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岸田経済成長戦略その9 観光業に400億円を拠出せよ

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:オミクロン株がすでに世界の観光業に与えている悪影響。日本が観光立国を目指すべき理由。なぜ観光業がリポジションすべきなのかの理由。岸田成長戦略の目玉が観光であるべき理由。

オミクロン株で観光は24年まで戻らない?


今日の日付のThe Wall Street Journalオンライン版のこの記事は、さっそくオミクロン変異株が世界の観光業に悪影響を与え始めたことを報じているよ。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.fukuishimbun.co.jp%2Farticles%2F-%2F1445818&psig=AOvVaw2TC5XiQwFC_d9qJYWaCAkl&ust=1638454299219000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwjF65OF5ML0AhXZed4KHYiqDlYQr4kDegUIARCqAQ


記事のタイトルは

Bali Was Slammed With Tourists Before Covid. Now It’s Slammed Without. Travel destinations that strained under crowds of visitors before the pandemic now confront the possibility they won’t be back for years

(コロナ前、バリ島は観光客でてんてこ舞い、でも今は観光客が消えて困窮。世界の観光地は観光客ラッシュで大忙しだったが、今は数年客は戻らないだろうという現実に直面)

この記事はコロナ前とコロナ後の世界の観光業のおそろしいまでの変化についてまとめています。下の図(WSJ2021年12月1日号)がすべてを表しているね。

引用:The Wall Street Journal Dec. 1, 2021

日本語注を入れるのに手こずったので、このまま引用するね。

タイトつは2019年からどのくらい世界の観光客が減ったかを2020年と2021年のデータと比べているよ。上からヨーロッパ、アジア&太平洋、アメリカ、アフリカ、中東です。見て見て、グラフはみんな当然だけど、マイナス(-)だよ。

どの地域、国も2021年、2020年の観光客数の減り方は同じくらいひどいけど、今年のほうが去年よりひどいのがわかるよね。

 世界ツーリズム協会(World Tourism Organization )が旅行専門家にアンケートを取ったところ、45%が2019年のレベルには2025年まで戻れないだろうという結果が出たんだ。

The Wall Street Journal Dec. 1, 2021

これは僕らも注目すべきだと思う。

さて、この記事を見て、じゃあ、日本の観光業が生き延びるためにはどうしたらいいのか、考えてみたよ。記事が紹介した事実も交えて以下の提案をしたいと思う。

日本経済成長戦略の提案(また?😁)

1. 観光業を岸田経済政策の中心に位置づける

岸田さんは経済成長の好循環で高分配を、なんて言っているけれど、なあんの具体策もないよね。

安倍ちゃんが三本の矢とか言ってアベノミクスやったけど、経済成長なんてかけ声でできるわけないんだよ。

グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなんて、超絶技術を開発して世界規模で人や物を動かすなんて、しょせん日本には無理だよ。

だから、もういい加減に背伸びや見栄はるのはやめようよ。

もういいじゃない、韓国より下ってデータも出ているし、現実を見ようよ。

おじさん、おばさんはDXなんてできないよ。

コロナでは結局FAXのほうが効率的だったんだって。

だから、もう成長なんて無理は言わないことだよ。

そうすると、僕らは発展途上国になる。発展途上国の政策は、「観光立国」だよ。

発展途上国20数カ国の経済はどんどん観光へシフト

世界旅行&ツーリズム協会(World Travel & Tourism Council)によれば、タイ、フィジー、ジャマイカ、フィリピンはパンデミック前からGDPの約20%を観光に頼るようになっている。

日本もここ数年、クールジャパンとか言って日本の文化を発信しはじめて、結果、観光客が押し寄せるようになったよね。

いまはコロナでガラガラだったけれど、中国の国慶節などのイベントでは中国の方々に「爆買い」してもらったよね。

https://www.google.com/url?sa=i&url=http%3A%2F%2Fblog.livedoor.jp%2Fblog_3c%2Farchives%2F2944329.html&psig=AOvVaw0d8kk9bH3JpF2zcZYmCksc&ust=1638454450927000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwj4sL_N5ML0AhXYDt4KHdQNDSYQr4kDegUIARDDAQ

ある調査によれば、世界中の人が一番行きたい国は日本なんでしょ。

コロナは24年で開けるよ。

それまで世界一の観光立国を岸田経済政策の中心に据えようよ。

発展途上国のトップとして、いい目標だよ。

そしてクールジャパン戦略は機能してないから見直しだな。

2024年後もコロナが続くことも想定して、ブツをどんどん作りましょ。

もちろんその中心にはアニメや漫画、VR映像などのソフトがあるかもしれない。

プロレスも入れてよ。

え、ふざけんなって?

いや、一昨年パリでの万博で大日本プロレスが日本のプロレスという日本独自のスポーツ芸能を披露し、大喝采を浴びたんだよ。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fsteamcommunity.com%2Fsharedfiles%2Ffiledetails%2F%3Fl%3Ddutch%26id%3D1287942674&psig=AOvVaw05HKBn4Fw6ODV09LPyb2wZ&ust=1638453255865000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwjJxdKT4ML0AhXX4GEKHWegCA8Qr4kDegUIARC_AQ


まだまだ輸出する価値のある日本のソフトはたくさんあるよ。

2. 外国人移住戦略

今回の人口国勢調査で過去最高数の外国人が日本に住んでいることがわかった。案外日本は住みやすいところなんだよ。

犯罪率の低さ、民主性など、先進国にしては安心安全の度合いが高い。

経済って、結局人口なんだよ。岸田さんがどんなに旗を振ろうが、人が減ってはGDPが増えるわけないんだから。

人口が増えないんならば、世界の富裕層に来てもらうんだ。でも、彼らに土地買われちゃうとか心配の声もある。そこは規制しよう。

 この外国人移住作戦をやると、外国人に住みやすい日本をアピールすることになることが味噌だ。

観光PRもできるし、移住したい日本をPRすることは、観光立国戦略を大いにすすめることになる。

でも、みんなは反対だよね。犯罪がどうのとか、怖いとか。

でも、先進国で難民をこんなに少ししか難民を受け入れてない国は日本だけだ。

難民、移民をもっと受け入れるのは先進国としての義務でもあるよ。

そしてなにより女性差別をなくし、多様性を豊かにすることが、日本の課題でしょ。そういう意味では間違ってないよ。

3. 観光業と観光業に依存する産業に巨額給付を

ニュージーランドは凄いよ。パンデミックが起こってすぐに4億ドルを観光業と園周辺の産業のサポートに用立てたんだ。

もちろん、ニュージーランドが観光立国ということもあるけれども、戦略として観光をしっかり考えている証拠だ。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.newzealand.com%2Fjp%2F&psig=AOvVaw32t9Hwg1gnZJifylicZ7Tv&ust=1638454043623000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiawqOL48L0AhXSEIgKHUZYB38Qr4kDegUIARDkAQ


観光という業界の裾野はものすごく広い。

まずあらゆる交通網、飛行機、列車、船、車などが関係する。そして、宿、ホテル等の宿泊施設。お土産やグッズ。

そして観光業は文化業でもあることに注目すべきだ。

観光は文化そのものだが、これが発達すると新しい文化が生まれ、そしてそれが自国民のみならず、外国人へのアピールにもつながる。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Ftoyokeizai.net%2Farticles%2F-%2F294181%3Fpage%3D2&psig=AOvVaw1YeXN0Y8TCKrZSV_8P1QUY&ust=1638453585656000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwihtPOw4cL0AhURLqYKHf_pBfQQr4kDegUIARDMAQ

観光業の隆盛はいやでも観光立国戦略強化につながる。

テクノロジーではGAFAの足元にも及ばないけれど、文化は、負けないだろ。

あのね、戦略の基本は強みを活かすことなんだよ。

なんなんだよ、岸田さんの「高成長で高分配」なんて言う寝言は。

どこに成長の根拠があるんだよ。

でも、この僕の戦略には、あるよ。

眼の前に。

日本文化という、宝が。これを成長の糧にすればいいじゃないか。

4. 観光地をリポジショニングしろ

リポジショニングとはマーケティングの用語で、ポジショニングし直すことだよ。

ポジショニングとは、長くなるとめんどくさいから一言でいうと、業界での”立ち位置“のことだ。

例えばビール業界でのアサヒスーパードライの立ち位置は、これまでなかった、「キレ」だ。でも、これはあくまでテイストという競争の場における立ち位置だ。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fpaypaymall.yahoo.co.jp%2Fstore%2Fbigbossshibazaki%2Fitem%2F4901004006714%2F&psig=AOvVaw37uMlP5nwBFL-i_ncJugQL&ust=1638453692323000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwju6eHj4cL0AhVCfpQKHR1zAkoQr4kDegUIARDiAQ


これを「気持ちよさ」という、新しい競争の場を用意して、「気分がスッキリするビール」とすれば、これがリポジショニング(再ポジショニング)というわけだ。

要するに、自分の特徴を変えずに、「見せ方、魅力のアピールの仕方を変える」のがリポジショニングなんだ。

The Wall Street Journalの例では、何も宣伝しなかった観光地がcleanse your soul(あなたの魂を洗浄します)なんていうキャッチフレーズで大ブレイクした例がある。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.gaia.com%2Farticle%2Fimportance-cleansing-soul&psig=AOvVaw0gYEJuYgekpgkystt5F6pE&ust=1638453788421000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiXl8uR4sL0AhVKZ94KHfgFDyMQr4kDegUIARCaAQ


しかし、ここで必要なのは、観光業界全体のリポジショニングなんだ。

観光業界をほんとの意味でブレイクさせるには、観光という領域に観光を閉じ込めちゃダメなんだよ。

今は観光地をオフィスの代わりにするときだよ。

野呂のことば(笑)

だから、観光地じゃなくて、オフィスの延長さ。

そこでは、マスクはいらない。アウトドアで精神な空気を吸って、頭もクリアになり、アイディアがバンバン飛び出す。

ちょっと長くなったんで、このくらいにするけれど、観光という言葉をなくすことから、観光そのものをリポジションすることだ。

おしゃべりが過ぎたようだ。でも岸田さんの経済成長政策は、これしかないと信じるよ。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

じゃあ、またあした。

野呂一郎

清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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