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本質を見抜く力

はじめに

みなさん、こんばんは。
新年度が始まり、学級開きの準備や事務作業などに追われ、慌ただしい日々を過ごされている方が多いのではないでしょうか?

さて、みなさんは慧眼力(けいがんりょく)という言葉を聞いたことはありますか?
私はつい最近、この慧眼力という言葉やその意味を知りました。慧眼力という力は、多くの情報や物で溢れる現代においてとても必要な力だと感じています。

実際、教育現場でも、様々な教育方法や実践論などの情報で溢れています。その中から、本当に良い実践を見極めることは、簡単なことではありません。
しかし、慧眼力を身に付け、磨くことで物事の本質を見極め、より良い実践を重ねることができるようになります。

慧眼力とは?

そもそも慧眼力とは、何なのでしょうか?
まず、慧眼という言葉には、以下のような意味があります。

「慧眼」は「物事の本質を鋭く見抜く力」のことを指します。「慧眼」の文字を一文字ずつ紐解いていきましょう。まず、「慧」は「さとい」、「知恵」を表します。
「眼」は「目」という意味の他にも、「物事を見て判断する能力」も指します。すなわち、2つの文字が組み合わさった「慧眼」は、物事の本質を見抜いたり、結果として先を見通す力がある際に使われます。

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つまり慧眼力とは、物事の本質を見抜いたり、先を見通したりする力のことです。

物事の見方

学校では、様々な役職、担当、経験年数の方が一緒に働いています。
その中で、それぞれの立場で物事の見方や見え方が違ってきます。

例えば、学級担任と校長では、同じ学校で勤務していても見えている世界が違うはずです。
学級担任は、自分の教育観をもち、目の前の子供たちを一生懸命指導しているのではないでしょうか?
それに対して校長は、学校全体を見て業務のバランスや役割分担を調整したり、先を見通して問題の予防をしたりしていると思います。

物事の見方には、
・主観 ↔ 客観(俯瞰)
・具体 ↔ 抽象
・部分 ↔ 全体
・狭い ↔ 広い
・浅い ↔ 深い
・低い ↔ 高い
といったようなものがあります。

右側は一点や狭い範囲を集中してみるイメージです。左は広い範囲や色々な視点から全体を見るイメージです。

先述の学級担任と校長を例に挙げると、学級担任は左側、校長が右側の見方が強くなります。
主観が強くなると一部分に集中し、熱量をもって取り組むことができますが、冷静さを欠いてしまうことがあります。
一方で客観が強いと冷静に全体を見渡すことができます。しかし、現場との距離が開いてしまうため熱量は下がります。

人は、自分の立場や経験により、どちらかの見方に偏ってしまうことが多いです。
慧眼力を磨くためには、この両方の視点を意識して物事を見ることが大切です。

アツく、熱をもって子供たちの指導に当たりながらも少し俯瞰して、様々な立場を想像して自身の実践を見ることでより良い指導につながります。

また、自分の教育観だけでなく、他の先生の教育観を知り、まとめ上げることで学校として進むべき方向もみえてくるのではないでしょうか。

そのように主観と客観、具体と抽象を意識しながら物事をバランスよく見ることが本質を見抜くことにもつながります。

まとめ

今回の記事では、慧眼力の意味や物事の見方について書きました。
慧眼力とは、物事の本質を見抜いたり、先を見通したりする力のことです。
主観と客観、具体と抽象など物事を色々な視点から見ることが慧眼力を磨くことにつながります。

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