リーグ戦を作って思うこと

私がネット上で運営しているのりたま将棋クラブでは、棋力(実力)別に分かれたリーグ戦を約四半期ごとに開催している。これは継続的に参加することをある程度前提とした棋戦 (将棋の大会)であり、毎回リーグの昇級・降級を決めることで参加者の皆さんにはある程度の緊張感・目標をもっていただけていると自負している。特に、トーナメントではなくリーグ戦というのがミソで、いくら負けようとも規定対局数をこなせるし、ある程度負けてもまだ勝ち目があるとという状況になりやすい。これは一発勝負にはない良さだと思う。

しかし残念ながら、問題点がある。それはリーグの編成だ。

実際にこのようなケースを想定する。参加者10名のとき、内訳が有段者6名で級位者4名だとする。となると、リーグの定員バランスを優先して有段者5名・有段者1名+級位者4名のリーグを編成するか、リーグ内の棋力の偏りを最小化を優先して、有段者6名・級位者4名のリーグにするか、などの選択を考えるわけである。

上記であればそこまで人数に偏りがないので、完全に有段者・級位者を分けてしまうと思うが、これが有段者9に級位者1となると流石にそうはいかない。無理にリーグを組めば、参加する級位者にとっては自分と近い実力の人とリーグ戦がしたいのにそれができないという状況に陥ってしまう。さらにはここに前回までのリーグ戦の成績(昇級・降級)を考慮するので、より複雑になる。結果的に、毎回参加者の人数・実力の幅が一定ではないことが問題なのだ。

かと言って、必ず毎期参加してくださいというのも、それは変な話だし、私が参加者なら思わず手が引っ込んでしまう。それに私の「気軽に参加できる」というコンセプトを根底からひっくり返してしまう。

であれば、私は今どのように対処しているのか?

思うところはあるが、今のところリーグ内の実力をできる限り拮抗させるという方向でリーグを編成している。毎期ごとに昇級・降級の目標をもって、自分と近い実力の人たちと対局をするのがベターだと私は考えているからだ。だが、これによって、「降級したのに残留してる」とか「昇級してないのに昇級扱いになっている」とか、たびたび起こってしまう。大変申し訳ない。ただ、運よく昇級・残留などは起こしても、昇級したのに反映されていないという事態は可能な限り防ぐようにしている。要は勝ち取った(頑張った)成果だけは必ず反映したいという思いである。

長くなったが、リーグの編成は私が独断で決定しているため、何かと不透明であるのは否めない。そのため、言い訳として運営はこういう価値観・基準で振り分けていますというアナウンスにと本記事を書いた。最後に、私は現手法が特段優れているとも思っていないため、何かいいアイディアを持っている方はご教授願いたい。きっと私だけではなく、似たことをしている組織ならどこも似た問題を抱えていると思う。

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