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岸田経済政策(案)第二弾 ハワイで プロレス流記者会見やれ。バイデンと ハグ「フミオのためTPP復帰する」

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:経済成長には国際貿易が必須。プロレス流パフォーマンスの普遍性。日本の政治家に足りない資質。国際的センスの重要性。以上に関する理解と洞察。

国際貿易をもっと強調しろ

岸田さんは、元外務大臣なんだから、経済政策にもっと、国際的視野を取り込んだらいいのにね。

この間、アダム・スミス先生が岸田さんの経済政策を非難しているって言ったよね、モリカケっていう経済成長の基本である「公正な競争」を邪魔したそういう政府の圧力こそが、経済成長を阻害している、という主張だ。

このあいだの経済テキスト、Economics for dummiesは、経済成長のためには、国際貿易が欠かせないと書いてある。モリカケがやめられないと言うんなら、それは大目に見てあげるから、岸田さん、あなたの得意な国際的なセンスを経済政策に反映させなよ。

自由貿易の現代的ワナ

国際貿易、つまり、自由貿易の推進が経済にプラスなのは、アダム・スミス先生のこの間の自由競争のリクツをボーダレスに応用しただけの話だ。

Economics for dummiesによれば、世界に日本の経済をさらすことで、世界のトップ企業の製品やサービスに勝つために日本企業のイノベーションが進み、結果経済成長につながる、とある。

まあ、経済の教科書にケチをつけるわけじゃないけれど、でもその結果、グーグルやアマゾンや、フェイスブックが強くなりすぎて、経済が萎縮してんじゃないの、といいたくもなるけれどね。


アメリカTPP復帰を衆院選に使え

さて、今日の提言は岸田経済政策に国際性をまとわせて、新・資本主義なんかよりもカッコいいスローガンにしろ、と言いたいのだ。

でもそれは具体的でなければいけないね。

小泉進次郎よりも、気の利いたパフォーマンスをやりたい。

バイデンさんとのハワイでの電撃会談を設定し、そこでバイデンに  「TPPに復帰する。フミオとの友情のために!」と言わせるのだ。

その後、ふたりはマスクをしながらハグする。

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決行の日は11月30日。衆院選の前日に、その爆弾パフォーマンスをやって、岸田さんは世界から集まった記者たちの前で、「これが自民党の経済政策の目玉だ。アメリカをTPPに引き戻す!」とぶちかます。

テレビやネットには、電撃会談でマスクをしながら抱きしめ合う、日米両首脳の映像が繰り返し流れる。

自民党過半数割れが噂されているが、これで一発逆転だろう。(笑)

マスクをしながらハグするという絵が大事だ。

これで期せずして、岸田自民党はコロナ禍を克服し、日米関係を強化し、経済成長への道筋をつけたという3重のアピールができる。


アメリカ、2つの戦略

さて、アメリカに目を向けると、TPP復帰をバイデン氏が真剣に考えているのは、やはり対中国だ。

先ごろ、アメリカは米英オーストラリア3カ国による安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」を発表した。露骨な軍事的な中国包囲網だ。

そうしたら、その翌日中国がTPP(現在アメリカ抜きの11カ国参加)参加を申請してきたのだ。

アメリカの現在の最大の戦略は、オーカス発進とTPP復帰で中国を完全に封じ込めることだ。

TPP参加で中国にもう頼らなくても経済は回る、そして同盟国にも経済的利益を与えられ、アメリカの国際的威信も取り返すことができる。

そしてオーカスで中国に軍事的に脅威を与えられるからだ。

なぜアメリカがTPPを脱退したのか

The Wall Street Journalは2021年9月24日の社説で、こう述べている。

「トランプが2017年にTPPを脱退したのは、アメリカ史上最悪の外交政策の一つだった」。

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なぜか、それはトランプがいわゆるポピュリズムに走ったからだ。

当時、今も優勢な世論「反・貿易anti-trade」に日和ったからだ。

しかし、それ以来潮目は変わった。

民主党政権延命のために、TPP復帰がバイデンにとっても切り札になったのだ。

プロレス流演出で日本人のDNAに働きかけよ

今回の岸田経済政策第二弾のポイントは、アメリカTPP復帰、ではない。

パフォーマンスだ。

なんでハワイでやるかというと、アメリカの世論をおもんばかってのことだ。

わざわざ唐突にバイデンが日本に行って、知り合ったばかりの岸田文雄とやらに媚を売らなきゃならないのだ、というアメリカ国民の不信感に寄り添って、中間点のアメリカ領ハワイならば、妥協点ということだ。

そして、バイデンにわざたらしく「フミオとの友情だ」と言わせること。そして最後二人を抱き合わせること。

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わざたらしくていいのだ。

この効果をもっと理論的に解説しろと言われれば、          「プロレス的な絵だろ?」というしかない。

今は、プロレスの人気が最高潮次代に比べれば、低迷しているから、このやり方はどうかとも思うのだが、当時のプロレスの絵と言えば、羽田空港VIPルームが定番だった。

アメリカ修行から凱旋帰国したジャイアント馬場が記者会見をしたり、デストロイヤーが東スポ記者に足4の字をかけたり、ダニー・ホッジがリンゴを片手でジュースにした。

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力道山がプロレスに目覚めた地もハワイ、ハワイはプロレスファン思い出の場所でもある。

ファンの思いがまだそこにあるのは、技や力のパフォーマンスというよりも、羽田空港という世界と日本の橋渡しをするステージがポイントだったのだ。

日本人が誰でも持っていた、アメリカへの、世界へのあこがれ、その象徴が羽田空港だったのだ。

インターネットで若者は海外に行った気になり、もはや世界に雄飛なんてことばは死語になったといわれるが、まだ、日本人のDNAには世界への憧憬が残っている。

その感情にすりよるのだ。

羽田の代わりにハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)でいいんだ。4の字固めの代わりにハグでいい。

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日本の政治家に求められるのは、プロレス魂だ

なんだそれは?と言われる三文芝居には違いないが、国際的な場所でマスコミが100人くらい取り囲んで、何でもいいからパフォーマンスをするというのが、プロレス流だ。

あえてこれをプロレスの田舎芝居と言われてもいい。

しかし、日本の政治家に足りないのは、こうした国際的な絵を演出する能力ではないのか。

政治家にとって、ことばは命だとよく言われる。

しかし、それよりもプロレス流パフォーマンスのほうが、大衆によっぽどインパクトを与えられるのではないだろうか。

それは、衰えたと言えども、いまだプロレスが大衆演芸の王者であることが、そのことを証明している。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

経済論のはずが、いつの間にかプロレス論になっちゃったな。これ、プロレスのマガジンのほうに入れとくわ(笑)

じゃあ、また明日。

                            野呂 一郎

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