ウロボロス、メビウス、そして青の粒子
適当に下書き書き散らしてたのですがこれは単独の記事の方がいいかなと。右往左往記事。
ゼノブレイド3ネタバレ注意。
ゼノブレイド3世界における粒子について
きっかけは6話回想時、Zが過去ノアの隣にいるミオと過去ノアを殺す（粒子にする）とき、彼らが青の粒子になった点。成人の儀、あるいは10期寿命全う時には人は黄色のスクエア粒子になる。（過去ノアと過去ミオがそれぞれ寿命を迎えたとき、当代ミオが成人の儀を迎えたときもこの黄粒子）普通の人がやられたときは赤の粒子。青の粒子は亡骸や物にとどまっており"おくり"をしたときに現れるものだった。なぜ過去ノアと過去ミオは青の粒子になったのだろうか。
一度粒子について整理してみよう。
黄：アイオニオン人寿命全う時、ヴァンダム死亡時（＝シティー民死亡時？）自然発生。
⇒成人だと命の輪に入らないことを考えると、転生しない命の場合?
青：基本おくりびとのおくりにより発生。亡骸や遺物。クリス（存命おくり時から）。K（おくりなし）。ウロボロス過去ノアミオの死亡時（おくりなし）。
赤：アイオニオン人死亡時。エセルとカムナビ。野生生物。流血シチュエーション。（普通なら流血の暗喩と捉えるべきものだが、実はこのゲームヴァンダムさんが赤粒子でない流血をしてしまっている）
⇒命の火（エネルギーと同義?）
無：1話のユウ。自害したシャナイア。（シャナイアは自ら命の輪に入ったので普通のシティー民と違うのかもしれないが、ユウは?）
紫：1話時なんかふよふよ浮いてる。他と同じようにスクエア型。黒い霧?
生と粒子の関係性：ヴァンダム死亡時・クリス死亡時それぞれ死ぬ前から黄・青の粒子があふれ出していた。黄は死の因果が確定したときから?青はそもそも物からも発生するため生とは関係ない。
まあ紫や流血の赤はネタ。おそらくゲームとしての演出として、大事なのは黄青赤。
過去ノアミオが青の粒子なのはウロボロスだからなのか、それとも理を越えて生まれてくるノアとミオだからなのかわからないが、おくりをしていない段階のKが青の粒子になっているところを見るにウロボロスだからというのが第一候補か。
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メビウスって？
次のステップに進もうとしていたのだが…。メビウスって、改めてなんだっけ?
メビウスは集合的無意識という前提で文を書こうとしていたが、本当にそうなのかわからなくなってきてしまった。こちらも整理しよう。
Z：親玉でありメビウスを統べるメビウス。Yいわく望みはメビウスがより良く生きること。永遠の今を誰もが望んでおり、自身の存在はその証左。
⇒想いが集まってることが存在の証左なので集合的無意識。
（ただ、"Z"が未来への不安なのか、それとも"第二形態"が未来への不安・主人公たちの投影なのかは不明。人によって姿かたちを変える様はゼノ2におけるクラウスの観測と似ており、"永遠の今という望み"の一部である不安が仕掛けてきた精神的ゆさぶりと見るのも可能）
永遠の今：Zを顕現させている人々の想い。永遠の今を望む動機は未来への不安。
力、命の源泉：命を削り合い昨日より今日、今日より明日とより高みを目指そうとする若者たち、その爆発的な原動力。そしてそうした命の活劇は面白い。
Y：Zの分身。概念存在であるZが分裂したようなものと受け取るべきか、Zの力の一部を授けられているため実質彼の分身のようなものだという意味かは不明。おそらく同質という意味、分裂と等しい。
⇒イラストでもXYZで並んでいるので真メビウス、そして集合的無意識。
（このゲーム本当に比喩か事実か分けて書くの面倒くさいな…）
人メビウス：元命の輪の中にいた人間。Zの勧誘によりメビウス化。
問題は彼らもZの分身、つまり集合的無意識といえるのかどうか。ヨランには土人形の固有能力がある。これはYの命の火時計の創造と同じフォーマットといえる。であればYと同じように、超常の力を授けられた人メビウスも分身といえるのか?
だがDやその他のメビウスを見ても、己以外の意識に左右されているような描写は見受けられない。彼らが身をゆだねているのは幾人もの自分の歴史である。となれば、人メビウスは集合的無意識ではなく『今』を停滞させたい欲をZに刺激された一個人と見るのが妥当か。しかし、この後に触れることを考えると集合的無意識とみなした方がおさまりがよい。はたまた、『幾人もの自分』の集合的無意識か？
⇒わからん。あなたはどう思いますか?
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さて、青の粒子は生死とは関係なく、そしておくりの際だけでなくメビウスやウロボロスの死亡時に発生することが分かった。同じ色で表現されてるとなると、それが含む意味はおそらく同質ということ。
メビウスは未来への不安の結晶だ。それが死ぬとき現れるのは黄ではなく青。命の輪に入ってない者の死は普通黄だが、メビウスは青。これはメビウスの性質が生き物ではなく想いに近いからと捉えればいいのだろうか。
おくりの粒子は物にも宿っている。普段見えないもので、かつ作品として関係あるものといえばやはり想い。物に想いが宿るというのは八百万的な日本の考え方が反映されてるだろうか。
想いの結晶、想いの残滓の流れを受けて考えるなら、ウロボロスもまた想いの塊なのか？
ただ、青の粒子を想いとすると今度は黄の粒子との関係性が分からなくなる。
黄はおくりの行為とは関係なく、シティー住民や寿命全う者の死の際に発生している。そこまではいいのだが、成人の儀でのおくりの際には黄の粒子しか発生しない。おくりが想いに作用するもので青が想いであるならば、成人の儀のおくりでは黄と青が両方発生していなければいけない気がする。
青が発生する基本のおくりの場合、亡骸や遺物に対しておくりをするためそこにある想いは無念といった負の感情であることも考えられる。一方成人の儀はアイオニオン美学的には至高の栄誉とされているため、正の感情に包まれているかもしれない。これに合わせるようにすると、青の粒子は負の想いに反応し発生するということか。
黄と青の両発生はヴァンダム死亡時に確認できる。ヴァンダムはシティーの住民であるためアイオニオン美学を持っておらず、死への無念があるとすればここで青が発生しているのにも合点がいくかもしれない。
話を戻す。
とすればウロボロスも想いの塊ではあるが、その属性は負なのか。
………主人公たちが負の想いの塊だなんてかなり歪に見える。ここまでの論理展開を間違えている気しかしない。
黄を命でなく想い、青と対の正の感情とするか。つまり
黄の粒子：正の感情。満足、達成感。おくりなしで発生。
青の粒子：負の感情。未練、無念。本来おくりによって発生。
黄が正の感情であればヴァンダムや成人過去ノアミオ存命時に出ていたのも納得がいくか。彼らには託す相手が目の前におり、そのことについては満足していたとする。
…そうすると今度はクリスが問題だ。クリスは明らかに満足して逝った。だのに彼をおくる際は黄の粒子が欠片もでなかった。彼はメビウスなので結局は負の感情の集まり、だからおくっても青しか出なかったことにするか?もうボロボロだよ。
黄が想いならなぜ死の際にしか発生しないのかとか、物に正の感情が籠ってる可能性はないのかとか、なぜ正と負で可視かが異なるのかなど疑問が残るが、ひとまずは『そういうものだから』としておく。
1話においてDはウロボロスとメビウスを似ていると評した。そしてウロボロスはメビウスの出来損ないとも。できそこないは単純に力の差なのだろうか。それとも、メビウスにある機能がウロボロスでは完全でないのか？
ウロボロスストーンの起動時、精神と肉体の分離のような演出が入る。あれはかなり目を引く演出なのだが、それはこの作品においてどこか異質だからかもしれない。
肉体から人の形を保った精神が抜き出るような映像。まるで緑の精神世界が存在し、その一つの領域に全員でダイブしているかのようだ。だが本作は集合的無意識は存在しても、全員の意識が繋がった精神世界は存在しない。
ただ、人数制限された精神世界は登場する。それがウロボロス融合時。メビウスが永遠の今を望む意識の結晶とすると、彼らは世界の意志の代弁者ともいえる。一方のウロボロスは二人だけの精神世界、メビウスの出来損ないという言葉を加味すると、意識がより限定された、片割れの代弁者とでもいえるか？
"メビウスより限定された"という観点を大事にするのはいいかもしれない。"未来への不安"がZのことなのか、第二形態のことなのか、もっと広いメビウスのことなのかわからないため"永遠の今という望み"＝メビウスとする。
"永遠の今という望み"という大きなカテゴリ。そこからさらに限定された意識の代弁者がウロボロス？
そもそも、ウロボロスにはどうやってなるのだったか。
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ウロボロスって?
アグヌスの女王、ニアの心（コアクリスタル?ニアのものでないとだめなのかは不明）とオリジン物質が反応し創られるウロボロスストーンを起動することで、周囲にいる人物がウロボロスに変身可能となる。ウロボロスとなれるのは同じ時代に6人まで。組み合わせが決まっている。ストーンの数は有限。消耗品。ニアが眠っていたことを考えると
6人・3体。
なぜメビウスは一人でなれるのか。合体する意味は。なんで合体するの?
(あれは厳密にいえば想いではなく記憶が流れ込んでくるが)
もう無理。限界。これが誰かの考察の一助になるなら幸い。ならない気がするけど。想いは繋がるからな…
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