さよならしたいことはありますか
私が初めて書く本『さよならの合図は君からして』にちなんで、「さよなら」について書いてみる。
皆さんは
さよならしたいこと、さよならしたいものはありますか。
私は「自分の過去を振り切って、過去の自分とさよならしたい」と願ったことが一つのきっかけで書籍のタイトルを考えた。
昔のあんなこと、こんなこと、忘れてしまいたいことがたくさんあるから。目を背けたくなることがあるから。
今までは「後悔するな、前だけを見ろ」精神で突っ走ってきた。
過去を振り返る余裕もなく、ただこの瞬間を生きていくので必死だった。
やっと過去を振り返られたのは文学フリマに出店しようと決心がついたときだった。
過去の自分を忘れたくはない。
だけど過去の自分とさよならしたい。
矛盾している。
完全に過去を振り切れていない今の私だが、過去を見つめることができた自分はひとつ成長しているはずだ。
いつか、いつの日か、
過去の自分を笑えるまで、自分が立っていられるように。