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コンサル王・マッキンゼーの「危機」を大胆推理する。

この記事を読んで高校生、大学生のキミが得られるかもしれない利益:マッキンゼーの危機クライシスとは何か。限られた情報から推理し本質を見抜く方法。伏魔殿・マッキンゼーの今と未来を読み解くチャレンジ。

マッキンゼーの現在

少し現在のマッキンゼーについて補足だ。

コンサル会社のコンサルは通常パートナーと呼ばれる。パートナーとは一般企業の上級役員にあたるとされる。

パートナーとは共同経営者でもあり、利益も損失も分け合うのがパートナーシップという経営形態だ。

マッキンゼーは1926年創業、コンサルタント業界のエリート中のエリートとされる。

マッキンゼーをちょっと以下のようにまとめてみたよ。

The Wall Street Journal2022年3月11日号に加筆、訂正

今回、同社史上13人目のリーダーを決めるにあたって、オープンで開かれた形の決選投票を行ったのだ。

投票に参加したのが3000人のシニアパートナーと呼ばれる幹部コンサルタントである。

その結果、現トップのスニーダー(Sneader)氏を抑えて、ボブ・スターンフェルズ氏がトップになったのだ。

マッキンゼー新リーダーのプロフィール

これもちょっとまとめてみた。

同The Wall Street Journalより筆者まとめ

The Wall Street Journalから読み解く、マッキンゼーの問題点

昨日に引き続き、拙い推理を少ししてみよう。

The Wall Street Journalは、今回新旧二人のリーダーにインタビューを試みたんだが拒否された。

このことは、当然二人の口から、今のマッキンゼーの不協和音の正体がバレるかもしれないリスクを勘案してのことだろう。

それっていったい何なのか。

ヒントはなくはない。

The Wall Street Journalが書いているいくつかの事実から、つたない推理をしてみよう。

1.前トップスニーダー氏の派閥について

スニーダー氏は彼の前のリーダーだったドミニク・バートン(Dominic Barton)氏、現マッキンゼー副会長のスベン・スミット(Sven Smitt)氏の秘蔵っ子だったっていうんだよ。

今回の投票結果は守旧派と革新派の対決と見ると、スニーダー氏は伝統派の利益を代表していたとみていい。

案外この不協和音は、深刻なものではないのか。

派閥の対立というよりも、時代を考えれば、旧態依然よく言えば古き良き王道のコンサルティングを守りたい保守派と、テクノロジー重視の革新派のイデオロギー闘争なのかもしれない。

2.マッキンゼー社内の摩擦の存在

これについてはThe Wall Street Journalも明らかにしてない。奥歯に物が挟まったようにinner tensions(内部のいざこざ)などと濁している。しかし、このことが、前リーダーを3年の短命政権にしたとは書いている。

3.スニーダー氏の組織改革の失敗

The Wall Street Journalはこう書いている。

スニーダー氏はある改革を推し進めたんだ。

それは、マッキンゼーからスキャンダルをなくすことだった。

しかし、マッキンゼーのコンサルタントの中にはそれを、自分たちの自由度を制限する暴挙ととるものもいたのだ。

結果、スニーダー改革は、彼の再選失敗という形で潰えた。

じゃあ、一体そのスキャンダルってなんなのか。

The Wall Street Journalはこうも書いている。

「前リーダーはこのコンサルティング会社の評判にドロを塗るような、クライシスという問題に直面していた。現リーダーもこれを引き継ぐことになる」

前掲The Wall Street Journal

いったいそのクライシス(マッキンゼーを揺るがす危機)とは何なのか。

次号を待て。

今日も最後まで読んでくれて、ありがとう。

じゃあ、また明日も見ろよ。

なお、関係者のブーイングは受け付けないよ。

あくまでThe Wall Street Journalだけを参考に考察しているだけだから、いやとは言うものの、キミたちに”行間の読み方”を教えてるつもりでもあるんだけどね。

本格的にやったら、そら、面白いけどさ、noteの限界ってのがあるし、一線を越えたら色々迷惑もかかるからね。

でも、そのギリギリで明日、このシリーズ最終回やるから見てね。

                             野呂 一郎
               清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー



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