心の傷の『種類』と『症状』

①「複雑性トラウマ・愛着・解離がわかる本」
アナベル・ゴンザレス(スペインの精神科医)
日本評論社/2020年発行

①からの引用
「関係性」の中で起こる傷つき以上に、人間を傷つけるものはないのです。
(中略)
「頼りにしているはずの人から傷つけられる」という矛盾を乗り越えるのが最も難しいのです。
トラウマの中心的な要素は「信じている人に裏切られること」だとする専門家も多くいます。

②「複雑性PTSDとは何か」
飛鳥井望・神田橋條治・高木俊介・原田誠一
金剛出版/2022年発行

②からの引用(神田橋條治)
ほとんど問題になっているトラウマというのは、『関係』、しかも『保護が期待されるような関係』がある場合、愛着障害というものが絡んできますから、絶対もう我々の関係(カウンセラーとクライアント)によって癒すということは危険極まりない。と思います。
本人の『不信感』というのは極めて健康なものであって、本人を今まで支えてきた経験値、経験による知恵であるという風に位置付けて接するようにします。

僕が、この2冊で学び直したことは
①信頼する人に裏切られる(事実であるかというよりも、その時、当事者がそう感じた)ことは人生で一番大変なこと
②裏切られた経験(無意識に否認してると、感じることすらできないが)をした後の人生で、世界に「不信感」を持つことは健康的なこと(不信感を持てなかったら、健康的ではない)。


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