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波動

音楽って良いなと思う。

この世界には、大きな意味での美しさが存在する。

それらには、小説やエッセイ、哲学や思想といった言葉の世界、写真や映画などの映像の世界、絵画や彫刻などの色彩と表現の世界などが挙げられる。

その中に、音楽も鎮座している。
恐らく太古から、それは普遍的な要素として変わっていないように思う。

人の声も含め、多種多様な楽器があって、音とリズムに心も身体も委ねていると、音が頬を撫でていくような感じが、とても好きだ。

音と遊んでいるような、その時間は、音楽を聴くという域を超えて、インスピレーションを運んでくる。

そこで感じた事が、光が弾けるように生まれる時、私の中で音楽が咀嚼された後の、第二次クリエイトとでも言うのか、元の素材と、自分の感性が合わさり、似て非なるものとして、存在を新たにする。

この一連の出来事は、全ての細胞に伝わり、体内で静かに大きく波打つ。
それが波動だと、私は思う。

その波動を感じ、心臓は鼓動を続ける。
その鼓動を感じ、波動が高まる。

そんな天文学的な、壮大なことが誰しもの一瞬一瞬に起きている。

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