少女時代とBTSの世界戦略の共通点とは?(高校生向け。大学授業実況中継)
この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:なぜ、ソニーはサムソンに勝てないのか。なぜK-Popが日本を世界を席巻するのか。世界で成功する唯一のファクターとはなにか。
なぜ、日本企業は世界で勝てなくなったのか
かつてウォークマンで、アイボで世界を席巻していたソニー。ここ30年は新製品の話題はすべてアップルに、そしてサムソンに奪われている。
次の図を見れば納得だろう。
東芝はこの数年経営危機が叫ばれ、3分割される見込みだという。シャープはもはや日本の企業でなく、台湾の企業に買われてしまった。
国際マーケティングがダメだから、という指摘はあたっている。
何故ならば家電という消費財の勝負は、世界での売上がすべてだからだ。
国内のマーケットで勝負しても、勝てない。
特に韓国は人口が5000万しかない。
サムソンが執拗に国際市場を狙ってきたのは、ここを攻略しないと生き残れないからだ。
韓国は、芸能を見ればわかるが、徹底的な海外志向だ。
はなっから国内市場は考えず、グローバルで勝負をしようとしている。
BTSとサムソンは同じ
BTSを見ればわかる。
ダンスや歌だけでなく、全員英語を喋れるように訓練してる。
国連で若者代表としてスピーチしたくらいだ。日本市場でも勝てるように、日本語もできる。
他のビジネスだって同じなのだ。
常に、国内市場を飛び越えて、国際市場で勝てるにはどうすればよいかを考えている。
その秘密は何なんだろう。
僕は”ハングリー精神”だとみている。
韓国語は誰もしゃべらないし、韓国の文化は独特すぎて受け入れられない。
人口は日本の半分にも満たない。
成功するには、いや、生きていくためには海外で一旗揚げるしかないのだ。
インターネットが明暗を分けた日韓
韓国と言えば、デジタル先進国。インターネット普及率は20年前から日本を遥かに凌駕している。
そして、デジタルを、インターネットを”世界で勝つ”ために使ったのだ。
しかし、それとは逆に、日本人は、「インターネットで世界がわかっちゃたから、日本のほうがいいってわかったから、海外になんかもう興味がないや」となった。
おいおい、それは飛躍だろう、って?
でも、BTSだけじゃないんだぜ、世界を狙ってるのは。
”少女時代”の恐るべき海外志向
だいたいが韓国のダンスグループは、全員まず日本を狙ってるだろう?
少女時代だってそうだし、KARAだって、えっ?古い?じゃあTWICEとかは?。日本が入ってるって?それも日本市場を最初から狙っているからだよ。
とうとう日本人も韓国グループにしちゃった、そうだNiziU(ニジュー)だよ。
韓国女性グループの戦略は、まず日本を攻略、そして世界に出るってハラだ。
彼女らの日本語のうまさがすべてを物語っている。
短期間で、なんでそんなに日本語がうまくなるのよ。
オレなんて、かれこれ40年やってるけれど、全然韓国語喋れないよ。
ハングリー精神の差なんだって。
日本人なんて、国内で何とかなっちゃうから、
「英語くらいやっとくか」くらいの感じでしかないだろ。
キミたちだってそうなはず、だろ(決めつけ)?
そもそも、国外で勝負しないと、サバイバルできない、なんて
意識はないだろ?
衣食足りて礼節を知る、とかいうけれど、衣食足りてハングリーが減る、ことも事実。それがソニーとサムソンの差になってるんだ。
もう日本はダメかもな。
だって、ハングリーがなかったら、国は衰退するだけだろ。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとう。
じゃあ、また明日会おう。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー
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