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生きることが自由だと教えてくれる


短歌のガチャポン



出来るだけ下手に書いてね。
ほんとうの事は云わないで。
韜晦と暗喩に満ちたアテのない手紙みたいに。
ピアノを弾くようにタイプして御覧。
決して読書感想文を書かないように。そんなものは他の連中にまかせておけばいい。
あらすじなんか、どうでもいいのさ。
本の中身なんか説明不要だ。
そこに何が書いてあるのかなんてどうせ季節で変わるんだから。
いい意味で。
そして悪い意味でも。

唐突な感じがとても好き。
ただでさえ突拍子もないのにさ。
頭の中でバグを起こすくらい混乱させてくれよ。
常識で張り巡らされた”生活”というウスノロを遠く背中に見て走る。
気がついたらふっと隣にいてくれる。
隣りにいるのが気がつかないくらい自然にね。
人はそれを奇跡と呼ぶのか、愛と呼ぶのか。
そんなの誰にもわからない。
神様にしかわからない。
木はどんどん大きくなってゆく。
70年代のフォークを聴きながら、あの頃を思い描いてる。
生きることが自由だと教えてくれる。
もう、夕陽がみえる。


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