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祖母の着物に魅了される真央 放課後につね子の家を訪ねては、織物作りを手伝うのが日課になっていた。 「ただいま、おばあちゃん」 「お帰り、真央ちゃん。今日は学校、どうだった?」 そう言いながら織機から顔を上げるつね子に、真央は笑顔で答える。 「うん、楽しかったよ。放課後が待ち遠しくてね、早くおばあちゃんのところに来たくて」 「まあ、そんなに楽しみにしてくれていたの? 嬉しいわ」 つね子は機嫌良さそうに微笑むと、真央を自分の隣へと招き入れた。 「今