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[JR大回り乗車]初乗り運賃で合法的に旅行する方法【入門編】※音声解説付き

初乗り運賃で鉄道旅行ができる「JR大回り乗車」をご存じですか?

JR大回り乗車とは、「大都市近郊区間と呼ばれるエリア内で、近距離きっぷを使って一日じゅう列車に乗れるワザのこと」です。

つまり、最安なら百数十円のきっぷで日帰り旅行ができるのです!

にわかには信じられないかもしれませんが、もちろん不正乗車ではありません。とはいえ、常識的な人であれば「なんか怪しくね!?」と思うのが普通です。かくいう私も半信半疑でした。

しかし、実際にやってみて「格安でこんな面白い旅ができる大回り乗車は素晴らしい!」と感動し、いろんな人に知ってもらいたくて、勝手に大回り乗車の宣伝マンになりました。

これまでに全国5か所の大都市近郊区間を制覇しただけでなく、希望者を募って「大回り乗車体験会」を開催したり、大回り乗車のやり方を教える教室をしたりしてきました。

その集大成として、大回り乗車の解説マニュアルをつくりました。それがこのページです(入門編・応用編・モデルコース編があります)。

ぜひ参考にしていただいて、ひと味違う鉄道の旅を体験してください。

※ 今後の活動費に充てるため、有料記事とさせていただきました。鉄道旅行ファンを増やすため、応援していただけると嬉しいです。

※ このページの終わりに音声解説のリンクを付けています。あわせてご利用ください。

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※ 大回り乗車を何度か経験されている人には、入門編は既知の内容と思われます。よろしければ応用編 ▼ をご覧ください。

序章 JR大回り乗車の魅力とは

大回り乗車とは、「大都市近郊区間と呼ばれるエリア内で、近距離きっぷを使って一日じゅう列車に乗れるワザのこと」です。

「本当にそんなことができるの?」と半信半疑かもしれませんが、もちろんウソではありません。ただし、気を付けるべきルールがいくつかあり、それを守らなければ不正乗車になってしまいます。

細かいルールを説明する前に、JR大回り乗車でどんな旅ができるのかをザックリお話しします。 

初乗り運賃で日帰り鉄道旅ができるワザ

大回り乗車の一番の魅力。それはなんといっても「安さ」です。

最安だと、初乗り運賃(百数十円~)のきっぷで日帰り鉄道旅を楽しめます。

とはいえ、無条件で好き放題に乗れるわけではありません。「大都市近郊区間のエリア内であれば、どの経路を選択しても、最短経路の運賃を支払えばよい。」という特例を利用することで成立する乗り方なのです。

もうひとつ大事なこととして、途中下車はできません。改札に入ったら、最終目的地で改札を出るまで列車内か駅ホームで過ごすことになります。このような制約はあるものの、小銭で気軽に旅行できるのが最大のメリットです。

安さだけじゃない 大回り乗車の魅力とは

交通費が格安なのはうれしいですが、旅自体がつまらなければ、わざわざ出かける価値はありません。安さ以外にどんな魅力があるのでしょうか。

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鉄道趣味で人生を豊かにする活動をしています。乗りテツ旅行会の溝口駅長です。今回の記事はいかがでしたか? もしよかったら、サポートしていただけると嬉しいです。