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死するコミュニティ、生けるメンバーを走らせる〜第一回令和市合宿振り返り@群馬県〜

緊急事態宣言下の5月。

国内中に蔓延する自粛ムードへの特効成分が確認されるリアル会合は不要不急でないと判断。無事に令和市合宿は決行された。

このご時世でありながらも、関西方面から3名、関東方面から5名(地元勢を含む)とそれなりの人数集まってくれた。

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まるで親戚の集まりみたいだね。親戚の集まりは嫌いだけど、なんだか今日はとても心地が良い。

令和市キッカケで集まったものの、そこで繰り広げられる会話が近況報告であったり、関心のあるトピックを話し合ったりと、必ずしも令和市の話題を話しているわけではなかった。

「来年も集まりたいね。」とは言えど、令和市は7月24日で滅びる運命。

ここに、令和市の法事および初盆が制定されることとなった。

開催概要

【日時】
5/8-9
【人数】
8人
【プログラム概要】
懇親会バーベキュー
田んぼ観察
お絵かきワーク&即興ピアノ演奏
絵画鑑賞
未来設計ワークショップ
インプロワークショップ
道の駅散策
こんにゃくパーク見学
おふろカフェ白寿の湯にてプチ振り返り会

未来設計ワークショップ

【講師】
サカキ(@hisui0),水流苑まち(@tsuruzonomachi)
【テーマ】
穏やかにダラダラして動くときにバリバリにできるような暦を作ろう。

「何かやろうと思ったのに、一日中スマホを見続けて終わり、後悔してしまったことはあるか?」

「そんな日もあっていい。だったら、そんな日であっても後悔しないような、今はそういう時期なんだと思えるような暦のワークショップを開催してほしい」

そんな語り出しから始まった当ワークショップ。

ザックリとした週のテーマを決めた上でその暦に従うサカキ式と、マストと努力項目を決め、具体的な行動目標を決めた上で行動する水流苑式の2パターンを学んだ。

人間が自分の意思だけで考えようとしてもポンコツだから、自分の行動の中に春夏秋冬のような「何も行動をしなくてもそうなる」ような自然法則を取り入れていこう

サカキ式では、ザックリとした暦をつくり、それを意識した行動をしたりしなかったりするものだった。

その他、0から1を作り出すワークとして「場→粒子→力→運動→量」の順に物事を進める「魔法」の使い方を伝えてくれた。

次の1ヶ月でどこまでいきたいかが浮かんでくるまでひたすら待つ。
そうしてでてきたものを整理して、最低限前に進むための行動要素と体力があればやりたい行動要素をまとめよう。

水流苑式では、当人のやりたいことや「こうなっていたい状態」ベースに、最低限毎日やることと余力があればやってみることの2つを生活に織り交ぜる方式だった。

ちなみに、具体的な成果を産むには最適らしく、類似のスケジュール管理法として「フランクリンプランナー」がある。

インプロワークショップ

【講師】
北(@seizogakuen)
【テーマ】
難しいこと考えずにとりあえず前に進む

「何か行動をしようとしても、いまいち一歩踏み出せない」

「いい流れがきていたはずなのに、自分で止めてしまうときがある」

そんな問題を解決していくための演劇ワークショップとして実行。

即興劇(エチュード)を楽しむための準備運動的なワークとセットでインプロワークショップを開催した。

・ありのままを受け入れること
・考えるよりも先に体を動かすこと
・思いっきりやること

この3つが何よりも大切であると考えたので、その世界を演劇初心者であっても楽しめるようなワークを3つ開催。

言葉を発しないサイレントエチュードの後、3分間の即興劇を2人1組でやってもらった。

エチュードのテーマは「令和市の〇〇」

令和市の電車の中だったり、湖だったり、ドーナッツ屋であったり、パン工場であったり、選挙であったりと全く知らなかった令和市を妄想や虚構によって埋め尽くした。

総評

イタリアの哲学者・アガンペンは現在のパンデミック社会の状況を「剥き出しの生」という言葉で表現した。

これは、人類が長い年月を通して獲得した権利や死者への弔いといった心の整理のための儀式を放棄し、ただ生き残るため生きる状態のことを言うらしい。

令和市はオンライン自治体としてスタートしたが、同時にオンラインだけでは完結しにくい何かも多く見えた。

この合宿で、それがかなり見えてきた。

しかし令和市がなければ、この合宿は生まれなかっただろう。

現在、令和市では令和市そのものを前衛アート作品として提出するプロジェクトが立ち上がった。

そのプロジェクトメンバーとなったのは、不思議なことに先日の木津バーベキューオフ会に参加したメンバーと今回の合宿に参加したメンバーだった。

そうでないメンバーもいるはずなのに、リアルに会合したメンバーが多勢なこともあって、まるで全員の顔を知っているような気分になっているのも不思議だ。

来月もどこかで合宿が開催されるだろう。続報を待て。



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