ジャズを軽く聴き始めたい人への軽い名盤紹介 27 スタン・ゲッツの3枚
こんにちは!
今日は、私の大好きなクールでホットなサキソフォニスト、スタン・ゲッツの必聴盤3枚を厳選してお届けします。
非常に簡素な紹介の仕方ですがその通りです。まさにトップクラス。
知能指数もトップクラスで、子供の頃に特別なクラスに入り、色んな特典を与えられたことに対して非常に罪悪案を抱いていたそうです。
クールジャズというのは、決して演奏自体が冷たい印象を受けるということではなく、ビバップに比べ、控えめなテクニック表現とリズムでクールに聞こえた一方、アンサンブルサウンドやその楽器編成、音楽構成も重要視された音楽だということらしいです。
だから、ウォームなクールジャズという変な表現もありうることになり、まさにスタン・ゲッツの演奏はウォームなクールジャズ!
そんな彼の初期の傑作アルバムがこれ、
『Stan Getz Plays』(1955年)
パーソネル
Stan Getz - tenor saxophone
Jimmy Raney - guitar
Duke Jordan - piano
Bill Crow - bass
Frank Isola - drums
まず、ジャケットが良いですね。優しさを感じます。
そして中身は名スタンダードのオンパレードです。これらの曲を、ひらりひらりとかわしながら突き進んでいく感じですね。
一曲一曲が短いので、アドリブ部分にも集中して聴くことができます。
そして、全体的に優しい演奏が続きます。
注目すべきは、やはり1曲目の「Stella By Starlight」や、ノリの良い4曲目「The Way You Look Tonight」。アドリブにも色々なアイデアが出てきて、まさに絶好調。5曲目の「Lover Come Back To Me」も聴きどころ満載です。
とてもホットな演奏ですね。
『Getz / Gilberto』(1964年)
パーソネル
スタン・ゲッツ–テナーサックス
João Gilberto –ギター、ボーカル
アントニオ・カルロス・ジョビン–ピアノ
セバスチャン・ネト –コントラバス
ミルトン・バナナ–ドラムス、パンデイロ
Astrud Gilberto – ボーカル
ジョアン・ジルベルトと組んでのボサノバ・アルバムです。
これは空前の大ヒットを記録し、1965 年のグラミー賞で最優秀アルバム賞、最優秀ジャズ インストゥルメンタル アルバム賞、個人またはグループ賞、最優秀エンジニア レコーディング - 非クラシック賞を受賞しました。
アドリブなんかも非常にわかりやすく、究極の癒し系アルバムだと思います。
『People Time』 Stan Getz and Kenny barron(1992年)
このアルバムは、タイトル通り Stan Getz と Kenny barron(piano)のデュオアルバムです。しかも2枚組という大作。そして、スタン・ゲッツ最後のライブ・アルバム。
医師からも余命宣告を受けていたゲッツの最後の咆哮は、とても感動的です。ケニー・バロンのピアノも、付かず離れずで絶妙なプレイを行なっています。もちろんピアノソロも聴き応え十分です。
特にサックスソロからピアノソロへの、受け渡しのタイミングなんかも一つの聴きどころとなっています。
スタン・ゲッツは多作なミュージシャンであり、その、どのソロを聴いてもとてもわかりやすく、メロディアスですから、他のアルバムも是非お聴きになってみてください。
お気に入りの一枚が見つかると思います。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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