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ChatGPTで認知症患者のケアが変わる

こんにちは!ノリです。
普段はゲームブログを運営しながら、介護士をしています。

今日も今日とてChatGPTについて色々考えていきましょう。
今回はChatGPTが介護業界に与える影響について考えてみます。
私は現在認知症を持つ方が住むグループホームで勤務しており、介護業界に身を置いているため、ChatGPTが起こすであろう変化のうちどれくらい実現可能かどうかも含めてお話できるかと思います。

ケアの個人化


ChatGPTを使うことで、利用者の情報や病歴などの個人情報を収集・分析することができます。
個人情報の取り扱いに気を付ける必要はありますが、収集した情報から、最適なケアプランを提供することができるようになります。
例えば、利用者さんの経歴や職業などの情報から会話のときの話題を並べたり、趣味や好みに合わせたアクティビティや食事の提供など、より個別に合わせたサービスを提供することができます。
また、利用者さんの状態に応じて、定期的な診察やケアの内容を最適化することもできます。
「ケアの個人化」は現在の日本の介護業界において重要なトピックとなっています。
よりひとりひとりに合わせたケアをするために、ChatGPTができることは多いです。

自動化

ChatGPTは、人工知能技術の一つで、人が使う自然な言葉を理解し、それに対する適切な応答を行うことができるシステムです。例えば、聞かれた質問に対して、自然な言葉で答えることができます。

介護の現場では、医師や看護師、介護士などが患者さんとコミュニケーションをとることが必要です。例えば、利用者さんが何かを伝えたい場合、職員がそれを聞き取って、対応する必要があります。また、利用者さんのデータを入力したり、処方箋を書いたりすることも必要です。

しかし、これらの作業は非常に繁忙なため、職員の負担が大きくなってしまうことがあります。
そこで、ChatGPTを導入することで、職員の負担を軽減することができます。
例えば、利用者さんからの質問に対して、ChatGPTが自動で適切な答えを返したり、利用者さんのデータを自動的に入力したりすることができます。
これにより、職員の負担が減り、より効率的な業務遂行が実現されます。

現在の日本の介護業界でいうと、やっと紙媒体から電子媒体に移行しているという最中で、訪問介護事業など一部の小規模なところはまだ紙媒体中心にしているというところも多くあります。

FAXってもうあまり使わない会社が多いと思いますが、介護業界だとまだまだ現役で、使う機会が多いです。
それは、紙媒体でのやりとりをしているからです。手紙→FAX→電話→メール→チャットツールの順で進化していると思うので、ChatGPTのような革新的な技術が入り込まない限り変化のスピードはゆっくりだと思います。

特に自動化は介護士にとって頭を悩ませる課題でもあり、利用者さんのケアに集中できる時間を最大化できるように、仕組みの変化が求めれています。
この自動化はすぐにでもやるべきだと私は思いますし、それほど難しくもないため、金額的な問題と個人情報の問題をクリアすれば実現可能性は高いと言えます。

ナレッジの共有

ひとりひとりに合わせたケアを行っていく上で必要なのが、スタッフ同士の情報の共有です。
この部分がうまくいっていないと、スタッフによってサービスの提供にばらつきがでてしまい、上手にケアをすることができません。

例えば、整体院で考えてみると、評価の高いところはサービスがある程度均一化されていて、マニュアルに沿ってどのスタッフも一定以上の技術がある状態になっているところだと思います。
介護も同じように、特定の人に頼りきりにならずに、情報を共有し、マニュアルを整備することで全体的なサービスの質を向上させることができます。

そこで役に立つのがChatGPTで、ChatGPTが行う質問に答えるだけでケアの技術や利用者さんそれぞれで最適な対応などの情報を収集することができます。
収集した情報をChatGPTを使い分析することによって、より質の高いマニュアルを作成することができるようになります。

質の高いマニュアルとはなにかというと、「常にアップデートが繰り返されるマニュアル」です。
利用者さまの状態が1日や数時間単位で変化することも多い介護業界では、その時その時に応じた適切なケアが必要です。
そのような場合に、利用者さまの1年前の情報がどれくらい役に立つかというと微妙です。
しかし、1年前の情報が必要じゃないかと言われるとそういうわけでもないため、情報を整理してとっておく必要もあります。
そのため紙媒体中心の介護業界はえてして大量の書類に頭を悩ませることになります。

その点、常にアップデートが繰り返されるマニュアルであれば、情報はインターネット上にしまって、必要な情報を適宜取り出したり、分析を行うことで、非常にサービスの最適化をすることができるようになります。

私自身、介護士として働いて一番ほしいのはここかなと思います。
新しくスタッフが増えた場合でも、異動が行われた場合でも、非常勤でも、すぐに最新の状態をチェックでき、やるべきことが明確になっている状態は、とても働きやすい環境だと思います。
そのようなサービスはChatGPTを使うことで実現できる可能性が高く、非常に需要があります。

まとめ

紙媒体を中心に、古い体制が続いている介護業界。
高齢化社会において、社会保障の面でも大きな変革を迫られているのが現状です。
ChatGPTなどのAIがその変革に一役買うのは間違いありません。
AIが人間の仕事を奪うのではなく、より人間らしい仕事に集中できるようになる。
先行きが暗いと言われる日本の現状を明るい未来にしていくのは、介護業界なのかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
現在ChatGPTについてよく考えている私は、小説業界やライティング業界などについても記事を書いています。
人間がAIの力を借りたとしても、自分の頭で考えて未来を創っていくという形は変わらないと思うので、ぜひお読みいただければと思います。


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