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伝統を守るプロジェクトの提案 織物教室に通って一年が経った頃、真央は伝統を守るプロジェクトを提案するようになっていた。 一宮の織物の価値を、もっと広く伝えていきたい。 そんな思いが、真央の中で日増しに強くなっていた。 教室の仲間を集めた真央は、熱心に語りかけた。 「一宮の織物の伝統を、みんなで守っていきませんか?」 「でも、具体的にはどうするつもり?」友人の一人が問いかける。 「まずは、一宮の織物の魅力を知ってもらうための、イベントを企画したいの」