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6月21日、部分日食を観よう

6月21日の夕方、日本全国で部分日食が起こります。アフリカからアジアにかけて一部の地域では金環食となります。台湾でも金環食となるので、行く人もいるかも知れませんね。今はまだ行けないかと思いますが。平時なら私も台湾なら行ったかも知れませんが、コロナ騒動でふっとんでしまいましたね。

今回の日食について、ざっくりと解説をします。

0.はじめに(基本)

日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。日食には以下の種類があります。

皆既日食
太陽がすべて隠されるタイプの日食
金環日食
太陽が一部リング状に残るタイプの日食
部分日食
月が太陽の一部だけを隠すタイプの日食

1.注意

さすがに、肉眼で直接見るとか、望遠鏡や双眼鏡で見るとか、そんな人はもういないと思いますが、間違えやすいのは、サングラスとか色付きのシートとかでもダメって事です。撮影で使うNDフィルターも、肉眼での観察には使えません。日食専用のグラスや遮光板(以下日食グラス)を正しく使いましょう。

2.時間

日食が見られる時刻は観測地によって違いますが、おおむね「16時ごろに始まり」「17時過ぎに欠け具合が最大になり」「18時前後に終わり」ます。

3.位置

おおむね西の方向、西より少し北の西北西になります。高さは、日食が始まるときの太陽の高度は30~45度くらい、終わるころには10~15度になります。ステラシアターライトで見た、(欠け具合が最大の)17時過ぎの空です。

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4.欠け具合(最大)

欠け具合は「食分」という値で表します。太陽の直径で、どれくらいかけているかの数値です。(直径なので、0.5でも面積で言うとそれより少ないです)日本では南西の地域ほど最大食分が大きくなります。

北海道などではあまり欠けません。これくらいの感じです。過去の私の写真です。

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東京、大阪などではざっくりと食分0.5くらいです。つまり直径の半分くらい欠けるということですね。これは去年の写真、雲間から少し見えました。

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九州ではかなり欠けます。沖縄はもっと欠けます。石垣島だとこんな感じです。なんせ台湾では金環食になりますから。

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ここまで、地域別にまとめてみました。

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6月21日の天気ですが、まだ先なのでわかりませんが、現在(6/17)のGPV予報では日食前はこんな感じです。皮肉にも大きく欠ける南西方面の予報が良くないですね。

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5.皆既とは

日食といえば、なんだかんだ言っても皆既日食が見たいですよね。実は私、皆既日食を完全に見た事がありません。2012年の金環食は見ましたけどね。その時のベイリー・ビーズです。月の表面の凹凸地形によって日光がビーズのように見える現象です。

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ちなみに、皆既日食の「皆既」って、どういう意味かわかりますか?チコちゃんは知ってるかも知れませんね。

皆は「みんな」「ぜんぶ」なので、なんとなくわかりますよね。「既」は??漢字のなりたちや意味を書いてある「漢字源」によれば、「ごちそうを食べて腹一杯になること。限度まで行ってしまう意」とのことです。

つまり、皆既は「限度まで」「みんな」欠けてるという事でしょうかね。皆既って日食や月食の時しか使われないですよね。

とりあえず、皆さん、日食専用のグラスなどをご用意ください。当日は当然ながら新月です、天気が良ければ夜の星空も期待できますね。


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