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これからの企業は、消費者の声に耳を傾けるんじゃなくて、行動しろ

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:世界の消費者に広がる”行動主義”とは。コカコーラの間違い。なぜ、企業は日本の消費者の声を聞く必要なんかないのか。行動をしない日本の組織の病巣。

コカコーラは間違っている!

久しぶりにコカコーラを飲みたくなって、近くのスーパーで買ってきたんですが、コカコーラのペットボトルにこんな表記が。「100%リサイクル!」。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.ssnp.co.jp%2Fnews%2Fbeverage%2F2021%2F05%2F2021-0513-1407-16.html&psig=AOvVaw3jZg6GTjutC81yIrhF5pPy&ust=1643554542794000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwjEqOf2m9f1AhUCy4sBHXpDDaIQr4kDegUIARDFAQ

さすがコカコーラです、いわゆる株主価値、つまり株主が今、価値があると考えているリサイクルをしっかり理解して、実行していますね。

これこそが企業の生きる道、だと思います。

って、違うって!

コカコーラほどの企業が考え違いをしているんですよ。

デロイト・リサーチ(Deloitte Research)を読んでないのかなあ。

 あなたの企業を変えるデロイト・リサーチ全貌

このリサーチは、パンデミックが始まった2020年の1月と5月に、1万人以上の6カ国の消費者に対して行った大規模な調査です。

主な結果は以下です

1.38%の消費者は過去12ヶ月に、社会運動に対して以前よりも積極的に関わっている。なにかの理念に賛同して反対運動やデモに参加する、寄付する、など。

2.64%の消費者はリサイクリングとリユースそしてプラスティックゴミを減らすことが、3大関心事である

3.62%の消費者は空気汚染の問題に積極的に取り組みたいとしている

4.炭素排出を減らすことが、6カ国の消費者の共通の関心である

5.64%の消費者は、昨年とまったく違うような極端な気候変化が取り組むべき問題と考えており、74%の消費者は極端な気候変動は未来の大問題としている

6.23%の消費者が、環境問題に対しての価値観を変えれば、その企業の製品を買うと言っている

7.21%の消費者は、他人に対して環境問題で正しい価値を持っている企業の製品を買うように勧めると言っている

8.18歳から24歳の消費者は、65歳以上の消費者に比べて自分たちの価値観に基づいてブランドをスイッチする 率は、3倍大きい

9.58%の消費者は、企業にそのやり方を変えてほしいと思っている

10.55%の消費者は企業に対して、組織や気候変動などの問題に対しての意識を確立してほしいと言っている

11.41%の消費者は、環境に対する正しい活動をしている非営利団体に寄付をしてほしいと言っている

Deloitte survey より

 

要するに、世界の消費者は、企業に環境問題に対して、関心を示してほしいのではなく、積極的な行動を起こしてほしいと言っているのです。

「リサイクルしてます」じゃなくて、自ら積極的にリサイクル運動を起こし、他人にも進め、それを助ける団体に寄付をするんです。

前掲調査の主張まとめ

これが世界の消費者が企業に求める、アクティビズム(activism行動主義)というものなのです。

コカコーラもやってないんだから、日本企業がやるわけないか。

いや、何が僕が言いたいかというと、今年からは日本企業も世界の動向を少しは気にしろよ、ということです。

筆者

でも、時代を感じるセンスや理解がないと、仮にこうしたレポートを目にしても、その本当の意味がわからないんだよなあ。

まずは、ディスカッションをするような文化を持つべきでは。

それでは今日はこのへんで。

今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。

じゃあ、また明日会いましょう。

野呂 一郎

清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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