ジャズを軽く聴き始めたい人への軽い名盤紹介⑲ Weather Report 『Heavy Weather』(1977年)
こんにちは。
今回は、分類としてはフュージョンなんでしょうけど、ジャズ畑の人たちが集まってできた Weather Report というバンドの紹介です。アルバムの内容も極めてジャズですから、安心してください。
まずはジャケットと曲名を
パーソネル
ジョー・ザビヌル(Kb)
ウェイン・ショーター(Sax)
ジャコ・パストリアス(B)
アレックス・アクーニャ(Ds)
Weather Reportとしては8枚目のアルバムで、ジャズとしては異色の50万枚を売り上げた大ヒットアルバムです。
『ダウン・ビート』誌から星5つの評価を受け、読者投票によって1977年のジャズの「アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得しています。
ジャコ・パストリアスが入る以前のバンドカラーはスペイシーでエレクトリックフリーなもので、その頃の評価も依然として高いものがありますが、人気では、ジャコの参加したこの時期にピークを迎えます。その意味で、本盤が最も人気の高いアルバムといえるのではないでしょうか。
本作発表当時は、バンドとしては過渡期であり、ザヴィヌルとジャコを中心に、いよいよ音楽的全盛期を迎えた、その第1歩を示すアルバムだと位置づけられています。
ジャコ・パストリアスの影響力はかなり大きなものだったのだと思います。
それではまず、ジャケットを見てみましょう。Heavy Weatherをよく表しているデザインですが、帽子と枯葉の意味が分かりませんね。
飛ばしましょう。
曲についてですが、①の「Birdland」は、とても面白い構造をもった曲ですね。普通の曲は、A-B-A’-B’-C なんていう進行になると思うんですが、この曲はA-B-C-D-F という感じで進んでいく、破天荒な曲です。
また、この曲はその親しみやすいメロディーラインから、大ヒットし、マンハッタン・トランスファーが歌詞をつけて歌ったりもしていました。
②の「A Remark You Made」は、ショーターのサックスがとてもロマンチックなメロディーを奏で、ザビヌルのキーボードソロもとても感動的です。
底を支えるジャコの存在感も抜群です。終盤にかけてググっと盛り上がる、とても聴きがいのある曲です。
③の「Teen Town」は、ジャコが大活躍する曲で、この曲は他のベーシストたちにも大きな影響を与え、マーカス・ミラーなどは、ライブでも演奏しますし、自分のアルバムにも収録しています。
④「Harlequin」は、私はハリケーンのことだと思っていました。ハリケーンにしては静かで落ち着いた曲だなーなんて思っていましたが、ハリケーンの綴りは「hurricane」なので、全然違ってました()
「Harlequin」はハーレクイーンと発音し、道化者みたいな意味らしいです。
⑤の「Rumba Mama」は、よくわかりません。かなりググってみたんですがわからずじまいだったので、ここは無視しておきましょう。
⑥「Palladium」始まり方がカッコいいですね。その後に聴かれるジャコのベースラインもカッコいい。
⑦「The Juggler」どこか牧歌的で寂しげのあるテーマメロディーです。
大きく展開することなく終わります。
⑧ラスト曲「Havona」この曲もジャコのベースが目立っています。特にピアノらしい音とユニゾンであのスピードでさらっと弾きこなす所なんて凄いですね。
以上で曲紹介は終わりますが、このアルバムもロック・フュージョンを代表する作品ですので、一家に一枚置いておいても損はしません。音質も良いしですね。
今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
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