするのもわかる気もする)

特に、今回は自身で作詞した曲も2曲披露してくれたわけですが、それすら自己表現とか心の声の吐露というよりは、お客さんを楽しませる『新しい曲の披露』の一環として組み込まれてる感じで。

パンフレットでも『見せたい自分』というより、見ている人に喜んでもらいたい等と綴られてましたが、実際にステージを見てても本当にそういう気持ちが伝わるから、それが改めて魅力で、自分を含め、多くの人に届くし、惹きつけるんだろうなと。

Talk with me.

『私の話を聞け』ではなくて、『私と話そう』

あくまで双方向。
それこそが今回夏菜子ちゃんが描きだした、ソロコンサートの世界なんだなと感じました。


■ももいろクローバーZの赤ということ

今回、全17曲中で9曲がももクロの曲なわけですが、セトリの通り、走れ!も怪盗少女も、サラバもチャイマックスもやっていません。
実際に参加した人や、最近のももクロを知っているファンであれば、夏菜子ちゃんらしいというか、紛れもなく『百田夏菜子ソロコンサート』な構成だったなと普通に納得すると思うのですが、
一般的なイメージで『ももクロの赤の子のソロコン』として言われたら意外に感じる人もいるんじゃないかと。

夏菜子ちゃんは自身については謙遜するし、あまり前にも出たがらないけど、『ももクロ』という存在に対しては誇りや自信を持っているのは以前からも言葉にしてましたが、
関連して、数年前、メンバーのソロコンが増えだした頃に、夏菜子ちゃんが自身のソロについて「ももクロでよくない?」と答えていたのを印象的に覚えていて。

それは、単に他のメンバーのパートを自分が全部歌うというだけでは、ももクロの縮小生産のようにしか感じられなかったということなのかなと。
また、当時の見せ方の選択肢としては、それくらいしか浮かばなかった、ということかなとも思いました。

2021年の今、演技で培った表現力、ピアノ弾き語り、自身で作詞したソロ曲を携え、そして、ももクロの曲でも、違った色を見せられそうなものを選んだ、と語り。

『なんで今、ソロコンなのか』という問に対して、『タイミング』と答えた夏菜子ちゃんでしたが、
まさにこれらが揃って、今だからこそやれる、見せられるものがある、という場所に辿りついたんだな、と感じました。
彼女がそう思ってくれたことや、今まさにこのタイミングでそれが具現化して、見ることができたことが、本当に嬉しかったです。

その夏菜子ちゃんが、ももクロとは違う見せ方をしながら、根底にあるのは同じまま、最後の最後に、「ももいろクローバーZの百田夏菜子でした!」と締める。
ソロコンサートでありながら、ももクロという存在への彼女の誇りと自信、愛情も再確認するという、素敵な時間だったなと、改めて感じました。

これからもグループを追いかけつつ、夏菜子ちゃん自身がまた何か発信してもいいかな、と思ったタイミングで是非また何かしら、目にすることができたらいいなと。その時はまた絶対に駆けつけたいです。


以上、結局めちゃくちゃダラダラ書きましたが、この余談をもって本当に感想全編、書きたかったことなど含めて終了です。

モタモタしていてライブビューイング直前というタイミングになってしまいましたが、書き上げられてよかったです。
またライブビューイングを見たり、ライブ音源CDを聞いたら色んなことが浮かぶのかなと思いますが、それはまた別で書いたりできたらいいなと思います。
音源化や円盤化も本当に楽しみですし、ライブビューイング会場で示唆されてるサプライズ?新情報?なども楽しみです。

なんか常々書いてますが、本当に同じ時代を生きられてることに感謝です。ありがとうももクロさん、夏菜子ちゃん。これからも応援していきたいです。

それでは。
長々と恐縮でしたが、今回のソロコンで自分が感じたことを、余すことなく文字に残すことができて本当によかったです。

お読みいただいた方、ありがとうございました。

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