「中国語にカタカナを取り入れたら中国最強」論。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:英語ができないと悩んでいるあなたは、実は英語がペラペラだという事実。少なくとも「絶対に海外で困らない」となぜ言えるのか。中国の強みも弱みも中国語にある。カタカナという国家的戦略性。
日本人は実は英語ペラペラだ
中国語はカタカナがありません。外来語もみいんな漢字にしてしまいます。
それは意味だったり、音だったりです。
例えばコンピューターは电脑です、これは電気の脳で意味から中国語にしています。
レーザー光線は雷射(léishè)これは、音を中国語にしています。
しかし、いずれにせよ、どんな外来語でも漢字にしてしまうのが、中国人です。
僕はわかったんですよ、中国人が英語を喋らない理由が。
だって、外国語はぜぇんぶ中国語になっちゃうんですから。
確かにレーザー光線はレイシェというように発音しますけれど、「ザー」という音は中国語にないので、「シェ」になっちゃいます。
そうすると、原語の外来語が分からなくなりますよね。
日本語のカタカナだったら、コンピューターとか、ビールとか、ちょっときついけれど、原語に近いですよね。
だから大雑把に言うと、日本人は英語の名詞の単語はだいたいわかるんです。
だから、英語の名詞の単語だけ、知ってれば、英語が話せるとも言えるのです。
例えば駅に行きたいなら「ステーション」とカタカナで言えばいいし、何か飲み物が欲しいなら「ドリンク」といえばいいんです。
ちょっと英語っぽく言えば、大丈夫、通じます。
グーグル翻訳よりも早いですよ。
中国人が英語を話せない理由
でも、中国の場合は外来語を漢字にしてしまい、原語がほぼ消えてしまうので、中国の方は、英語の単語を生きている記憶の中に持ってないんですね。
だから、中国の方は英語が話せない人が多いんです。
あくまでこれは僕の独断ですが、空港やホテルのスタッフの中で英語が喋れる人がほとんどいないのは、これが理由です。(きっぱり)
ある意味、中国語そのものが英語を拒んでいるんです。
英語は中国語に組み込まれた瞬間、英語じゃなくて中国語になってしまうんですよ。
中国は、今行き詰っていると僕は思うんです。
その理由は、外国語を拒む、中国語そのものにあるのです。
じゃあどうすればいいのか、中国語にカタカナを導入し、外来語は日本と同じ表記にするんです、ってそんなことができるわけないか。
中国停滞の理由
もし日本にカタカナがなければ、中国語のように外来語は全部漢字になっていたでしょう。
もしそうだったら、日本のここまでの発展はありません。
カタカナがあるから、外来語という新しい概念がダイレクトに心と身体に入って来て、それが日本人を刺激し、新しい文化や考えを創造することを可能にしてきたのです。
でも、中国は外来語を漢字にしてしまうので、そのメリットが享受できてないのではないか。
日本を発展させてきたのは、実はカタカナだった、というオチでした。
よく分けの分からないカタカナばっかり使いやがって、という批判を耳にしますけれど、案外それは悪くないのかもしれません。
今日の近況
帰国から1日たちましたけれど、欧米から帰ってきたような「日本食への飢餓感」はありませんね。やっぱり中国料理は、日本人にとって日本食の一つだから、じゃないでしょうか。
今回山東省のホテルで、お昼にお刺し身が出たんですよ。山東省は山と海に囲まれ、お魚も美味しいそうなんです。(日本通の中国人に言わせると、新鮮さでは日本に勝てない、そうですが)
お刺し身は日本人の団体が来ているから、わざわざ用意してくれたとのことでした。巻物のお寿司も出ました。
中国の食のホスピタリティを味わったことも、日本食への飢えをなくしてくれたのかもしれません。
本場の中国料理の感想は、「えーっつ、本場の中華料理ってこんなに食べやすいの?」でした。
もっとアクが強い味付けかと思ったんです。
山東省の料理だからでしょうか。
また、食べに行きますよ(きっぱり)
野呂 一郎
清和大学 教授
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