わかりやすいジャズ (5)
少し時が流れて90年代あたり。
クラブ音楽の影響がジャズにも流れてきました。
で、前回のハービーの曲に "Catelope Island" というのがあります。
いい曲なのです。
これをリメイク、リミックス、サンプリングしたのがUS3。
このあたりから、スイングジャーナルを中心とした
保守的ジャズ界は完全に黙殺してきました。
ロニー・ジョーダン "So What"
Medeski, Martin & Wood
Jazzanova
そのリミックス盤、blue note trip
割と最近の Go Go Penguin
ビブラフォンのJoel Ross
Jazzanova あたりで境界線ができている感じです。
僕としてもクラブ系音楽は好きなので、この方向性は
いいんじゃないかと思うところ。
最近ヤフオクを見ていても、ジャズCDが大量に出品されています。
昔のジャズの再発('60年代まで)がほとんどで、
売れないのか500円くらいです。
これは、たぶん聞いていた方が鬼籍に入られはじめたのではないかと
推測しています。
確かに無理して新しい音楽を聴く必要はないわけで、
なじんだ音楽に終始するのは自然だと思うのも事実です。
すこし擁護すると、50年代から70年代中期までは
演奏にもすごいものが多い。
名盤というものがゴロゴロしている。
あのマイナーレーベルのジャズの、プレステージ、リバーサイド、
ブルーノートの3つを網羅するだけで80%はカバーできる。
あのあたりがオタク心をくすぐるのは理解できる。
ただ同じところばかりを少し音がよくなったといって
再発を繰り返していたのはいただけないですよね。
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