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グローバルリーダーとして日本人はどうふるまうべきか。

この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:「日本人がグローバルリーダー?理屈としてはわかるが、現実はありえない」そんな読者の皆様の反論に答える。

グローバルリーダーとは何か

このところ日経平均最高値にかこつけて、日本経済はグローバルじゃない、とか、日本企業にグローバルリーダーはいないとか、言いたい放題を言っている私め、です。

しかしこれは裏を返せば、日本人こそがグローバルリーダーたりうるのであって、また世界は日本人にその役割を期待しているということの、裏返しなのです。

アメリカ留学をしてやっとこさMBAをとり、アメリカ企業に就職したはいいがクビになり、ヨーロッパでケース・スタディのコーチとしての研修を受けた経験などから、僕はこれは絶対に間違いないと確信しています。

旧ソ連の国々の受講者が多かった

この画像は、2014年に僕が参加した、IMTAという世界中から経営学のプロフェッサーたちが集いケース・スタディ教育を学ぶための合宿です。

僕が机の上で何をやっているかというと、空手の型(かた)です。

なにかの拍子で「日本的経営とは何か」という話になった時に、僕は「カタ」と答え、その実演をしてみたのです(笑)

なぜこの写真が撮られたのでしょう。

ここに、世界の日本人に対しての期待があります。

もちろん、これは主催者であるIMTA(International Management Teachers Academy国際経営学教員アカデミー)という教育団体が、クラスの模様を撮ったものです。

いわゆる学校の宣伝につかうスナップショットですが、日本人の僕がなにかすると、カメラやビデオが回るのです。

それは、このIMTAの30年の歴史で日本人の参加者は初めてで、彼らに言わせると「日本人をずっと待ってた」ということでした。

珍しい、だけじゃなく、日本人が何をこうした機会で発言し、行動するかに異常と言えるくらい興味を持っているから、題材として取り上げるわけです。

このことは海外経験のある、読者の皆様も多かれ少なかれ体験していることだと思います。

日本人に世界が求めるものとは

日本人リーダーは、企業人であれ政治家であれ、世界に向かって発言しないから、日本人が何か言おうとするだけで注目されるのです。

彼ら彼女らが期待していることは、西欧リーダーと違う考えや論理です。

ずばり、日本的なことを言ってもらいたいんです。

そのためには、西欧のことも知らないとならないし、現代の世界の実相も勉強してないとダメです。

具体的に、じゃあどのようなことを言えばいいのでしょうか。

たとえば、

「なぜ日本は失われた30年などと、世界にバカにされているけれど、それはちょっと違うんだ。

成長のための、実はコストを支払ってきただけなんだ。これから日本を見てろ」

たとえば、です。

などというのです。

世界の期待に答えよ

世界はもう西欧的な論理、やり方では、人類が直面する問題は解決できないと思っているんです。

だから、サイレントでシャイゆえに黙っている日本人のアイディアをいまかいまかと聞きたがっているんですってば。

でも日本人は、世界の抱える問題も勉強してないし、日本のことすら知らないので、発言できません。

それはもちろん僕も含めて、です。

でも、これからはそれは許されないと知りましょう。

僕がいま用意している、プレゼンの原稿は、さっきの「失われた30年の理由」です。

そこでこんなことを言う予定(笑)なんです。

「日本人は抜き差しならぬ3つの哲学の影響を受けている。

神道、仏教、儒教だ。

神道で自然の理が、仏教で目に見えない価値が、儒教で長幼の功が染み付いている。

西欧的合理的にやれば、アメリカぐらいは経済成長したんだけれど、この3つのコストを払ってきたので、30年情けなかったんだ。

でも、これが正しい道だったんだ。

これからは日本の時代だ。日経平均最高値は日本の逆襲ののろしだよ。」

例えばこんな感じかな
ノロ作

僕が今日皆様に何を申し上げたかったかというと、日本人はガチで世界からリーダーシップを期待されているという事実と、そのハードルはやけに高いということなんです。

つまり、日本のことをよく知って、世界のこともよく知ってないと、つまり内外のお勉強をしっかりして、それを英語で伝えるということも合わせて準備しておかないとならない、ということなのです。

英語では、こんなふうに見せるだけでいいんじゃね(笑)

英語版(笑)

年齢なんか関係ありません、みなさまも世界の期待にぜひ答えて下さい!

野呂 一郎
清和大学教授


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