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わかりやすいジャズ (2)

もうすぐ終わるのですがNHK朝のドラマで「ブギウギ」をやっていました。
趣里ちゃんが歌が上手で、結構見てました。

この作曲家、服部良一はジャズをアレンジするのが上手で、
買い物ブギとかは、当時よくできたな、あんなのと思います。

その頃のアメリカ。

この1曲目の「ラッパと娘」トランぺッターが、ハンカチ持って吹いてます。
これはルイ・アームストロングのスタイル。

このルイ・アームストロング、アメリカ黒人の音楽家として
一番最初の世代です。

スタイル的には古いので、あまり聞かれてないでしょうが、
「この素晴らしき世界」は有名かも。

音がものすごくでかい。高い音も出る。
歌もヘタウマの元祖みたいで、個性的。

超有名だったので映像もいっぱい残っています。

このトランペットという楽器、大好きな楽器なのですが、
皆さんどうですか。
いかにもジャズという感じで。

前回紹介したマイルス・デイビスが出発点、とすると
その出発点から少し前にいたのが、クリフォード・ブラウン。

うまいんだけど、うーむ。
今聞くとなぁ、です。

前回の記事に書いた、Kind of Blueの一発目に
"So What"が入っています。

訳すと「それがどうした、いいじゃねえか」になるので台無しですが。

この曲をすこーしアレンジして大ヒット?したのが
アート・ブレイキーの Moanin' (うめき声)
ベースラインのとこがおんなじです。

この"Moanin'"も日本受けしました。
私的にはすぐ飽きますが。

この曲を吹き込んだのが、名門ブルーノート。
1950年代の固定相場制、円がとてつもなく安かった(250円!)
個人所得も低かった日本には、マイナーレーベル
(自主制作に近い)だったブルーノートのレコードは
満足に入ってきませんでした。

今の価格にすると10万はくだらないでしょう。
当時レコード2ドル、高くて4ドル(1000円)
当時の日本人の年間所得が12万円くらいですから、
めちゃくちゃ高い。

この飢餓感を経験した世代が、ブルーノートを聖杯化しています。
Moanin'の入ったオリジナル盤、20万円でっせ。

実をいうと、Moanin' よりも個人的に好きなのはこっち。
「アラモード」

「キャラバン」

「チュニジアの夜」

そして、この古いライブ盤。

どっちかというと、いかにもジャズよりも、
ちょっと外れた感じがこの人のドラムが活きる気がします。

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