百田夏菜子ソロコンサート感想・序
■はじめに
百田夏菜子ソロコンサート『Talk With Me ~シンデレラタイム~』が開催されてから約二か月が経ちました。
その間、受け止めたものが大きすぎてうまく言葉にできず、イベントも多くあり、ライブレポを書きたいと思っていても形にできないままでしたが、
このまま文章にしないまま過ぎてしまうのはあまりに悔やまれるので、なんとか箇条書きででも当時の自分の感情を記録として残したいと思います。
とにかく素晴らしいライブであり、ソロコンサートでした。あの場に立ち会えて本当に良かったです。幸せでした。
取り留めもなく見難いかもしれませんが、自身の感情の記録として綴ります。
なお、このソロコンの感想として自分が非常に共感し、これだけで的確に感想を代弁してくれてるわと感じた文が、CROWN POP藤田さんのブログの「あんなの、誰でも好きになっちゃうよ」と、マンスリーAEの玉さんの言葉でした。機会あればそちらもご覧ください。(むしろそれだけでいいくらいです)
■セットリスト
1. 魂のたべもの
2. D'の純情
3. キミノアト
4. 太陽とえくぼ
5. 愛・おぼえていますか(カバー)
6. それぞれのミライ
7. 夢の浮世に咲いてみな
8. リバイバル
9. 強がり(カバー)
10. The Show
11. 赤い幻夜
12. タキシード・ミラージュ
13. ひかり(新曲)
14. 白金の夜明け
EN1. イマジネーション
EN2. わかってるのに(新曲)
EN3. 渚のラララ
■「百田夏菜子ソロコンサート」ということ
全編通した大きな感想として浮かんだのは、本公演がまさに真っ正面から取り組んだ、紛れもない「百田夏菜子ソロコンサート」であったということ。
正直なところ、ソロコンが発表された時、とても嬉しくはあったけど、一方でどこか外してくるんじゃないか、という気もしていて。例えばAbemaでの生誕企画も事実上、占い師の方との対談形式に近かったり、かつてももたまい婚をやったのもあったり、
照れや謙遜もあるかもしれないけど、夏菜子ちゃんがそんな直球で、演者として自身をスター!みたいにド真ん中に持ってくる予感があまりせず、
今回もなんとなく、MC係や相方役ミュージシャン、或いはメンバーなどを呼んで、対談のような形を取りながら、シンプルなセットでトークを交えて弾き語るみたいな、そんな形式も有り得るんじゃないかなと思ってました。(実際、パンフ等ではそんな案も浮かんではいたような感もあり)
それはそれで楽しいし満足度も高いだろうし、間違いなくソロコンサートであるけども、
一方で、百田夏菜子さんをずっと追い続けてスターとして見続けてきた人達(というか自分)としては、いつかはステージのど真ん中で、自身の光を全開にしている姿を見たい、という思いもあったのではないでしょうか。(シンプル派の方、すみません…)
それらの想いを胸に、当日に目にしたもの。
それは、まさに最新の百田夏菜子さんが、現在まで培ってきた自身の経験やスキル、今できること、それら全てを惜しげもなくフルに開放して、ステージにたった一人で、真っ向から、溢れんばかりの光を放っていた姿でした。
それだけのものを見せようという、覚悟、自信、想いや観客への信頼、それらが直球で伝わってきて。
それを見せてくれたこと、実際に見れたこと。
そのことがまず、とてつもなく嬉しかったです。
きっと2021年の今だからこそ、出来ると判断して見せてくれたのではないかと。それから、このステージを作り上げた裏方スタッフ各位もたぶん、みんな同じような熱量と想いだったんじゃないかなという気がして、それも嬉しかったです。
(演出監督を務めた本広さん曰く、「伝説的なステージにしよう」という空気がスタッフ間に共通してあったとのこと。その熱がこちらにも伝わりました)
結果的に、後にも先にもない、素晴らしい唯一無二の「百田夏菜子ソロコンサート」になっていたと思います。あの場に立ち会えて幸せでした。
夏菜子ちゃんも、関わった皆さんにも本当にありがとうという気持ちです。
■「シンデレラタイム」ということ
今回、いつもに増して夏菜子ちゃんの儚さや透明感、尊さが際立っていて、「百田夏菜子さんの実在性と非実在性」とか書くと大袈裟でアレなのですが、そんなことを意識することが多かったライブでした。
実際に夏菜子ちゃんが同じ会場にいて、歌って、笑って、話しかけてくれているけど、ほんとに実在してるのかがそれでも信じられない、みたいな。
なにか別次元の尊い存在に、たまたま位相とかチャンネルが合って会えたけど、やっぱり超越的な存在で、限られた時間だけ顕れるんだよと体感させられたような。
それは登場の仕方もそうだし、最後の最後、楽しそうに笑って手を振っていた夏菜子ちゃんが、ふと「あれ?」と呟き、12時の鐘が鳴るとともに、魔法が解けるように沈んで去っていく、という演出によっても一層強く感じさせられて。
満足感と共に、不思議な浮遊感、幻想感と少しの寂しさが、余韻として強く心に残りました。
(twitterの誰かの「俺達はまだ現実に戻ってないのに、夏菜子だけが帰っちゃったみたいな気持ち」という呟きがあまりに共感すぎました)
終わってインタビューなど読むと、今回のコンセプトは「魔法みたいな時間にしたかった」とのことで。
そうか、だから「シンデレラタイム」。夢みたいな時間が、魔法が解けて終わるのか、と。
この余韻や寂しさもまさに狙い通りだったというわけで、なるほどと感服しました。
(ただ、夏菜子ちゃんはこんな「目を離したら消えてしまいそう」とか思わせるくらいに自身が儚く見えてることに自覚的なのかは俺にはよくわからないので(あまり自覚はない気もする)、狙い以上にすごく刺さっていますよ、という感じで情緒が大変でした。そしてたぶん本広さんは分かって演出してるような気もする)
ソロコン後、しばらくは少し情緒が混乱していたので、「夏菜子ちゃんがどこかへ行ってしまうような気がする」的な感覚が残りましたが、その後、普通にももクロでいつものように笑っているのを見ていたら自然とそんな感覚はなくなりました。よかった…ってのも何の安堵なのか。
全然わからないけど、ももクロ3人が夏菜子ちゃんにベタベタするのもなんとなーく、彼女が纏っているあの儚さが、目を離さずにいたい、手を繋いでいたい、みたいな気持ちにさせるのかもなあ、などとも思いました。(そして多分それも、夏菜子ちゃんはあんまり自覚してはいないんだろうなあという気もする)
そんなことを感じたソロコンサート。まさにシンデレラタイムでした。
■本編感想 全般
やっと本編です、長…
印象的だったのは、終わってからの感想ツイートなどを読んでいても、一人ひとり刺さったポイントが結構違ってたりして、自作詞が良かった人もいれば、カバー曲だったりピアノ弾き語りだったり、本当に人それぞれで。
それがどれもめちゃくちゃわかるし、それだけ今回のソロコンが幅広く、かつどれもが誰かしらの琴線に触れるような、質の高いものだったんだなと実感しました。
なお自分の場合、特に刺さったのは、
「魂のたべもの」「The Show」「白金の夜明け」
情緒が怪しくなったのは、
「イマジネーション~わかってるのに」でした。
詳細は後述します。
■開場~オープニング
前述の通り、ソロコンに関しては期待と、少し外してくるかな?という懸念も抱きつつ入場したのですが、入った瞬間、一気にその懸念は吹き飛ぶことに。
両サイドの巨大スクリーンに映し出された、金環日食のフレアのように揺らめく、光の輪。
センターステージ、太陽と地球と月を模したような赤、青、黄のレーザーで描かれた円が公転する様。
開演時間が近づくにつれ、浮遊するかのように客席を闊歩する、白いゴーストたち。
その仰々しいまでの威容と凄みに、あ、ダメだ本気だ、これは完璧に好きなやつだ。とその瞬間に確信して、思わず震えました。(5th dimention, アマランサス, DYWDあたりの雰囲気大好きです)
やがて光輪に時計の針が現れ、時を刻む音が響き、針が重なった瞬間、ボーンという鐘の音とともに会場が真っ赤に染まる。
まるで顕現するかのように競り上がってきた夏菜子ちゃんが、荘厳な空気の中で「魂のたべもの」を歌い出す。
ここだけで元が取れた、と思うほどに神々しい光景で。やばいやばい、ずっと見たかったもの、いやそれを越えるものが、まさに今から開演されるんだ…!とずっと鳥肌でした。
いよいよ、ソロコンが始まる。
…なんと、本編開始のこの時点で既に凄まじい文字数かつ重い文章になってしまったので、とりあえずここまでを序とします、続きます…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?