解離(一瞬で防衛的)の自覚

対人トラウマによる過覚醒(今でも危機の中にいると脳が反応し、神経がピリピリと高ぶって警戒する)が、自分に起きることが浮き彫りになったワーク。

F=ファシリテーター(ゲシュタルト療法)
N=のりぞう
お互い椅子に座って向かい合う。
(前回の会場では座布団だったが、この会場では椅子だった。)

F 君は、高校時代に(感情を胸の前でボールのように表現して)右手で押さえつけたら、この辺からぼこっと出てきて、それを左手で押さえつけたら、また違う所からぼこっと出てきて、右足でまたそれを押さえつけようとしてきた。抑え込むのがクセになってる。もっと出した方がいいよ。もっと怒った方がいいよ。
N 年に1回ぐらいはキレてます。でも、キレて良かったことは一度もないです。あの時キレなきゃよかったと思うことばかりです。
F そんな反省をする暇がないくらいキレた方がいいよ。月に1回とか。
隣に椅子を置いて、座ってる子供に向かって、聞いてみて。
「お父さんが年に1回キレるのと、毎月キレるのどっちがいい??」って。
N お父さんが年に1回キレるのと、毎月キレるのどっちがいい? 
F 隣の椅子に座って、子供から父親(N)に向かって、答えてみて。

(隣の椅子に座る)
N お父さんが楽になれる方でいいと思うよ。     

(最初の椅子に座り直す)

(座り直そうとする時に)
F いま表情が一気に変わったね。(他の参加者もうなづく)
N どういうことですか?隣の椅子で子供の側から、自分に話しかけ時の表情のままだと思ってました。
F 椅子から離れた瞬間に表情が消えたよ。もう1回子供から父親(N)に向かって答える所からやってみて。

(隣の椅子座る)
N お父さんが楽になれる方でいいと思うよ。

(最初の椅子に座り直す動作が、表情が変わっていないかを意識しながらなので、スローモーションで座り直す)

F 今回は、表情がそのままだったよ。一瞬で、防衛的になるんだね。
(Fの後方に座っていた)ほかの参加者に聞いてみて。
N (無作為に2人に聞いてみる)

参加者A はい。顔の表情がなくなるというか。さっと変わりました。
参加者B 一瞬で変わりました。どんな恐ろしいことが過去にあったんだろうと思いました。

N 自分でも気づかないぐらいなので、本当に一瞬なんだと思いました。防衛的になってしまう心の動きに、アンテナを張っていこうと思いました。

             END

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