去る者は追わず来る者は拒まず

かれこれ、ネット将棋サークルであるのりたま将棋クラブを開いてから早6年が経としている。この時期になると毎年抱負を述べていたのだが、ちょっと同じことを言いすぎてマンネリ化しつつある。それだけ成熟している?といえば聞こえはいいが、それでは後は老いる一方なのか!ということになりかねない。ここは具体的な抱負は避けて、新鮮な気持ちを忘れないでいよう!という便利な言葉に逃げるとする。

さて、新鮮な気持ちも大事なことながら、初心というものも重要だ。初心というと色々とあるが、去る者は追わず来る者は拒まずというクラブの方針はその1つだと思う。ある程度運営をやっていると、クラブに入る人もいれば、徐々に参加しなくなったり、諸事情で辞めたりする人とたくさんの人を見てきた。中でも、顔なじみになってからパタリと顔を見なくなった人、辞めてしまった人に対しては何かと思うところがある。言わないだけで、何かクラブに対して不満があったかな?とか・・・。こんな心配をするあたり、私は小心者なのかもしれない。

さて、来なくなった・辞めてしまった人、言わば去った者に対しては、別に将棋をする環境はうち以外にもたくさんあるし、ほかの場所の方がマッチするならそちらに行ったとしても構わないと思っている。まぁ、でも、たまにふらっと来てくれれば嬉しい。さらに言えば、将棋をやめたって構わない。すっかり指さなくなったり対局を見なくなったとしても、それでもあわよく将棋を通じて知り合った人と将棋とは関係ないところで楽しんだりしてくれればいいなと思う。兎にも角にも、その人にとってプラスであれば何よりである。

こんな背景もあって、去る者は追わず来る者は拒まずを私なりに貫いてきた。また同時にもう一つ決めていることがある。それは、去った者も拒まずということだ。縁は切れたら終わりというわけではなく、また繋ぎ直せるものだと思っている。だからこそ、去った者でもまた戻ってくるかもしれない。その人達を再び迎い入れるために、クラブを可能な限り長く運営しないといけないと思っている。

去る者は追わず。来る者は拒まず。去った者も拒まず。

ーん?去った者が来たら来る者になるから重複してるのかな?

ま、これを大事にして今年度も頑張りたい。

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