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ジャズを軽く聴き始めたい人への軽い名盤紹介 27 スタン・ゲッツの3枚

こんにちは!

今日は、私の大好きなクールでホットなサキソフォニスト、スタン・ゲッツの必聴盤3枚を厳選してお届けします。

スタン・ゲッツ(Stan Getz、1927年2月2日 - 1991年6月6日)は、アメリカ合衆国出身のジャズ・サクソフォーン奏者。本名はスタンリー・ゲイツキー(Stanley Gayetzky)。白人ジャズ・テナー・サックス奏者の中でトップ・クラスに位置する一人で、1950年代のクール・ジャズ、1960年代のボサノヴァを取り入れたジャズなどで人気を博した。上品な音楽を演奏する反面、ドラッグ欲しさに盗みに入り、逮捕されたこともある。

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非常に簡素な紹介の仕方ですがその通りです。まさにトップクラス。
知能指数もトップクラスで、子供の頃に特別なクラスに入り、色んな特典を与えられたことに対して非常に罪悪案を抱いていたそうです。

彼はジミー・ドーシー、ベニー・グッドマンの各楽団で活躍した。1940年代後半に、ウディ・ハーマン第二期モダン・オーケストラ(セカンド・ハード)における組曲「サマー・シーケンス」の最終章「アーリー・オータム」の名演を皮切りに、自身のクールな感性、叙情味あふれる表現力、クールさとテナー・サックス特有のウォームなトーンが融合したサウンドでクール・ジャズを代表するテナー・サックス奏者として知られるようになる。

クールジャズというのは、決して演奏自体が冷たい印象を受けるということではなく、ビバップに比べ、控えめなテクニック表現とリズムでクールに聞こえた一方、アンサンブルサウンドやその楽器編成、音楽構成も重要視された音楽だということらしいです。

だから、ウォームなクールジャズという変な表現もありうることになり、まさにスタン・ゲッツの演奏はウォームなクールジャズ!

そんな彼の初期の傑作アルバムがこれ、

『Stan Getz Plays』(1955年)

1. Stella By Starlight
2. Time On My Hands
3. 'Tis Autumn
4. The Way You Look Tonight
5. Lover Come Back To Me
6. Body And Soul
7. Stars Fell On Alabama
8. You Turned The Tables On Me
9. Thanks For The Memory
10. Hymn Of The Orient
11. These Foolish Things (Remind Me Of You)
12. How Deep Is The Ocean

パーソネル
Stan Getz - tenor saxophone
Jimmy Raney - guitar
Duke Jordan - piano
Bill Crow - bass
Frank Isola - drums

まず、ジャケットが良いですね。優しさを感じます。
そして中身は名スタンダードのオンパレードです。これらの曲を、ひらりひらりとかわしながら突き進んでいく感じですね。
一曲一曲が短いので、アドリブ部分にも集中して聴くことができます。

そして、全体的に優しい演奏が続きます。
注目すべきは、やはり1曲目の「Stella By Starlight」や、ノリの良い4曲目「The Way You Look Tonight」。アドリブにも色々なアイデアが出てきて、まさに絶好調。5曲目の「Lover Come Back To Me」も聴きどころ満載です。
とてもホットな演奏ですね。

1962年、当時注目されていたブラジル音楽ボサノヴァを採り入れたアルバム『ジャズ・サンバ』をチャーリー・バードと共に録音。それによってジャズ界におけるボサノヴァ奏者として有名になった。(中略)1963年3月、ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンと共に『ゲッツ/ジルベルト』を録音。翌年3月に発売された同アルバムはグラミー賞4部門を独占する大ヒットとなる[6]。彼らはイパネマの娘でグラミー賞を授賞。ゲッツ/ジルベルトは2つのグラミー賞(ベストアルバムとベストシングル)を獲得した。

『Getz / Gilberto』(1964年)

1 The Girl from Ipanema
2 Doralice
3 Para Machuchar Meu Coracao
4 Desafinado (Off Key)
5 Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars)
6 So Danco Samba
7 O Grande Amor
8 Vivo Sonhando (Dreamer)

パーソネル
スタン・ゲッツ–テナーサックス
João Gilberto –ギター、ボーカル
アントニオ・カルロス・ジョビン–ピアノ
セバスチャン・ネト –コントラバス
ミルトン・バナナ–ドラムス、パンデイロ
Astrud Gilberto – ボーカル

ジョアン・ジルベルトと組んでのボサノバ・アルバムです。
これは空前の大ヒットを記録し、1965 年のグラミー賞で最優秀アルバム賞、最優秀ジャズ インストゥルメンタル アルバム賞、個人またはグループ賞、最優秀エンジニア レコーディング - 非クラシック賞を受賞しました。

アドリブなんかも非常にわかりやすく、究極の癒し系アルバムだと思います。

1991年6月6日、麻薬に代わってアルコール依存に悩まされつつも演奏活動を続け、癌との闘病生活を続けた末、肝臓癌により亡くなった。享年64歳。

『People Time』 Stan Getz and Kenny barron(1992年)

Disc:1
1 East of the Sun (And West of the Moon)
2 Night and Day
3 I'm Okay
4 Like Someone in Love
5 Stablemates
6 I Remember Clifford
7 Gone with the Wind
Disc:2
1 First Song (For Ruth)
2 There Is No Greater Love
3 The Surrey with the Fringe on Top
4 People Time
5 Softly, As in a Morning Sunrise
6 Hush-A-Bye
7 Soul Eyes

このアルバムは、タイトル通り Stan Getz と Kenny barron(piano)のデュオアルバムです。しかも2枚組という大作。そして、スタン・ゲッツ最後のライブ・アルバム。
医師からも余命宣告を受けていたゲッツの最後の咆哮は、とても感動的です。ケニー・バロンのピアノも、付かず離れずで絶妙なプレイを行なっています。もちろんピアノソロも聴き応え十分です。

特にサックスソロからピアノソロへの、受け渡しのタイミングなんかも一つの聴きどころとなっています。

スタン・ゲッツは多作なミュージシャンであり、その、どのソロを聴いてもとてもわかりやすく、メロディアスですから、他のアルバムも是非お聴きになってみてください。
お気に入りの一枚が見つかると思います。

今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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