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季節の楽しみ方はさまざま(オリジナル歳時記のすすめ)

季節を自分流に楽しんでみませんか?

基準は「自分が楽しいと感じられるか」だけ。

 今はちょうど、季節の風物詩から離れた時期にありますので、こんな話をしようと思います。
 唐突ですが、あなたの好きな季節はいつですか?当然、答えは大括りにすれば春夏秋冬の4通りです。でも、本当はもう少し細かいはずですよね。たとえば、春は好きでも、桜の咲く頃はまだ寒いので、春の大型連休前後くらいが好き、とか、夏のひぐらしの鳴き声が聞こえる、夕方くらいが好き、みたいな感じです。こうした、四季の中の、さらに細かい部分にこだわっていくと、ますます季節の移ろいを楽しむことができますし、この後の話につながってまいります。

「サラダ記念日」って、覚えてます?

 ご存知ない方もいらっしゃるので簡単に説明させていただきますと、「サラダ記念日」とは、元高校教師で現在は歌人・エッセイストの俵万智による、1987(昭和62)年の歌集。280万部を誇るベストセラー作であり、社会現象にもなりました。歌集の中の「「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日」は、のちにパロディが頻発したほどでした。そして今回もこの句を引き合いに出してお話ししようと思います。
 今でいうところの「マイ記念日」。実はここがポイントです。あなたが好きな季節の、さらに最も好きな「刹那」あなたの記念日や歳時記の一つにしてしまおう、というお話しなんです。なかなかオシャレでしょ?(笑)

ルールはあくまでも「自分自身」。自由に楽しみましょ。

 あえて1日と制限せず、1週間とか、1ヶ月だって構わないんです。ルールはあくまでも自分自身。ですから、前述のように、ひぐらしの鳴く、あの夕方のひとときを楽しめる時期は、8月の3日ごろから15日ごろまであったなぁ、と思えば、その期間を「ひぐらし」なんて名付けてしまうだけです。名付け親も自分自身ですから、覚えやすいもので全然OK。大切なのは、季節の移ろいを楽しむことくらいです。毎年、自分が作ったオリジナル歳時記が訪れるのが楽しくなること、うけあいです(笑)。

地域ならではの歳時記を織り込むのだって全然OK!

 私が好きな、地域ならではの歳時記と言われて真っ先に思いつくのが、沖縄の「うりずん」という時期。旧暦2月から3月と言われていますが、いろんなサイトや本などを読んでみた感じでは、だいたい3月の終わり頃から春の大型連休前ではないかと思います。もっと範囲を限定すれば、4月の上旬から下旬まで。具体的には気温が20度をちょっと超えたあたりから、沖縄の梅雨入り前までの間です。3月の終わり頃の沖縄は意外と天気が不安定で、4月に入るとカラッと晴れた日が続きます。そして早ければ大型連休中に、例年ですと連休直後に梅雨入りします。この限られた時期が本当に気持ちいい時期なんだとか。私自身は3月下旬に行ったことがあるんですが、見事に天気に恵まれませんでした。晴れていたらまさに「うりずん」の気持ちよさを満喫できたのですが…。なにせ4月は年度の初めなので、結構忙しいんですよね(汗)。ですが、ぜひ一度は訪れたい時期でもあります。体感できれば、間違いなく、私の最も好きな歳時記になりそうです。皆さんがお住まいの地域、あるいは故郷には地域ならではの季節のイベントなどはありますか?ぜひ大切になさってください。

オリジナル歳時記をオススメする理由は他にも…

 ここまで、「オリジナル記念日・歳時記」としてお伝えしてまいりましたが、これをお勧めする理由は他にもあります。たとえば今の時期。ちょうど大寒と立秋の間で、これといったイベントごとってないんですよね。こうした谷間の時期というのも大切なんですが、もしこうした時期に、オリジナルの何かを加えたら、日々の生活の何気ないひと時が、一層楽しめるんじゃないかなぁと思ったからなんです。何もないからのんびり過ごすというのも大事ではあるんですけどね。実はお祭り好きののりべぇでした。

明日もお楽しみに!(敬称略)

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