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レコードで音楽が聴きたい夜


ブルーハワイ


気付の一杯のごとく、昼間からビールを呑んで本を広げる。
これでもう車の運転は出来ない。すなわち自由に遠出も出来なくなったという事である。
そのようにして自らをじわじわと縛り、中る当てもない賭け事にも興ずる。
特段これといって目的もなければ、ゆっくりとその酒をあじわい、気まぐれに録画してあった映画なんかも流してみる。

逃げれば逃げるほど、それは追いかけてくるから。
あやまらなければならない事、たくさんある。
あの子にも自分にも。
あの人にもこの人にも。

チョコレートの中毒だから、今年の値上げはせつない。
いいえ。たくさんのものが実に、こぞって値上げしている。
せつない。

ぜったいに私語は厳禁であるバーに行ってみたい。
その隠れ家的お店はほんとうに隠れているように存在しており、
ボーっと歩いてたら見つからないはずだ。
店内で、うっかり会話をしてしまったら即刻退場だ。
何ておもしろいんだろう。
とてもユニークだ。

わたくしは昼をこえるあたりから、酒が欲しくなる。
もう呑んでもいいでしょう?という気になる。
ほんとうは朝から呑みたいけれど、どうせわたくしの事だからついつい
いつまでもダラダラと、呑んでしまうのだもの。
いやになっちゃう。

レコードをかけて欲しい。
静かにひとりで、酒を呑んでいる時、レコードで音楽を流してほしい。
レコードが無ければラジオでもいい。
出来ればNHKFMがいい。
そんな時間を過ごしながら誰かさんの誕生日を調べていたい。


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