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新・冷戦時代に向けて、「日本人論」のススメ。

この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:これから世界に貢献し、時に理不尽ないいがかりと戦っていく日本に、いま最も必要なものは「日本人論」ではないか。つまり我々は一体何者、その強み弱みはなんだ、ということの新しい理解である。キミが世界に出るときにも、これは絶対に必要な教養になった。

自分の日本人論を持つ必要性

僕はこれから外国人と付き合っていくのに欠かせないのは、自分の日本人論を持つことだと思うんですよね。

これだけ世界中から観光客が集まり、日本の事物に関心が集まっているのに、一向に発信をしない日本人。

彼ら彼女らは、アニメの、ゴジラの向こうにあるものを知りたがっています。

それは日本人の精神性です。

でも僕らはまだ日本人って何、ってことさえわかってないのではないでしょうか。

したり顔で色々言う人がいますけれど、大事なのは、日本人論は100人100様だ、ということです。

色んな意見があっていいし、反論があっていいと思います。

大事なのは議論をすることで、それも外国人とのそれが意味のあることだと思います。

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日本人は議論をしなさすぎで、でも議論や意見交換からこそ、今まで気が付かなかった大事なものが出てくるのです。

今までの大学の授業のような、教師が一方的に話して終わりでは、何の意味もないと思います。

日本の発展は、外国人と「日本人論」を戦わせ、そこから双方新しい建設的な気づきを得る、そういうかたちで進んでいくべき、そう考える次第です。

私的日本人論の骨格

先日もお話したとおり、僕の日本人論は、「日本人は生まれつき仏教、神道、儒教の影響を受けている」ということです。

たしかにそのとおりだなあ、と自分でも思うんですけれど、そんなの誰も証明できないでしょう。

・・の影響を受けている、って、主観的なことで科学的な証明にはそもそもそぐわないです。

だから「論」なんです。

でも、影響を受けているのは、事実だとすると、そこから今までにない考察が出てきたりして、ぼくらは自分たちの隠された動機に気づくことができるかもしれません。

そのための「論」なのです。

世界で戦う条件は自分を知ること

孫子の有名な戦術譚にある、「敵を知り、おのれを知れば百戦危うからず」、これは金言だと思うのです。

https://qr1.jp/h8ysbk

世界と戦う、これは世界に貢献するという意味ですけれど、それはまず、日本人が日本を理解する、すなわち、我々とはなんなんだ、そしてその強みはどこだ、ということに気がつくことではないでしょうか。

今度また紹介しますけれど、5年前に「これからアメリカは中国と本格的な冷戦に入る」と予言した識者がいたんです。

残念ながら、アメリカ隷属の日本としては、アメリカ同様、心ならずもこれからは中国との冷戦を覚悟すべきです。

つまり一方的に理不尽な言いがかりを、貿易、交流、法的規制の観点から突きつけられることが常態になっていくことが避けられないでしょう。

すでにたびかさなる海域侵犯、汚染水の問題でホタテ不買、スパイ法の恣意的な活用で日本人が拘束されるなどで、冷戦はすでに始まっているとも言えます。

その識者のアメリカが冷戦に勝つための処方箋は、「アメリカとは何かを理解し、その強みを知る」という孔子流アプローチでした。

賛成です。

僕らも、日本人とは何かを理解し、日本の本当の強みを知りましょう。

ですから、日本人論、やりましょう。

そして英語でも発信していきます。

長くなりましたので、今日はこのくらいで。

野呂 一郎
清和大学教授

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