マガジンのカバー画像

★エッセイ集 視座

46
エッセイを集めました。
運営しているクリエイター

#2・26事件

エッセイ 俯瞰的視座

 きょうは2月26日。やはり2・26事件のことを書かねばなるまい。事件そのものに詳しいわけでは全然ない。その歴史的な意味に重要性を感じているのだ。  組織の力とか、集団の力というものはあると思う。一人ではできないことが集団ならできる。集団として、個人の力を結集させて、一つの方向に向かっていけば、大きなことができるだろう。ただ、それは向かっていく方向が正しいければ、の話だ。結果的に良くない方向に向かってしまったのが2・26事件だと思う。問題は、「正しい方向」がどちらか、というこ

エッセイ 閉塞的A型組織の限界   ~2・26事件の悲劇~

 たびたび2・26事件のことを書いてきたが、それほど詳しく勉強しているわけではない。ただ気になるのだ。タイトルにもつけたように、あるいは座標軸の記事でも書いたように、あの時代をA型独占の時代と考えた場合に、(以下この前提で話を進めますので、またか、と思われる方はここで読むのをおやめください)2・26事件は陸軍の若手将校が起こしたクーデター未遂事件であり、それがなぜ起きたのか、なぜ未遂に終わったのかを考えていくと、A型の欠点が当然あぶり出されてくる。同じA型の人間として、やはり

エッセイ 戦争への分岐点(降る雪や 昭和は遠く なりにけり)

11(いちいち)に 22(にに)を足せば 6となる 昭和の歴史 忘れじ と思う 1+1+2+2=6。この判じ物のような文章は一応短歌である。出て来た数字を並べると 11226   昭和11年2月26日の数字だけを並べたものである。昭和11年2月26日。2・26事件の起きた日である。私は時々2・26事件の起きた年がわからなくなる。それでこの短歌を作った。たまたま年月日が1+1+2+2=6になっていることに気づいたので、面白半分に作ってみたのである。  2・26事件は昭和史のタ