なぜアメリカのケンタッキーフライドチキンのコールスローサラダは甘いのか
なぜ、アメリカ人はコーラを飲むのか
高校生の皆さん、こんにちは。
さて、さっき、大人向けの記事を書いたばかりで、テーマはマウンテンデュー、だったんだよ。
マウンテンデュー知ってたかな?ペプシで出している炭酸飲料だよ。マウンテンデューのアルコール入りバージョンが発売されるというお話をしたんだ。
さて、マウンテンデューといえば、アメリカ人はやたらコーラ類が好きだ。
大学のキャンパスにも、至るところに自販機があり、ソーダやコーラがどこでも手に入る。学生はクラスルームに炭酸飲料のカンを必ず持ち込んで、常に手放さない。
最初は何ていうお行儀なんだ、と思ったが、気がついたら僕もやっていた。
なぜかというと、それはアメリカの気候が関係しているんだ。とにかく乾燥している。だから喉が渇く、その喉の乾きを癒やすのにぴったりなのがコーラ、というわけなのだ。
僕も含めて、日本ではコーラなんか飲まなかったんだけれど、アメリカに来たら飲むようになったという日本人は多い。
朝からドーナツ
日本では絶対に食べなかったのに、食べるようになったものもある。ドーナツだ。
アメリカの朝食はワッフルとか、パンケーキなど甘いものが出される。朝からカロリーの高いものを食べるのは、ブドウ糖補給で合理的だ、ということらしい。
アメリカ人はドーナツもよく朝食に食べる。そこかしこに、町で人気のドーナツ屋があり、僕も気がついたら毎朝のように通うようになった。もちろん、朝、食べるためだ。
日本と違う食べ物を食べたり、食習慣を経験することは、キミを成長させる。
アメリカで飲むコーラがこんなに美味いとは、日本では想像ができなかったし、朝からドーナツなんてと思っていた僕が、早朝のドーナツ屋に並ぶなどとは考えもしなかった。
変化は人に刺激を与える、人の考えを変える。
コールスローサラダから学ぶ
日本にいた時、僕はケンタッキーフライドチキンで売っているコールスローサラダが好きだった。
アメリカのケンタッキーフライドチキンでもあったので、勇んで買ったのだが、味付けがめっちゃ甘いのだ。日本のコールスローサラダは、日本人向けにオリジナルの味を変えていたのだ、とわかった。
甘いと言えば、アメリカのお菓子、とくにケーキとヨーグルトは甘い。アメリカ生活が長い日本人に、ヨーグルトの食べ方を教わったことがある。普通のヨーグルトにプレーンヨーグルトを混ぜると美味しく食べられることを知った。
アメリカでは、当然のことながら、日本食は食べられない。もちろんニューヨークやロスアンゼルスなどの都会では、日本食は金を出せばいくらでも食べられるが、僕のいたウイスコンシンやジョージアの片田舎にはそんなものはなかった。スーパーにも、日本食などはない時代だった。
その頃、日本から訪ねてきた友人がインスタント味噌汁などを持ってきてくれたことがある。どんなにありがたかったか、嬉しかったか。カレーライスのルーをもらったときは飛び上がって喜んだものだ。日本食のありがたさをはじめて知った。何ヶ月も米を食べてない時に、食べた米の旨さは、今も忘れられない。
日本の食に飢餓状態になることは、今振り返るとかけがえのない経験だと思う。
それは、日本食の旨さに気がついたことだけではない、自分が日本人だということに、いわば自分のアイデンティティに気が付かされたことだ。
食は人間の根本であり、いつも食べている食事は、実は自分のソウルフードなのだ。しかし、当たり前のように毎日それを摂っていると、それに気が付かない。
図らずも外国生活をすると、不便と欠乏の生活が故に、自分が日本人であることの意味を教えられことがあるのだ。
うまいものを見つけたらそこがキミの第二の故郷
2012年に、世界の経営学者の合宿キャンプに参加するために、スロベニアに行った。そこで食べたクリームケーキは、日本で食べたどのケーキより美味しかった。
スポンジにカスタードクリームと普通のクリームがあしらわれただけの何の変哲もないケーキなのだが、その甘さを抑えたあっさり加減とクリームのコクがなんともいえないのだ。
もう一つ忘れら得ない味は、街の屋台みたいな店で売っていたケパブ(中東風サンドイッチ)だ。
肉や野菜が20種類くらい入っていて、絶妙な旨辛ソースがかかっている。日本でも最近見るが、こんなに美味いケパブははじめてだった。2年後、またこの合宿に行くことになるが、実はこのケパブがまた食べたくて、合宿は二の次だった。
台湾にも、韓国にも、日本で食べられないとてもうまいものがある。食は人間の根幹だから、それだけで人を引きつける力がある。
でも、またそんなものを食べたさに、その国を訪れるのもいいではないか。その時、君にとってその国は第二の故郷になるのだ。
とにかく、早く外国に行って、生活してみろよ。
今日も読んでくれてありがとう。
じゃあ、また明日、な。
野呂 一郎
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