スティーブ・ジョブズに学ぶ、「意識を高めて運をよくする」。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:スティーブ・ジョブズの名言「点と点をつなげろ」を読み解く。あなたが何も感じなかったあの出来事は、あなたの意識が変われば金の延べ棒に変わり、あなたを大金持ちにも、偉人にもするかもしれない。
「点と点をつなげる」の意味
スティーブ・ジョブズが出身校スタンフォード大学の卒業式で、こんなことを言っていましたよね。点と点をつなげろ、そうすれば成功する、と。
点とは出来事のことです。
スティーブ・ジョブズの人生における点の一つが、カリグラフィ(日本の書道)に触れたことです。
それがアップルでのパソコンにおける、フォントやデザインに昇華していったのです。
ほんのささいな、取るに足りない何か。
それは経験でも、出会いでも、気づきでもいいのですが、それが人生を変える大きな出来事になりうるのです。
意識こそがあなたを変える
これはある意味ありふれたことですが、スティーブ・ジョブズがこの出会いを人生を変えるものにできた背景には、燃えるような問題意識がありました。
それは、何とかして、人間の生活を変えるようなモノを創り出したい、という思いです。トップ画の「宇宙に衝撃を与えることが私の仕事」っていうのは、そういうことです。
それが、カリグラフィとの出会いを創ったのです。
点と点を結ぶという命題でしたが、それは出来事と意識を結ぶのです。
僕はここで、いわゆる「思いが必要なものを引き寄せる」といった、引き寄せの理論的なことを言いたいわけではありません。
ジョブズとカリグラフィの出会いは必然であったかもしれないし、偶然であったかもしれません。
引き寄せの法則は興味深く、僕はそれを否定するものではありませんが、僕が今日いいたいことは、「点を結び付けるには、意識が必要」という経営学的なことです。
意識とは、興味であり、関心のことです。
それがあると、点という何かあなたにおこったことは俄然、意味や価値を持ってきます。
ふだん考えていることが意識だ
例えば私のつたない例で恐縮ですが、2日前にnoteで書いた、バスの中で聞いた運転手と本社のやりとりです。
テーマパークが津波警報を受けて一時閉鎖し、それを乗客に伝えるようにという本社の指令でした。
何でもないそんなやりとりに、僕は「外国人観光客をないがしろにする日本」という、青草い論をむきになって展開したのでした。
これは常日頃、日本人の海外志向のなさ、外国や異文化に対しての興味のなさに、関心を持っていたからです。
それがある電話でのやりとりという”点”と結びつき、一つの論という価値になったのです。
あんな拙い論に意味はないですが、僕のなかでは一つの発見があり、今追及しているテーマに大きな示唆がありました。
その意味で、今回何気なく耳にした出来事は、ある種の価値を生んだのです。
それができたのは意識、つまり常日頃からの関心、興味があったから、ということができるでしょう。
関心を拡大せよ
僕は偏狭な人間なので、興味や関心が偏っていますが、それではいけないと思います。
高校生の皆さんは、もっと本を読んで、いろんな経験を積極的にすべきです。
つまり、意識を豊かに持つべきです。
そうすれば、あなたに起きた何気ない出来事が、とてつもない価値を持つものに化けます。
早いとこ海外に行った方がいいし、やりたいことは何でもやった方がいい、習い事は少しでも興味があればやったほうがいい。
逆に興味のないものでも、我慢してやることも必要です。
やりたいこと、学びたいことしかしないと、僕みたいに狭い人になり、豊かな意識がないだけ、点と意識がむすばらず、クリエイティブなことを生み出せません。
嫌いなことをやらされるのが大学の価値
大学生の皆さん、僕はいつも言うのですが、「大学はやりたくないことを無理やり学ぶところにその意義がある」んです。
得意なこと、興味のあることだけ学んでいたんじゃあ、人間の幅は広がりません。
仕方がなく法学部に入って大嫌いな憲法をやらされてる?
それはチャンスなんです、嫌いなことの中に実はあなたの適性にフィットすることがあり、それがあなたを世界の主人公にすることがあるんです。
これからは、ますます、あなただけのクリエイティブが価値をもつ時代になってきます。
目の前にやらなくちゃならない厄介ごとや、苦手な学問が出てきたのは、あなたの意識を広げるチャンスなんです。
チャレンジすることで、あなたは何かに気づくでしょう、ほら知らないうちにあなたは大きくなっていますよ。
僕には見えます。(ユリ・ゲラーか!)
野呂 一郎
清和大学教授